fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

心の中は見えない~『家守神』シリーズのテーマ

2022年09月30日 | 日記
 人がどんなことを考えているのか、それは見えません。表情、そして言葉で伝えることで、わかりあえる。でも全てを伝えることはできません。全てを伝える必要もない。
 でも、人の心には自分には見えてない部分があることを、ちゃんと意識しないと。
 今はSNSでいろんなことを発信しているけど、あれも一部です。
 一部だけ現れているところを見て、聞いて、その人を判断する恐ろしさを感じます。
 見えない部分にこそ、その人の大切なものがある。それをわかっていれば、人に対して攻撃などできないはず(自戒を込めて)。

『家守神』は、「見えないものを大事に」がテーマとなっている作品です。ということを、このたびの出来事(昨日書いたこと)で改めて思いました。
 3巻がもうすぐ校了になります。エンタメなので楽しんでいただければそれでいいのですが、このテーマ、この巻でもちゃんと書いているつもりです。 

こちらは、2巻

 酒を呑む場、酔っぱらいがいる場は、そろそろ卒業したほうがいいかなとも思いました。楽しいんですけどね、
そして、大事なことは、逃げていい! ということ。私、逃げます。ただ、直後はずーっと遠くに逃げるつもりだったけど、そこまでは行かないことにしました。遠くに逃げてしまうと、自分にとって必要なものからも遠ざかってしまうと気づいたからです。抽象的ですみません。

言葉が刃になるとき

2022年09月29日 | 日記
 芙蓉

 なんで、こんなことを言われなくてはならないのか・・ということがありました。その場で、ちゃんとけんかすればよかったとも翌日にかけて思いましたが、ぐさっと刃でつきさされては、呆然とするばかり。
 そのとき、周囲にいた方に後日、フォローしていただき、なんとか乗り越えましたが、自分も慢心して人を傷つけないようにしないとと思いました。
 言葉はそのとき、消えてしまいますが、心には残ります。
 そのままにしておくと、心が腐ってしまいそうで、吐き出しました(数人の方に聞いていただいたこと、ここでこの程度の書き方をすること)。フォローしてくださった皆様、そして今読んでくださっている皆様には、感謝しかありません。ありがとうございます。

 コロナのせいか、人の心がすさんで、あちこちで諍いが起きているという声も聞こえてきました。それだったのかな。人が集まる場に出なければ、こんな思いをすることもないのかもしれませんが、それでは引きこもりになります。人と会う、そこで生じるプラスの感情、そして今回のようなマイナスの感情を作品に昇華してこそ、作家だと今言い聞かせています。
 

ようやく秋らしい日々

2022年09月28日 | 日記
           烏瓜の実

 爽やかという秋の季語にふさわしい日々がようやく続いています。
 うちの隣の工事音がなければ、最高なんですが・・。なだらかな崖だったところを、切り崩して、3軒家が建つらしいです。東側は、冬には日の出が見られたのに、この冬が最後になるかもしれません。

『俳句ステップ!』が、点字書籍になるとご連絡がありました。点字書籍の場合は、著作権法によって、印税は発生しないそうです
 指でこの本を読んでくださる人がいるのだなと思うと、嬉しいです。ご連絡あったばかりなので、まだ先でしょうが。

           

  

 イラストはまったくなしでしょうね。

        

ナラ枯れ

2022年09月27日 | 自然観察
        

 今日本のあちこちで、このナラ枯れが広がっているそうです。うちの近所でも枯れています。
 カシノナガキクイムシが病原菌である「ナラ菌」を増殖させることで、水の吸い上げる機能を阻害して枯死させる。とのことです。シイやカシの木にも。
 紅葉とは明らかに違います。

きょうは、九段下の国技館周辺、いや、都内は厳戒態勢でしょうか。
 この数年都心に出かけることがない私が、きょうはたまたま出ます。影響がある地域ではないと思うけど。
 ホント、いらっしゃる方達から香典を集めて、やってほしい。それに、静岡の台風のニュースが少なすぎるのも、不気味です。
 
