fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

草虱

2016年10月31日 | 日記
 藪のようなところを歩くと、ズボンなんかにいーっぱい種がついてくるときがあります。そういうものの総称と思っていたけど、調べると違うみたい。草虱は、藪虱と同じ。画像検索して出てきたのは、昔猫飼っていたがよくつけてきたやつだ! セリ科。うん、葉っぱは芹に似ている。

 
  

 これも衣服につくけれど、違うってこと。これは何?

「季節風』128号(2016秋)

2016年10月30日 | 日記
 書評委員として、「個へのメッセージ」と題して、『すべては平和のために』(濱野京子ー新日本出版)を書いています。
近未来を舞台にした物語です。社会派作家(と私は思っています)の濱野さんならではの作品。

 この書評を書いたこと(っていうか、今回読み直して)が、今書いている作品で迷っていた部分の光になってくれました。
 
 相変わらずプロットというものを書けずに、まずは書き始めることで、その世界がようやく見えてくるというやり方しかできません。なので、何度も書き直しをしないといけないのです。不器用としか言いようがありません。
 そして、こうして他の方の作品に助けられる。ありがたいことです。(といっても、まだまだですが)

 今回、投稿作品として掲載された「へのへのもへじ の 案山子」の作者は、秋田の方とのこと。嬉しいなあ。いつか、お会いしたいです。

 
 散歩途中で 

 *きのうのブログの記事を読んで、「あんたの振り見て我が振り直してるよ」って思っている人がいるかも。と自分で思いました。


人の振り見て我が振り直せ

2016年10月29日 | 日記
 人の振り見て我が振り直せ。
 これは、私が子どものころ、祖母が言っていた言葉です。っていうか、ことわざですが。

 どういう場面だったかは覚えてないけれど、すごく心に残っている。こういうふうに、子どもの頃に大人が言ってくれた言葉が残るというのは、財産だと思います。ことわざの本で見るのとは、違う残り方があります。
 

 祖母の言葉として、もうひとつ覚えているのは、「ぼろは着てても心は錦」。これ、水前寺清子さんの唄ですが、いい歌詞だと言ってましたっけ。(笑)

 物語を書くにあたっても、言葉で伝えたいものはなんなのか。考える年になってきました。
 ただ、言い過ぎてもねえ。
 

お茶の花

ああ・・・

2016年10月28日 | 日記
 しゅるしゅるぱん、的に、いいタイトルが降ってきたのに、忘れてしまった。
 メモしなきゃダメだったんだよ。メモしなきゃ! 
 
 
   破れ蓮(やれはす、やれはちす) 蓮の実 (秋田)

 それに、これはなくさないようにしなきゃと、しまったSDカードをどこにしまったか忘れ、あちこち1時間以上も捜したし。こっちは、無事に見つかりましたが。← どこかにしまうと忘れるから、机の上に並べている歳時記の箱の上に見えるように置いていたのでした。ところが、それが後ろに落ちてしまっていたっていう、情けなさ。

日野宿本陣

2016年10月25日 | 日記
        

 近いところって、案外行かないもの。
 日野は、かつて甲州街道の宿場の一つだったところ。現存する本陣は3つだけなのだそうです。
 また、新撰組ともゆかりが深く、この本陣は、土方歳三の姉が嫁いだ名主の家でもあります。
 (歳さんが、寝転んだという座敷もあり。)
 
 激動の幕末。この時期この日野周辺を舞台にした幕末ファンタジーも持っているんだけどなあ。後生大事にしすぎて、発酵してる?(笑)



 右から「すなわち武、すなわち文」と読みます。
 きれいに保存されています。

『ふるさとは、たからのまち』(佐々木ひとみ・作/ストー・ミチコ絵)

2016年10月24日 | 本の紹介
               

 仙台市の隣の富谷は、このたび町から市になりました。合併という形ではなく人口増加によるもの。それを記念して作られた絵本です。

 現在も各地で上映されている「ゆずの葉ゆれて」の原作『ぼくとあいつのラストラン』もファンタジーでした。佐々木さんはファンタジー作家。このたびの絵本も、市の紹介が主たる目的なのかもしれませんが、ファンタジー仕立て。そして、市への愛にあふれた絵本になっています。
 物語として楽しめ、かつきちんと情報を入れる。力がなくてはできない仕事です。佐々木さんは、コピーライターでもあるので、きちんと伝えるということと、魅力的に伝えるという両方が出来る方なのだなと、改めて思いました。
 主人公宮乃と時空をさまよっている十太が、最後に見つけた「富谷の一番のたから」とは? 見事な着地でした。

