fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

秋田の講座受付中 &補足

2019年03月29日 | 活動
       

 秋田での講座《作ってみよう 楽しく俳句 しっかり童話in 秋田》のご案内を、秋田さきがけ新聞に載せていただきました。恥ずかしながら写真も。
 早速お申し込みをいただいたりもしたのですが、正直言って、あの新聞の購読者の多さからしたら、もう少し反応があるかなと思っていたのです・・・。
 すると、友人から「あたしなんかも行ってもいいの?」という電話が。え? 「なんか?」なんかって、そんな。絶句。
 もちろんよ~。とそこでわかったのです。

 これ、今現在童話を書いている人、俳句を作っている人、《チラシにはこれから勉強したい人》とも書いているけど、つまり勉強したい人に対しての呼びかけになってるんですね。

 ちょっとおおぎやなぎの話を聞いてみようかな という方でもOKですよ! というか、大歓迎です。童話はなので、聴講のみという枠があります。
 俳句もそんなふうに気楽でいいんです。ただ、句会に参加したほうが絶対楽しいので、適当でいいから作ってきてほしいというだけ。

 ぜひぜひ、気楽に おいでいただきたいと願っております。

 告知の仕方って、難しい。《たのしく俳句、しっかり童話》のフレーズも、《楽しく俳句、たのしく童話》じゃあ、無味乾燥と思ったので、童話はもともと楽しいものだから、あえて「しっかり」」とつけたんだけど、そこが敷居を高くしたのかも・・・。
 どっちも楽しく です~。

 

 

月刊「俳句界」2019年4月号

2019年03月25日 | 俳句
         

 連載の「俳句の未来を探る ⑦」で、かわせみ句会をご紹介いただいてます!

  
 会場となっている「おばあさんの知恵袋」のことから始まって、店主の三田村さんの粋な言葉、そして句会の様子。私が言ったことと、見開き2ページにきっぱりとまとめてくださって。
 会員の俳句も、一人一句載っています。

 それにしても一冊まるごと俳句です。俳句雑誌だから当たり前なのですが、これを毎月作っている編集部は、すごい。今回大好きな小説家村田喜代子さんも寄稿されてます。
 勉強しましょう。

笠原風凛句集『星月夜』(童子吟社)

2019年03月23日 | 本の紹介
 
 
「童子」の句友の句集です。
 もう何年も前から、句集を出すお話を聞いていたので、ついに! という思いです。
 ああ、上品な本だなあ。いいなあ。
 星月夜というのは、月が出ているかのような満天の星空の夜のこと。おさえた色合いのカバーを脱がすと、そこには月のような色合いの表紙が出てきます。
 
 風凛さんとは、厚木カルチャーで出会いました。当時カルチャー講師をされていた三上冬華さんが入院され、その代講で私が行ったのですが、すぐに(こんな上手な方がいらっしゃるなら、私が来ることもなかったのでは)と思ったし、そう言った覚えもあります。
 その頃風凛さんは、とてもきれいな句を作る方でした。でもきれいなだけではなく、風凛さんならではの視点のある句。普通ならそこで満足してもおかしくないレベルだったのです。
 それがある日、

 新緑や水こぼしつつ鶏小屋へ   という句が出て、

 風凛さん、変わった。と思いました。それから、もうめきめきと、きれいでそこはかとない句だけではなく、桃子先生が帯文に書かれている「どの句も線が太くくっきりと場面が目に浮かぶ写生」になったのです。
 毎月、先生がいらっしゃる童子句会と、吟行の神奈川句会に出て、そして厚木と最低3回は句会に出て、この句集になりました。頭が下がります。

 
 瓢箪の深きくびれのほてりかな    ほてりに気づいた手柄
 忘年や藁にこもれる火の立ちて    目に浮かびます。
 卒業や鶏小屋に餌たつぷりと     鶏小屋の句がここにも
 青梅やつり銭の皺伸ばしくれ     ズームインの効果
 きんつばの角の固きや名古屋場所   地名が効いている
 出してみる預金通帳曼珠沙華     余計なことを言っていないところがいい。
 早苗田の水ひたひたと家に寄せ    ぞくりとする。
 正面にはだかる富士や憂国忌     そうか。富士は立ちはだかるときもあるのだ。
 枯菊を束ねしあとの夕焼かな     寂寞感と現実感
 母訪ね母置き変える冬夕焼     この句、しみじみします。