 
 

『蒙古の子守唄』三上洋右(高木書房)

2022年09月26日 | 本の紹介
 
 弘前の書店で見つけて購入しました。
 この本には、「もんこ」とルビがありますが、私は「もっこ」と読みたい。
 早く寝ねば、もっこが来るよ これは、青森で寝ない子に言う言葉だとずっと以前に聞いていました。
もっこは蒙古であるとも。そのときは、ふうん、蒙古って、中国だよな。大陸の人、外国の人を鬼のようにおそれていた時代の名残なのかなと、思っていたんです。

  ~寝えろじゃ 寝えろじゃ
 寝んねば 山からもんこ(蒙古)が来るぞ♪

 読んで、なるほど~。
 この子守唄、なぜか青森、津軽地方だけに伝わっている。
 それは、蒙古襲来のときに、命からがら逃げた人達が舟で流れ、当時津軽を拠点に日本海を股にかけていた安東水軍に助けられ、津軽に来た。その人達が、蒙古の恐ろしさを伝えた子守歌なのではないか、ということでした。
 これは、対馬湾でガイドをしている方もおっしゃってたとのこと。津軽には津島姓が多い。太宰治の本名は津島です。これも、かつては九州に住んでた人の子孫なのではとの説。
 面白かったです。

『ハイヒールを履かない女たち』あぶみあさき(かもがわ出版)

2022年09月25日 | 本の紹介
        

 オスロでフリージャーナリストをしている姪の新刊です。
 ジェンダー問題、多様性のこと、さらに政治のことを、カメラ片手に取材した成果をまとめています。ヤフーニュースや、新聞に掲載した記事に新たに書き足した感じでしょうか。
 日本でも、このところ多様性やジェンダー意識が急速に高まっています。でも、まだまだまだ。この本を読むと、やはりそう感じます。またノルウェーの人達も、現在進行形で活動しているんだなとわかります。

 本人が書いているから、これ、言っていいと思うのですが、私が一番思うのは、作者の変化。環境で人って、こんなに変わるんだということです。
 東京にいたときは、ザ・女子大生! そのものだった彼女は、海外に行くときもハイヒールをたくさん持っていった。でも、ハイヒールで歩いていると、カツカツと音が響いて、ふり返られる。何より、重いカメラを抱えて取材するときは、ヒールのないスニーカーのほうがずっと動きやすい。今では、自分が別人になった象徴として、ハイヒール2足を飾っているとのこと。
 この本の前に出したのは、北欧の政治について書いた本でした。こんなふうに政治に興味を持つとは、考えられなかった。環境が彼女を変えたというのが、もう実感! 
 どうしても日本と比較してしまいます。
 日本だっていいところたくさんあるはずなのに。
 でも、国葬に関しても、なぜ? なぜ? と思うばかり。そんな私も、もし違う国にいたら、もっと行動してるのでしょうか。
 もっと子どもや孫にも、自分が幸せになるためには、社会を変えなきゃいけないと伝えたいけど・・。
 日本は、ちょっと違ったことを言うと、たたきつぶされる傾向がありますからね。そこが、違うのじゃないかなと、姪の本を読んで思っています。
 偉そうなことを言うな、お前はどうなんだ? 的なところがないみたい。それは、それ! 
 ともあれ、おかげさまで、考えました。
 ずーっと最初から一文字一文字読むというのではなく、写真を眺め、拾い読みして、元にもどったり、そんな読み方をさせてもらいました。

 ところで、これは話がずれますが、イギリスのエリザベス元女王の国葬のときのキャサリン妃達のヒールは高くて細かったですね。

きょうは、何曜日?

