Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

Commentary10傑

2019-07-26 00:10:00 | コラム
映画の10傑しかやらないの? なんていう声が稀に聞こえてくるので、たまには他ジャンルについても。

いろいろ考えてみたがこれなら面白そうだ、聞いていてためになる「スポーツ解説者10傑」でいってみたい。


急逝したKIDや五味隆典は、ファイターとして多くの格闘技ファンを沸かせることが出来るヒーローだった。

しかし、ふたりとも解説者としてはペケ。

五味「―ボクには、よく分かんないっスね」

KID「―やっぱ、殴り合ってくんないと。寝てネチネチやるのは好きじゃない」

いずれも解説者として呼ばれ、寝技の展開になった試合についてコメントを求められたときの答え。

らしい。っちゃあらしい。けど、ダメでしょこれじゃ笑

逆に青木真也は、解説がハイレベル過ぎて一般層には響かない。

なぜスポーツ中継に解説者が必要なのかというと、細かい技術などを一般層に分かり易く説明するためでしょう、

以下の10人は、中継が始まったとき、あぁこのひとが解説でよかった! きちんと話を聞いておこう! と思える、理想的な解説者たちである。

あくまでも、「個人的には」だからね!


(1)高坂剛…向かって右側



TKといえばふつうは小室哲哉だろうが、格闘技ファンにとってはこのひと。

別名、格闘技の賢者。

このひとは、急激に力をつけたラグビー日本代表に「タックル」のコツを教えたことでも有名。

(2)長谷川穂積…トップ画像

的確にポイントをおさえ、しかも痒いところに手が届くようなボクシング解説。

(3)古田敦也

理論派。野球を楽しみつつ、頭もよくなった感じにさせてくれる。

しかし野茂ちゃん、眠そうだな笑笑



(4)江川卓

このひとは、古田や桑田の理論プラス感情が入ってきて、それはそれで面白い。

(5)増田明美

マラソン雑学の女王。

選手の趣味や好きな食べ物はもちろん、家族構成や将来の夢までなんでも知っている。

(6)岡田武史

「まだ時間はある」「いまのファウルだろ!」しかいわない某解説者(笑 でも嫌いじゃないよ。しかし、ときどきうるさい)は3日で飽きるが、このひとの解説はずっと聞いていられる。

(7)安藤美姫

こういう競技こそ、プロの解説って必要になるからね。メダリスト荒川さんより上手だと思う。



(8)中井祐樹

TKとのダブル解説を望む。

そうなったら、もう最高最強。



(9)中西哲生

少し気取ったところはあるかもしれないが、フリップを使ったサッカー解説、悪くないと思う。

(10)魔裟斗

格闘技において「距離の取りかた」がどれだけ重要か、このひとの解説を聞けばすごく理解出来る。


・・・けれど、そんなクールガイでも、この試合の結末には絶叫していましたね笑



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『Leader10傑』
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Goldfish

2019-07-25 00:10:00 | コラム
傑作映画『冷たい熱帯魚』(2010)の英語題は『Coldfish』、きょうのタイトルは「C」じゃなくって「G」ね、

Goldfishは金魚、というわけで7月25日は、うちのかーちゃんの命日「金魚忌」です。


かーちゃんが20年以上前に死んだなんて、今になっても信じられないけれど。


毎年そうしているので、きょうだけ自分のおしゃべりは封印。

合掌、とだけ記しておきます―。

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『Commentary10傑』
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タイトルロゴ10傑

2019-07-24 01:46:25 | コラム
日曜日に開催される『RIZIN.17』(さいたまスーパーアリーナ)の準備(? ってなによ)で忙しいので、土曜日までは「逃げ的」コラムを。


「逃げ的」とは、自分の場合は得意の「10傑シリーズ」になります。

きょうは映画のなかの、ひたすらかっけー!! タイトルロゴを特集。

タイトルクレジット全体じゃなくってね、タイトルそのものがどうやって顔を出すのか、そのセンスが最高!! と思われる映画を10本並べます。

・・・って、やってみたら、なんかいつものレギュラーメンバーがそろってしまってますが笑


(1)『七人の侍』(54)