 また読み返すと、違った句に目がいくことでしょう。
 毎月の研鑽の結果ですね。
 私はもう足元にも及びません。

 風凛さん、これからもご活躍を。
 句集にまとめるのって、いいなあ。

月刊こどものとも『くもにアイロン』2019年5月号

2019年03月22日 | 自作紹介
        

 4月初旬に発売となり、書店に並びます。
 見本を送っていただいたので、一足先にちらっと中のページも。

 クリーニング屋さんのアイロンが、調子にのって、椅子やテーブルまでぺらぺらにしたかと思ったら、そのまま外に飛び出して、いろんなものをぺらぺらにしていきます。こんなものも、あんなものも・・・そしてとうとう。

 絵本は何より絵が主役。山村浩二さんが、このナンセンスな話の展開を、見事に視覚化してくださっています。どこかで原画展をしていただきたいほどです。

 月刊誌なので、書店にあるのは一ヶ月間。でも、「こどものとも」は、だいたいどこの図書館にもおかれていますし、たくさんの幼稚園や保育園で配布されています。発行部数をお聞きして、(そんなにたくさん!)と思いました。ドキドキします。

 どうぞよろしくお願いいたします。
 

『どこどこ山はどこにある』書評ー「日本児童文学」2019・3/4月号

2019年03月21日 | 自作紹介
      
 創作時評で、土井安子さんが、「幼年の出会う『死』」と題して、『どこどこ山はどこにある』を取り上げてくださいました。

 中でも、

 まどかを「生」の世界へつなぎとめる役割を友だちであるミカちゃんが果たしていることで、家族の中だけで完結させない生の営みが描かれ~ という部分、嬉しかったです。

  

 今号では、「赤い鳥」感想文コンクールの発表がありました。
 最優秀賞は、「見たことのない懐かしい道」。冨樫由美子さん。
 この方は、秋田市在住の歌人なのです。お会いしたことはないのですが、twitterでつながっている方。
 北原白秋の「からたちの花」「この道」についての考察です。
 おめでとうございます!! 
 

創作講座 楽しく俳句、しっかり童話in秋田

2019年03月19日 | 活動
   

 以前アップしたチラシを修正しました。
 秋田の方、また近隣の方でも、(あるいは)遠方からでも、お気軽にご参加くださいますよう。

 初心者の方向けに開催するのですが、長くやってらっしゃる方にとっても、改めて基本を考えるようなものにしたいと思っております。

 楽しく、しっかり!! 秋田で第一歩です。 

 *また、チラシには書いていませんが、学生の方は参加費が半額となります。ぜひ。

このブログのメッセージからでも、どうぞ!!
 
 ご興味のありそうな方へのご紹介も、合わせてお願いいたします。

石と賢治のミュージアム

2019年03月15日 | 日記
 以前から行ってみたいと思っていました。

 
   外にあるトロッコ道

 

 博物館自体は、こじんまりとしてましたが、なかなか。
 何より、賢治が最後に働いたのが、ここ。ここの石灰石を売るセールスの仕事をしてたんですね。 
  今は閉鎖中。いずれまた公開になるそうです。
  

 それで東京に行き、体調を崩し、帰ってから寝込んで2年後に亡くなられたとのこと。

 そういうことが、本で読むだけとは違って、ひしひしとよかったです。
 周辺の山はいまでも、採掘されているみたいで、工場があり、山肌が削られています。
 
 独特の雰囲気。
 

 近所には猊鼻渓があり、そっちは観光客がたくさんいるのですが、こっちはひっそり。近くの幽玄洞というところも、有名な龍泉洞にひけをとらない長さと規模でしたよ! (追記。先日猊鼻渓を厳美渓と間違えて書いていてしまいました。申し訳ありません。ご指摘いただいた伊藤様、ありがとうございました。)

 

玉山金山

2019年03月12日 | 日記
 311で陸前高田に行った帰り、霊山温泉という看板を見て、ふらりと曲がりました。
 山道をまがりくねって、行き着いたひなびた温泉。
 
 その待合室とかには、水晶など鉱物が飾ってあります。また「金箔ソフト」1000円とかあって。また温泉の説明に、「かつて鉱夫達が好んで入った」ともあり。 
 受付でここは鉱山だったのでしょうか? と聞いたら、裏山が金山だったとのこと。
 パンフレットをいただいたら、玉山金山といって、平泉の金色堂に運んだ金を採っていたところだと!!
 水晶はいまでも(くず)採れるとのこと。入山料はとられるものの、一度探してみたいと思いました。

 