2022年09月24日 | 日記
 土曜日なんですね。
 どうも、家に学校や会社に通う人がいないと、わからなくなります。
 ゴミ出し日と、日曜日の大河ドラマだけは忘れないようにしないと。
 夜テレビをつけて、プレバトをやってると、え? 木曜日? もう? となります。
 それに、祭日が加わるともう・・・。
 こちらは、土日も平日も変わらず、仕事してるので。

         

 盗人萩があったので、写したんですが、肝心の実のところがよくわからない。

人の背景

2022年09月23日 | 雑感など
 先日、正岡子規の俳句を書いていたとき、作品だけで鑑賞するか、作者の生涯、その背景を知った上で鑑賞するか、ということにちょっとだけ触れました。そのとき、思ったことです。
 少し前に、書いたような気がしますが、今若い方達は、知り合っていっしょにお茶を飲んだりするようになっても(ママ友とか)、その方の背景を聞かないということに驚きました。
 子どもの話をして、中学受験が大変だったという話になっても、で、その子が何中に入学したかは聞かない。パパがどんな仕事をしてるのか、聞かない。ええ~? って感じです。
 先日は、オンラインで雑談していて、ある方の娘さんが、久しぶりに日本にもどってきて・・という話題になりました。となると私って、すぐ、その方がなぜその地にいるのか、どういう仕事をしているのか、結婚しているのか? 気になっちゃうんです。
 もちろん、そういうことなしに、お互いを知ることもできるでしょう。言葉、興味のある本、そういうところで、その人の考えとかを感じ取ることはできます。でも、どういう学校を出たのか(っていうと、学歴主義とかになっちゃうのかなあ)、どんな仕事をしているのか、私は知りたいんですよね。
 編集者さんと話していても、以前は、ご結婚されていると聞けば、お子さんは? なんて、聞く場合もありました(でもききやすい雰囲気の方だけか)。すると、相手の方のほうから、妻は高校の先生で、と教えてくださったり。
 でも、時代はそうではないようです。
 最近は、ん? この方もしかして結婚されたかな? と思う編集者さんがいらっしゃるんですが、こちらからきかなかったりしています。
 結婚したとあちらから言っていただけたら、簡単なお祝いをお渡ししたりしたこともあるんですけどね。(岩手の塗りのお箸セットとか・・今、夫婦箸と書いて、こういうのも古いなあとおもいました笑)
 時代に追いつけない部分、ありますが、ツイッターで流れてくる知らない言葉は、なるべく、調べます。先日はおやじ構文。サブスクというのは、まだよくわかってないかも。

 ニラの花
 

アンティークな「森の巣」(河北新報)第2話

2022年09月22日 | 自作紹介
        

 本日夕刊に、第2話掲載になります。
 写真は、先週の第1話です。
 送っていただいて、到着するのが週明けでしたが、やはり現物は、いい!
 こんな贅沢な紙面で連載させていただけるなんて、嬉しいです。
 夕刊の販促にもなるといいのだけど、どうでしょうか・・。

 第一話「ストレンジバード」は、持ち込まれた鳥のコレクションの一つが、開いていたドアから飛び出して飛んでいき、かつての持ち主だった人の孫娘のもとへ行く というものでした。
 第2話は「スネークキャンドルスタンド」。ヘビの浮き彫りのある古いキャンドルスタンドを灯したら……。
 このスネークキャンドルスタンドは、最初11月発売予定の『家守神③』に出そうかと考えていました。でも、いろいろあって、他のものに変更。そこで、こちらに登場してもらいました。
 今回は、1話完結なので、読みやすいと思います。

 

写真集『50の町の50の銀座』今泉忠淳(北方新社)

2022年09月21日 | 本の紹介
 

これまで、酒蔵の写真集を何冊か出されている今泉さんが、今度は各地にある「銀座」の写真をまとめました。
 モノクロの、郷愁を誘う写真ばかりです。
 各地の経済の中心だったのでしょうね。
 そういえば、私が子供のころ、秋田市には、金座街がありました。今の日銀があるところは、かつて金座だったとか? 
 でも、多く残っているのは「銀座」。おもしろいです。佐渡とかには、そういう地名は残ってないのでしょうか?
 今泉さんは俳人ですが、俳句とは切り離してこういった写真集を出していらっしゃる。潔いなあと思います。
 