左から右下に流れる感じも素敵。




(2)『エド・ウッド』(94)

ティム・バートンの映画はいつもタイトル表示が凝っているけれど、これはシンプルながらニヤリとさせられる。

だって、水のなかで文字が揺れているのだもの。


(3)『タクシードライバー』(76)

靄のなかから、イエローキャブがぬぼ~っと出現。

それが通り過ぎると、黄色の文字でタイトルが浮かび上がってくる。




(4)『スターウォーズ』シリーズ(77~)

映画を観ている!! というワクワク感。




(5)『サイコ』(60)

アーティスト、ソウル・バスの代表作でしょう。

文字が崩れていくのは、ベイツの精神構造を表現しているのか。




(6)『ソナチネ』(93)

トップ画像。

よく分からないけれど、雰囲気抜群。


(7)『アンタッチャブル』(87)

とってもおしゃれ。

これだけで、入場料の元は取れているんじゃ?




(8)『鉄男』(89)

モノクロームの画面に浮かび上がる、TETUOの文字。

えっ。

この映画が誕生して、もう30年!?


(9)『セブン』(95)

これだけ格好いいと、そりゃあ亜流も沢山生まれますよ。


(10)『クラッシュ』(96)

オスカー受賞作「じゃないほう」ね。

文字が虫喰いの被害に遭って? いる。

この映画の登場人物、全員が壊れている、、、ということでしょう。

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『Goldfish』
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にっぽん女優列伝(130)小林聡美

2019-07-23 00:10:00 | コラム
65年5月24日生まれ・54歳。
東京出身。

公式プロフィール


ウィキペディアによると、

「1988年、『やっぱり猫が好き』の三女・きみえ役を演じ、個性派女優として一躍人気者に」

とあるのですが、えっ、ほんとう?? と思いました。

小林聡美(こばやし・さとみ)さんって、それ以前から人気あったんじゃ? 演技力にも定評があったんじゃ? と。

デビュー時から異彩を放っていましたからね。

やっぱりこの映画のインパクトって、モノスゴ大きかったですもの。




<経歴>

元旦那は、劇作家の三谷幸喜。




中学2年生のころ、『3年B組金八先生』(79、TBS)のオーディションに合格し生徒役で俳優デビューを果たす。




映画俳優デビュー作は、82年の『転校生』。

おすすめです。
超のつく、おすすめ。

児童文学『おれがあいつであいつがおれで』を映画化、これほど純粋に笑える日本産のコメディって稀ですし、
結果的に大林宣彦監督にとって、小林さんにとって、そしてもうひとりの主役・尾美としのりにとっての代表作にもなりました。


以降も『廃市』(84)や『さびしんぼう』(85)などで大林映画を支える存在になる・・・自分はこの時点において「個性派女優として一躍人気者に」と認識していますので、ウィキさんほんとうかな? と思った次第です。


『彼のオートバイ、彼女の島』(86)、『恋する女たち』(86)、『永遠の1/2』(87)、『パッセンジャー 過ぎ去りし日々』(87)、『グリーンレクイエム』(89)、『北京的西瓜』(89)、
『ゴジラvsモスラ』(92)、『てなもんや商社』(98)、『キリコの風景』(98)。

当時の旦那・三谷さんによる舞台劇を市川準が監督した『竜馬の妻とその夫と愛人』(2002)、
久しぶりに大林映画に出演した『理由』(2004)、
個人的にはあまり好きではない・・・ですが、キャリア転機になったであろう『かもめ食堂』(2006)、『めがね』(2007)、『ガマの油』(2009)、『プール』(2009)、
『マザーウォーター』(2010)、『東京オアシス』(2011)、『紙の月』(2014)、『犬に名前をつける日』(2015)、『あやしい彼女』(2016)、最新作は『海よりもまだ深く』(2016)。