 そして、どの町にも、こういう歴史があり、皆さんが大事にしているものがあり、「たから」があるのです。こういう絵本、各地で作るといいなと思いました。

 きのうきょうと、宮城の関連本をご紹介させていただきました。22日、23日は、仙台に行っていたのですが、やはり東北の中心。都会だよ。
 
 *津波の被害を受けた仙台港に近い会館で、結婚式がありました。一見どこにも震災の跡はないように思われます。でも、確かにあの震災はあった。その事実を変えることなどできません。もし、震災前にタイムスリップして、沿岸にいる人達を非難させることができたら……。でもそれはもうできないこと。
 そのあたりが、私が映画「君の名は。」を観て、もやもやした最大のところかなと思いました。
ただし、当時仙台の学生で、今も仙台で働いている甥は、「君の名は。」、好きすぎてもう3回観たそうです。20代男性、やっぱり、あの映画好きなのね。

 そして、式をあげた新郎のご実家は、津波に流され、現在はまた近くに再建したとのこと。だから、この会場を選んだのかなあとか、やはり現地に行くと違う感慨があります。ホテルで読んだ河北日報に、山元町にできた被災者が入る集合住宅の記事もありました。(仮設ではなく) 

『仙台真田氏物語―幸村の遺志を守った娘、阿梅』(堀米薫)ーくもん出版

2016年10月23日 | 日記
高学年から

 宮城在住作家堀米薫さんが、初の歴史物語をご上梓されました。
 地に足をつけて執筆を続けてらした延長上に今回のお仕事もあります。
 NHKの大河ドラマ「真田丸」はいよいよ大阪冬の陣に突入。最終章に入りました。『仙台真田氏物語』は、まさにこれから先のお話。
 真田幸村は、このあと娘阿梅を敵方の武将、仙台藩の片倉重綱に託すのです。そして重綱も、仙台藩主伊達政宗も敵でありながら、その真田幸村の意志を汲み、阿梅とその弟妹をかくまいます。史実であるということが、すごい。もしもこれが徳川にばれたら、大変なこと。

 この時代のことはかなり記録も多く、調べようとすればどんどん資料が出てくるのではないかと思います。関連本も多いので、その取捨選択も大変そう。その上で、物語にするには、主人公である阿梅と父幸村の会話など、想像で書かなくてはならない部分も多いはずです。そのかねあい、バランスが必要です。

 堀米さんの文章は、阿梅の心理がよく伝わってくるものでした。
 
 それにしても、人は、自分だけの胸の内に秘めるということが難しく、「実は」と話したくなるもの。それを、阿梅の弟、つまり敵方の男子をかくまったことを何代にもわたって隠し続け、守り続けたのですから、仙台藩、あっぱれです。

 歴史、おもしろいなあ。

 堀米さん、すばらしいお仕事ぶりです。おめでとうございました。
 

陶芸展

2016年10月22日 | 日記
 日野市の郊外にあるギャラリーで、陶芸家、弥延潤太さんの個展が行われております。弥延さんは、千葉に窯を構えてらっしゃる方。
 
  

 どれも、力強さと暖かみのある作品で、こういうのをぽんっと買えたらいいなーとため息。
 でもご安心。比較的お手頃価格で、日常使いのできるものもあり、一品購入。

 白い肌合いは、粉引き(こびき)というそうで、私の手間のかけない料理でも引き立ててくれそうです。弥延さんは、煮物を入れてとおっしゃってましたが、その日早速盛りつけたのは、セロリをざくざくと切って、オリーブオイルや醤油などで適当に和えたもの。(←こんなのばっかり)

 壁面を飾っている陶画が、またすばらしかったのですよ。パブリックな空間にこういうのを飾ると粋だなあと思いました。知事室とかだって、私は公費で購入してもいいと思うのですけどね。価格にもよるけど。そういうのって、基準はあるのでしょうか? 

