発売になった後は、旅だった我が子を見守る思いでおります。
支えてくださる皆様、感謝申し上げます。
こぼれ話など、ぼちぼちと。
本というのは、多くの方の手によって作り出され、多くの方の手によって、読者さんに届けられます。
その元締めは、編集者さん。
くもん出版の編集者さんに、最初原稿を読んでいただいたのは、3年前の10月だったと記憶しています。その後、ご指摘をいただいた点の改稿、編集会議などを何度か繰り返し、出版にいたったわけですが、その過程で、三冊の分冊にするということも、当初私の念頭には全くなかったことでしたが、決めてくださいました。
そして、タイトル。
最初は、『オオカミの祠』でしたが、これは案外早い時期に『オオカミのお札』になったかな。
問題は、各巻ごとのタイトルでした。これは割とぎりぎりまで決まらず。
ご相談しましょうと言われ、くもん出版さんを訪れました。品川駅すぐの超立派なビル。白を基調とした、塵ひとつ落ちていない近代的なオフィスの一角の商談スペースで、Tさんと向き合い、ああでもないこうでもないと、1時間以上。正直、決まるのだろうか・・・、と思っていました。
○○・・・と私が言うと、「それはやめましょ」(びしっ)というようなやりとりが続き。
そして、『カヨが聞いた声』とつぶやくと、「それいいですね」と言っていただき、となると、正次は、月に大神様の影を見ているから、『正次が見た影』とすぐに決まり。
が、三巻はまたなかなか決まらず。聞いた、見たときたら、次は? 五感ということでは、嗅覚、味覚、いやタイトル的にはない。では、触覚? ・・・ うーん。
「美咲が触った風」「美咲が感じた風」「美咲が感じた力」とかも候補に出ましたが、私が、三巻の最後でもあるので、希望を感じられるものにしたいと「光」を押させていただきました。その後の会議でも、私の意向を伝えてくださり、決定。
いいタイトルになったと思います!
こういうのは、メールのやりとりではダメなんです、というTさん。さすがベテラン編集者さんです。
書店に置いていただいていますが、
amazon のリンクも貼っておきますね。
引き続き、よろしくお願いいたします。