オスロでフリージャーナリストをしている姪の新刊です。
ジェンダー問題、多様性のこと、さらに政治のことを、カメラ片手に取材した成果をまとめています。ヤフーニュースや、新聞に掲載した記事に新たに書き足した感じでしょうか。
日本でも、このところ多様性やジェンダー意識が急速に高まっています。でも、まだまだまだ。この本を読むと、やはりそう感じます。またノルウェーの人達も、現在進行形で活動しているんだなとわかります。
本人が書いているから、これ、言っていいと思うのですが、私が一番思うのは、作者の変化。環境で人って、こんなに変わるんだということです。
東京にいたときは、ザ・女子大生! そのものだった彼女は、海外に行くときもハイヒールをたくさん持っていった。でも、ハイヒールで歩いていると、カツカツと音が響いて、ふり返られる。何より、重いカメラを抱えて取材するときは、ヒールのないスニーカーのほうがずっと動きやすい。今では、自分が別人になった象徴として、ハイヒール2足を飾っているとのこと。
この本の前に出したのは、北欧の政治について書いた本でした。こんなふうに政治に興味を持つとは、考えられなかった。環境が彼女を変えたというのが、もう実感!
どうしても日本と比較してしまいます。
日本だっていいところたくさんあるはずなのに。
でも、国葬に関しても、なぜ? なぜ? と思うばかり。そんな私も、もし違う国にいたら、もっと行動してるのでしょうか。
もっと子どもや孫にも、自分が幸せになるためには、社会を変えなきゃいけないと伝えたいけど・・。
日本は、ちょっと違ったことを言うと、たたきつぶされる傾向がありますからね。そこが、違うのじゃないかなと、姪の本を読んで思っています。
偉そうなことを言うな、お前はどうなんだ? 的なところがないみたい。それは、それ!
ともあれ、おかげさまで、考えました。
ずーっと最初から一文字一文字読むというのではなく、写真を眺め、拾い読みして、元にもどったり、そんな読み方をさせてもらいました。
ところで、これは話がずれますが、イギリスのエリザベス元女王の国葬のときのキャサリン妃達のヒールは高くて細かったですね。