fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事の無断転用はお断りいたします

Information

『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

第20回俳句甲子園観戦記④

2017年06月17日 | 日記
 北上会場を観てきました。会場は、北上市にある詩歌文学館講堂です。

 

 出場チームは、水沢高等学校A、B。盛岡第一、盛岡中央、久慈東の5校です。
 先日東京大会を観戦したときも思ったのですが、出場高校の数によって、その対戦方法、進行、判定のルールなど、かなり綿密にしっかりと決められています。
 今回5チームということで、A、Bブロックに分け、試合が進められ、最後Aブロックの勝者とBブロックの勝者による決勝の試合という流れでした。
 結果、ABブロックとも、勝ち残ったのは水沢高等学校。昨年も同様の決勝だったとのことで、水沢の強さがわかります。ちなみに一昨年は、盛岡中央が全国に行き、ベスト5に入ったとのことでした。

 さて、好きだった句をここに書くかどうか。で、ちょっとためらうのは、ここに書くことで、全国大会出場校として、傾向対策をされる場合もあったり・・・? と考えてしまい、(まあ、こんなおばさんが書くブログで傾向対策もないかなと思いつつ)ちょっと出さないでおこうかなと。
 というのも、水沢高校の句。とてもよかったのですが、かなり作りが似ているのですよ。これが、全国に行ったとき、吉と出るか凶と出るか・・・と、感じたもので。

 審査委員長の方が、途中で、ディベイトで、句はいいのに、自分達の句を鑑賞する力が弱い、解釈が伴っていない的な苦言を何度もおっしゃられました。私も同感でした。自分がどういう気持ちで作ったのか、どういう情景なのか、という説明は必要ないですね。
 水沢は2チームあるので、これから2ヶ月、ディベートの訓練できますね(これまでもやっていたでしょうが)。

 また今回感じたのは、審査委員の先生達がつけられた点数のほとんどが6か7点だったのは、少々寂しいなということでした。8点がついたのは、私の記録では5句のみ。ほかはすべて6か7点。9点はなしです。東京大会では9点の作品がいくつか出ましたが、それと比べて遜色はありませんでした。

 勝者にも涙。敗者にも涙。
 OBOG会が、大会を支えている様子も、よく伝わってきました。
 
 水沢の強さが際だった大会。私が好きだったと赤線をひいた12句中10句が、水沢でした。5人の女子で臨んだ久慈東、いいものを持っていました。初出場ということだったので、今後の期待大。
 全国大会が終わった後に改めて書くかも。(遅いか?)