Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(298)

2019-07-13 00:10:00 | コラム
がんだ「む」→「む」かしむかし

「今は昔―」で始まるのは『今昔物語』、
「むかーし、むかし…」で始まるのは『まんが日本昔ばなし』、
その英語版が、

「long、long ago―」、

それをもっと文学的? に表現すると、

「once upon a time in…」になるのかな。


映画は、時間を支配し自在に操ることが出来る。
乱暴にいってしまえば物語の半分以上は(なんらかの形で)回想形式を用いており、そういう意味で「ほとんどの映画は昔話」ともいえる。

近い過去/遠い過去という差異はあるかもしれないが。

「遠い昔、遥か彼方の銀河系で…」で始まる、『スター・ウォーズ』シリーズ(77~)だって昔話だものね~。


そういえば。
自分は長編短編あわせて30くらいシナリオを書いてきたけれど、そのうち1本も現在進行形「のみ」の物語を紡いだことがない。

すべて、昔話だったのだ。


『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)

QTが描く、60年代ハリウッドの光と影。

来月公開、はやく観たい!!




『シザーハンズ』(90)

「雪って、どうして降るの?」
「それはね…」

から始まる、素敵で切ない昔話。


『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)

圧倒的! なセルジオ・レオーネの代表作、、、だけでなく、これは80年代米映画を象徴する名作でしょう。




『フライド・グリーン・トマト』(91)

情緒不安定なヒロインに、昔話を聞かせる謎のおばあちゃん。

一時期、自分はこの映画のDVDを惚れた女子に必ずプレゼントしていたっけ笑




『西鶴一代女』(52)

溝口健二&田中絹代による入魂作。

娼婦・お春が辿り着いた羅漢堂。
そこに眠る仏像を眺めていくうち、関わってきた男たちのことを思い出すのであった・・・。




次回のしりとりは・・・
むかしむか「し」→「し」たい。

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明日のコラムは・・・

『吸いたいときに吸っているわけでもないよ。』
コメント
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