Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

『拝啓、〇〇様』(18)

2019-06-12 00:10:00 | コラム
~ジョディ・フォスターの巻~

第一夜:ジョディ・フォスターのキャリアを我流紹介
第二夜:ジョディ・フォスターへの手紙

きょうは、その第二夜。


拝啓ジョディ・フォスター様。

あなたが来日したとき、女性誌のインタビュアーがこんな質問をして、あなたはこう返したことを覚えていますか。

「―美しさの秘訣を教えてください」
「そんな、くだらない質問はやめて」

かっけー!!

しびれました、ゾクゾクしました、さすが俺のジョディだ、恥ずかしかったろうなインタビュアーよざまあみろワハハ! と胸がすく思いがしました。

が、正直に申しますと、とくにこの時期―『カフェラッテ』や『フェリオ』のCMで日本のお茶の間でも大人気だったころ―あなたをセクシュアルな視点で見ていた自分が居ます。

訂正、ほとんどセクシュアルな面「のみ」で。です。

たとえばこのCMの「ジョディを見たらカフェラッテ」を、「ジョディを見たらオフェラッテ」に変えて悪友と大笑いしていたのです。



性少年(もう青年でしたが)の性悪さなんてそんなものでしょう、、、と自己弁護しておきますが、
ですから、あなたが勇気を出して挑んだであろうセミヌードや、



デニス・ホッパーがあなたの身体を舐めるようにして撮った『ハートに火をつけて』(90)は、ほんとうに有難かったですし、実際にたいへんお世話になりました。




いちど大きく躓く―というのは「子役あるある」ですが、あなたは自身の迷走や暴走から躓いたわけじゃない、
レーガンを撃ったヒンクリーによってキャリアを大きく捻じ曲げられてしまいました。

なにがいいたいかというと。
すごく失礼なモノイイですし、他者のセクシュアリティについてアアダコウダいうのは間違っていると思います、
思いますが、ファンの多くが感じていても文字やことばにしていないことがあって、自分は敢えてそのことを手紙に記そうとしており・・・

つまり、
この事件が遠因となって、あなたは同性愛の傾向を強くしたのではないか、、、ということです。

セクシュアリティ(の決定)は、先天的なもののほうが多いと聞きます。
けれどもあなたの場合は、男嫌いから端を発する後天的なものなのではないか。

そのことについてどうこういうつもりは、毛頭ありません。
なかには「残念だ」「もったいない」などという、どこに向けられたのかも分からぬフトドキ発言をするものも「若干数」存在しますが、そんなのは放っておきましょう。

ただ自分が思うのは、
映画に影響を受け、
しかも映画を間違った解釈で捉え、
スクリーンに映るあなたに恋をしてしまったネジの一本足りない男の行動は、
あなたのキャリアだけでなく、パーソナルな部分にも影響を及ぼしてしまった。

もちろん、そう結論づけているわけではありませんし、これを悲劇と捉えているわけでもありません。

なぜならあなたは、それ以降も俳優をつづけているのですから。


強いな、格好いいな、素敵だなとシンプルに思います。

ゆえに…といいますか、
知性のある「鉄の女」みたいなイメージが先行してしまうあなたですが、じつは『マーヴェリック』(94)のような、ひたすらチャーミングなキャラクターも似合っています。

5年にいちどのペースで構いませんので、そんな肩の力を抜いた娯楽作にも挑戦してくださいね。。。


敬具。




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明日のコラムは・・・

『まだいけるぞ!! …といっちゃうところがオッサン』
コメント (1)
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