今回、秋田は一泊だけで帰りました。
でも二日間。踊る。秋田。を堪能。
まずは、早めに会場へ行き、地下で開催されている舞踏ポスター展へ。土方巽、大野一雄、大駱駝艦などの舞踏公演ポスターが100点以上。壮観です。 横尾忠則、アラーキーが手がけたポスターがずらり。1960年代70年代のものなど、貴重だと思います。
観ていながら、思い出したのは、大野一雄さんと「童子」主宰辻桃子さんは親交があり、「童子」の大会にいらして踊られたこと。私はその年出席しなかったので、観られなかったのですが、すばらしかったと聞いていました
そしてガラスケースに展示されていたものの中には、俳人加藤郁乎さんが土方巽の公演に献げた詩(自筆)も。(正直俳句同様、意味がよくつかめませんが)
やはり辻桃子さんと加藤郁乎さんは交流があり、郁乎さんを師の一人とおっしゃっています。
桃子先生の今の俳句と、今回観たポスターとは全く結びつきません。でも、繋がっているのだなと感慨深くなりました。
5日は、地元ゆかりのダンサー達の踊り。
いや、楽しめました。モノリスという白い直方体を舞台に置いてのいろんなジャンルが融合した舞台。
来年2月からイスラエルにダンス留学するAちゃん、よかったあ。柔らかく、コミカルで叙情的でした。
6日は、大駱駝館の舞踏。「ムシノホシ」。
お恥ずかしながら、このダンサー達の存在を去年まで知りませんでした。
検索すると、金粉ショーなど、すごい映像が出てきます。麿赤兒さんの動きを観ていたときには、どういうわけか、西行が思い浮かびました。(西行もよくわかってないですが)
芭蕉も登場したのには、びっくり。
〈むざんやな冑の下の きりぎりす 芭蕉〉とか。やっぱり西行につながる?
前衛という言葉は、もはや古いですね。芭蕉翁も出てきたことだし、麿赤兒さん、〈不易流行〉を目指しているのではないでしょうか。
すごかったですよ。麿赤兒さん。
正直言って、観ているだけで疲労困憊。エネルギーを吸い取られました。今思い出しても、あの世界は、なんだったのだろう、とざわざわします。
*写真どれもイマイチですみません。大駱駝艦の写真は、ツイッターの方を見ていただけたら、何枚かリツイートしたのがあります。ポスターは写真撮影可だったのですが、デジカメの電池がなくって。もっと色彩が鮮やかなのがたくさんあったのに、どうして私はこんな地味なのを撮っているのか。