 明日23日(日)までです。

2016年10月21日 | 日記
         

 北上市の熊出没地域の地図です。図書館にありました。
 いつも私が散歩しているところは? ない。よかったー。(あ、でも人が少ないから、目撃されていないだけかも)
 駅に近いところや、観光地である展勝地にも出てますよ。左の密集しているのは、和賀という山の方です。
 秋田との間の高速道路にも「熊出没注意」という黄色い看板がいくつかありました。

水始めて涸る

2016年10月20日 | 日記
 七十二候のひとつ。

 10月始めくらいですが、そのころこれの説明をテレビでしているのを観て、え? 「田んぼの水を抜いて、稲刈りの時期」と。
 ええー? そお? 「水落とす」というのは秋の季語です。田んぼの水を落とす。

 とりあえず、ネットで調べると、同様のことが書かれています。
 岩手にいたので、手元にある歳時記を見てみました。

『カラー図説・日本大歳時記』(講談社)では、「秋分の第三候、陽暦十月三、四日にあたる。この頃水がやせた状態となり、涸れはじめることをいう。実際のことよりも、冬の水がれを想像させるような一種の感覚をいったものであろう」とあります。
 冬の季語に「水涸れる」があり、その前触れ的。私はずっとそっちだと思っていましたよ。
 初めてではなく、始めて なのですよね。そこがポイントかも。

 東京にもどり、『角川俳句大歳時記』を見てみたところ、やはり田んぼの田の字も出てきていません。「日本では『水涸る』は冬の季語であるので、日本の季感とは合致していない。(中略)現象の背後の観念をいい、水気が失せてゆくことを主に述べている」とあります。

 今度、句会できいてみよう。

  この景色って、芸術的

 この七十二候、水始めて涸る の次は、「雀大水に入りて蛤と為る」です。「雀は蛤に」なんて略すこともあるけど、俳句ではなかなか使いづらい。

 雀蛤となるや恋文代筆で  たなか迪子(『いちばんわかりやすい俳句歳時記』)

芒(ススキ)と荻(オギ)の違い

2016年10月18日 | 日記
 これ、何年か前にも調べたことがあったのですが、実を言うと結局よくわかんないなあ。という感じでした。
 
 ところがですよ。今年、突然わかったのです。何がきっかけということもありません。歩いていて、ススキとオギの違いがわかったんです。
 ススキは、株。オギは、地中で根が長く伸び、そこから分かれるように地上に伸びてくる。なので、ススキはぐっと固まって生えているし、オギは広々と生えている。

 それから、ススキには穂の先に芒(これ、ススキとも読みますが、この場合「ノギ」と読みます)があります。これは、稲や麦などの穂先にもある、一本伸びているもの。(ただ、穂が開いていないと、わかりにくいか?)
 この芒(ノギ)という言葉。半年くらい前に句会で、これを使った俳句が回ってきて、私は「ススキ」としか読めず、(でも、ススキは秋だし、今の時期じゃないよね)とお隣の方とぼそぼそ。そのとき、調べて、ノギという言葉を知ったのでした。(そのときの季語は、麦)そういうのが繋がって、実際のものと結びついたとき、嬉しくなります。

 何か、こういうふうに、ふいにぱっと開けるときがある。「わかった!」っていう瞬間ね。
 これが、例えば数学の問題を解いている受験生や、英語を学んでいる人や、そして我々物語を書いていても、ふっと現れる時があるのだと思います。そのとき、脳ではドーパミンが出て、もっと頑張ろうって思えるんでしょうね。

たぶん芒(ススキ)

   たぶん、荻(オギ)

 写真じゃ、よくわかりませんね。たぶんって書いてしまうあたりが、弱気丸出しだし。
 下の方は、固まっていない(株じゃない)ってところで、荻と判断。

盗人萩

2016年10月17日 | 日記
         

 実の形が、盗人の足跡みたい。ということのようです。
 好きな草花。というか、名前がいいんだよね。言葉の力だなあと、思います。
 あ、この写真は、けっこう前に撮ったもの。今はたぶん、もう花はないかな。

 *東京にもどりましたー。このあと10月後半から11月中旬まで、地味に忙しいです。
 寒くなってきたら、あまり出歩かないようにしたいのですけど。
 
 目標、風邪をひかないこと。

ドラマ「地味にすごい! 校閲ガール」

2016年10月16日 | 日記
 「重版出来」に次ぐ出版業界ドラマ。
 ストーリーの展開にはちょいと異論がありますが、(ファッション雑誌の編集希望だった子が、いきなり校閲を、しかもベストセラー小説を任せられるって、ないでしょ。できないでしょ。編集に口出しすぎでしょ、ないでしょ。)←やっぱり、校閲を甘く見てる的反論出ているみたいですね。
 でも、そこはちょっと目をつむっていいかなと思っています。ドラマや小説では、すべてリアルにするんじゃなく誇張する面があっていい。面白くするってのが必要だから。