・・・思ったより、映画キャリアが少ないのですよね。

テレビでも活躍するひとですから仕方ないのでしょうけれど、『紙の月』などで宮沢りえと対峙する演技とか、なかなかだと思うんです。


もっともっと、スクリーンに登場してほしいですね。


次回のにっぽん女優列伝は、小松彩夏さんから。

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にっぽん女優列伝(129)小西真奈美

2019-07-22 00:10:00 | コラム
78年10月27日生まれ・40歳。
鹿児島出身。

公式サイト


「声」に弱い男です。

えぇ、ほんとうに弱い。

ハスキー系も悪くはないですが、いちばんガツンとくる? のは、アニメ声。

もうたまらんですね、もうどうにでもして!! と思ってしまいます。

そんなわけで、ややアニメ声にちかい小西真奈美(こにし・まなみ)さんは、ただもうそれだけで好きです笑

もちろん見た目も、女優としてもいいなぁとは思いますが、映画にかぎっていえば、これだ!! という代表作がまだ誕生していないのです、
もったいない! と思いません?

あの声を活かしてもらえるよう、いろいろオファーすればいいじゃないですか制作側も。

ぷんぷん! なんつって。


結果、自分がひとつ選出するとなると・・・いろいろ迷って、これになりますかね。正直、本意ではないですが。。。




<経歴>

高校卒業と同時にモデルとして活動開始、97年に「北区つかこうへい劇団」に入団する。

ちょっと意外でした、舞台畑のひとだったんですね。

声を活かした役柄に出会えていたのでしょうか、そのへんは分かりませんが、歌手活動もしていますし、自分が抱いたイメージとはちがって、かなり貪欲な姿勢がうかがえます。


※でもこの曲を聴くかぎりでは、かわいらしい声を強調する感じではありませんよね




ここからは、映画にしぼって。
(テレビドラマにも多数出演していますし、そちらでは代表作と呼べるものがあるそうですが、なにぶん、自分があんまり観ていないもので汗)


実質的な映画俳優デビュー作は、2002年の『阿弥陀堂だより』。

『クロエ』(2002)、『うつつ』(2002)、
自分が「お!」と思ったのは、魚喃キリコの同名漫画を繊細に映画化した『blue』(2003)。

しかし主演はあくまでも市川実日子なので、小西さんの出番はそれほど多くありませんでした。

『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003)、
『恋愛小説』(2004)、『いぬのえいが』(2005)、『UDON』(2006)、『天使の卵』(2006)、『チルドレン』(2006)、『叫』(2007)、『Sweet Rain 死神の精度』(2008)・・・と、1年に1本のペースで話題作に顔を出してはいますが、強い印象を残すことはありません。

2009年、『のんちゃんのり弁』に主演。

これは小西さんの個性が活かされた佳作だと思います、元気が出る内容ですし。




『猿ロック THE MOVIE』(2010)、『行きずりの街』(2010)、『シュアリー・サムデイ』(2010)、『相棒 ―劇場版II― 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』(2010)、
予告をリンクした『東京公園』(2011)、
『指輪をはめたい』(2011)、『スープ~生まれ変わりの物語~』(2012)、『風邪』(2014)、正直なぜ映画化しようと思うのか理解に苦しんだ鉄拳の『振り子』(2015)、『トマトのしずく』(2017)、そして最新作が『ミッドナイト・バス』(2018)。


キャリアを俯瞰して。

小西さんをどうこういうより、やはり現在の映画界の制作傾向と申しましょうか、キャスティング・センスのあるひとが少ないのではないかな、
ほんとうはもっと活躍出来るひとなのに・・・と思うひとが小西さん以外にも何人か居るよなぁ、、、などと、でっかいことに思いがいたる、45歳の映画おじさんなのでした。

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『にっぽん女優列伝(130)小林聡美』
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