鶏頭の十四五本もありぬべし(正岡子規)

2022年09月20日 | 俳句
          
 
 うちの周りでは、あまり鶏頭を見なくなりました。これは岩手の家のおとなり。
 
 見るたびに、
 鶏頭の十四五本もありぬべし という句が頭に浮かびます。
 
 なんと単純、シンプル。
 ありぬべし は、あることだなあ という感じでしょうか。いや、適当なことを書くわけにはいきませんね。調べました。
 あるに違いない という意味だそうです。

 子規32歳の時の句で、すでに病に伏せっています。庭に鶏頭が咲いているだろうというのはわかるけど、実際に庭に降りて見ることはできない。なので、もう十四五本は咲いているだろ、いるにちがいない と詠んだわけです。ちらっとは見えたかもしれませんね。

 生きることへの思いが強調されていると書かれているものを読みましたが、私はそこまで読む必要はないのでは? と思います。そこは読み手の自由。

 では、こういう句を、元気でぴんぴんしている私が詠んだとしたら? やっぱり、子規の背景があってこその句だなと思います。俳句も、他の文芸も、私は作者の人生とは切り離して、そのもので鑑賞したいという気持ちがあるんですが、作者の人生が壮絶な場合、創作物がまた違った意味合いを帯びてくることは否めません。私みたいに平凡な人間は、作品だけで勝負しないと・・ですが。

男鹿半島に沈む夕日

2022年09月19日 | 自然観察
          

 9月初め、秋田から青森に移動する電車から撮った写真です。
 日本海に沈む夕日もいいですが、このアングルは初めてでした。 

 自然は美しくて、CGでは決して味わうことができない感動があります。が、その反面、台風などの災害も起きる。表裏一体ですね。
 昨夜はあわてて、懐中電灯を確認しました。もう少し備えをしっかりしないと。
 台湾の地震はどうなのでしょう。あまり情報が入ってきませんが。

 気圧のせいか、頭痛がして、集中力が続かず、ロキソニンを飲みました。横になってうとうとしたりもしたせいか、夜は眠れず・・。夜中ごそごそと雑用をしたり、今朝目が覚めたら、外が明るくてあれ? 台風一過? と勘違いしたり・・。きょうも家にこもって、原稿頑張りましょう。
 

貝焼き

2022年09月17日 | 日記


 うちの実家では、すき焼きっぽい鍋(豚肉ですが)のことを「かやき」と言っていました。その語源がこれ。貝焼きです。ホタテ貝の殻を鍋がわりにして、具材をぐつぐつ煮ます。
 これ、写真あまりおいしそうじゃなくて、すみません。溶き卵を入れて、これから固まっていくところです。ホタテを切ったものと野菜が入って、味噌仕立てになっています。
 弘前の居酒屋に一人で入って、この貝焼き定食をいただきました。おいしかった!
 ホタテ貝がとにかく大きい。だから、できるんですね。

せんべい汁

2022年09月16日 | 日記
       

 せんべい汁は、八戸でいただきました。帆立と牡蠣も。牡蠣は宮城産です。いわゆるB級グルメなのかな?
 青森県は、津軽地方、下北地方、三八地方とあります。
 昔だったら、津軽藩と南部藩。せんべい汁は、南部せんべいがあるように、津軽地方のものではないのですよね。
 同じ県内でも、文化も気候もかなり違うのだと思います。

 せんべい汁、おいしかったですよ。せんべいって、米粉でできてるわけですからね。八食センターには、せんべい汁ようのせんべいもたくさん売られていました。
・・・訂正です。せんべい汁のせんべいは、米粉ではなく、小麦粉で作られているようです。