 勉強になります。
 「満天の星空」は×。とか、そっかーと。
  2話では、最後までミスに気づかずに本ができてしまったという恐怖でしたね。印刷所の場面も、「そうだよな、こうして作られるんだよな」という目で見ていました。

 校閲部が社内にあるというのは、相当大きなところ。まあそれはいいとして、校閲さんにはお世話になったことがある身としては、こうして読んでチェックしてくれる人がいるから、あとであれこれ言われなくて済むんだよなと、ありがたくなります。

『しゅるしゅるぱん』(福音館書店)でもありました! 先生がビールを飲んで、自転車で帰るというシーンを書いていたら、鉛筆で「酔っぱらい運転ですよね」と書かれてきて。はあーっとひれ伏したくなりました。もちろん、歩いて、自転車は押して帰る(引いてにしたんだったかな←これだ)にしましたよ。

 他にも、雲の描写で、ひれ伏したいチェックがあったなあ。
 でも全体的には、もっと真っ赤っかになってもどってくるかと覚悟していたけど、そうでもなかった。これはひとえに、その前までの編集者さんとのやりとりで、編集者さんのチェックで修正していたからだったと思います。ホントに、いろいろな方にお世話になり一冊ができました。

いきなり晩秋っぽい

 ドラマは、この後覆面作家とのあれこれが入ってきそうですが、マニアックな校閲あるある、をもっとどんどん入れてほしいな。 
 主人公以外の校閲部の皆さんのような方達が、きょうもゲラをにらんでるんだなあと、しみじみ。かっこいいです。
 辞書を作る小説(映画化された)も思い出しました。ああ、タイトルが出てこない。

買ったけど

2016年10月15日 | 日記
 何年ぶりかでCDを買いました。

   

 テレビで観たとき、すごくよかったので。
 売れすぎているものの売り上げにさらに貢献ってなあと思いつつ、いいものはいいのだからと。

 そして・・・。
 
 ながらができない私。
 CDかけながら、原稿書いていると、いつの間にか気づくと聴いていなくて、最後の曲になっていた。いやところどころは聴いていますよ。全体的に似たテイストだなあとか思いながら。
 いや、いいんですよ。歌声好きですよ。水のCMの曲もいい。

 ただ、曲だけをじーっと聴いているということができないので。
 音楽体質じゃあないんだなあと、わかっていたけど再認識したのでした。

 いや、いいんですよ。
 また聴きますよ。買ったし。
 
 買ったときレジの横がバーンとこのCDが並んでいたけど、今、ボブ・ディランかもね。

榧(カヤ)の実、食べました。焼いてみました。

2016年10月14日 | 日記
           これは木。
 
 拾った実を剥いて、灰汁抜き(灰につけた)して、炒って、割って、食べてみました。

    
 渋い。

 問題は灰汁抜きの「灰」。うちはまだ稲刈りしていないので、藁を焼いた灰がない。なので、身近にある「灰」を使ってみたけど・・・。

 念のため、全部殻を割って、それに塩を振って、また炒ってみました。

 渋い。
 稲刈りが終わって、藁が出たので、一応少し寄せて乾燥させてはいますが。次回もう一度やるか?

 それから、外で火をつけて焼いて、お祓いもやってみましたよ。でも、火をつけるって、難しい。少しはブスブスと燃えましたが、消えてしまいました。火が熾きすぎても怖いし、まあ少しは煙が出たからよしということにしました。
 
 いや、ここに来て、やおら「灰」に興味がわいてきましたよ。たった一文字の漢字で表されるものですが、奥が深いぞ。灰汁抜きもだけど、陶芸の釉薬にも使われています。火山灰では苦しんでいる方もいますが。義母のお骨を拾ったときだって、灰があった。これらは、成分はやはり違うのでしょうか?
 若かったら科学者として、灰の研究してみたい。(飛躍がすごすぎ)

 *秋田の母の施設に来ています。暖かくて、一枚二枚と脱いでついに半袖に。建物でこんなにも違うんだなあ。