 他にも、鹿折金山、大谷金山というのが岩手にはあって、ここも当時の建物など残っているようす。そそられます。

 平泉文化を支えた3金山 って、すごい。観光案内とか載っててもよさそうなのに。周辺の雰囲気、最高でした。

  金が荒らされないよう、検問所があったんですね。
 
 水が流れていたのですが、罪人を斬った刀洗いの水なので、飲んではいけないそうです。

  陸前高田からの帰り道、気仙川沿いの残雪。ひび割れたようになっていましたが、もしかしたら数日前地震があったからかも。

  霊山って感じでした。

2019 ・311 8年目

2019年03月12日 | 日記
  今年は、陸前高田に行って、この日を迎えました。

車から

 一本松茶屋で買い物をして、となりの交流室で、311のビデオを見て、語り部の方のお話を聞き、14時46分にそこにいらしてた皆さん50人くらいと、いっしょに黙祷をしました。

  交流室の壁

  何もないかつての街

 牡蠣フライ おいしい。ただ、あまり飲食店はありません。普段訪れる方も少ないのだと思います。
 
 海岸には、12メートルの防潮堤が建設中でした。かなり高台からじゃないと、海は見えない町になるということです。
 

 

《たのしく俳句、しっかり童話 in 秋田》受付開始いたします。

2019年03月07日 | 活動
  皆様、どうぞお気軽にご参加ください。
  メールのない方で、おおぎやなぎの電話、住所などわかるかたは、メール以外でも大丈夫です。

   

追記 チラシを見てくださった方に、講座の対象と内容がよくわからないというご意見をいただきました。

  俳句をやってみたい方、勉強中の方・童話(絵本を含む)を書いてみたい方、勉強中の方
 
  若い方でも、お孫さんがいる方でも。


  チラシは来週くらいに、また書き直してアップいたします。
  どうぞよろしくお願いいたします。

《楽しく俳句、しっかり童話 in 秋田》 告知

2019年03月06日 | 活動
    

 以前から、しょっちゅう秋田岩手に行っているので、児童文学や俳句で何かできないだろうかと考えていました。
 その第一歩。

 5月12日(日)に、俳句と童話の講座をいたします。

 さて、どのくらいの方が来てくださるでしょう。
 最低各3人集まれば、行いますが、満たない場合は、中止。(場所代がけっこうかかるところなので……)

 秋田では、夏にも図書館で講座を行う予定です。

 数日前に、「書く」ことを最優先と書いたのに、(笑)。でも個人的にこういうことをやるのって、嫌いじゃないみたい。書くことへの活力になります。
 
 俳句の楽しさ、童話の奥深さ を感じてもらいたい。
 東京では様々なイベントや講座がありますが、地方ではなかなか気軽に参加できるものがありません。若い方にも、お孫さんがいるような方でも! ぜひ、いらしていただきたいです。

 

311を描いた作品ー『オオカミのお札(三)美咲が感じた光』くもん出版

2019年03月05日 | 自作紹介
  3月に入りました。もうすぐ東日本大震災から8年目。
  気持ちがざわつきます。

  今年は、その日を、岩手の沿岸で迎えようと考えています。

  そして、私のこの本。

   

  シリーズの中の1冊ということもあり、あまり震災を扱った本のくくりには入れていただけないのですが、主人公美咲は岩手県の沿岸部で生まれ育ったという設定。両親の離婚により、幼稚園のときに母と二人東京に引っ越しています。が、岩手には父と年の離れた姉が残りました。

 そして、2011年3月11日が訪れます。
 美咲は直に震災を体験はしません。それは私と同じ。テレビで観て、時間が過ぎてから現地を訪れます。その一つ一つが私の追体験です。
 この本を読んで、「すとんと腑に落ちた」と言ってくださった方がいらっしゃいました。非常に身近なところで震災を体験したけれど、直ではない者の心のありように共感していただけたのかなと思いました。

 ということで、明日から岩手へ行ってきます。もちろん、秋田にも。

  最終的に枯れてしまい、今はレプリカとして立っている、陸前高田の一本松。2013年5月撮影。

  文科省のサイトより
 この分布・・・。 

 

三月

2019年03月04日 | 日記
 二月が駆け足で過ぎていき、三月。
 ちまたでは卒業や進学、進級があり、新しく社会人になったり、移動があったり。
 私は、同じ日々を過ごしながら、少しずつ物語を紡いでいくという、相変わらずの毎日です。

 今年明けから非常に気に病んでいた案件が、いい意味で拍子抜け。ほぼ解決に至り、ほっとしております。何度神頼み(あ、高幡不動尊が一番多かったから仏頼みか)をしたか。(創作関係ではありません)
 
 そんな中、やはり私は「書いてこそ」。書いたものを読者に「届けてこそ」という思いを新たにしております。それとは反比例に体力やいろいろな処理能力は低下しているわけで、「いい人」「できる人」「すごい」などと思われなくてもいい。もしかしたら「自分勝手」と思われるかもしれない。でも、「書く」ことを第一にやっていきたいと改めて思っています。

 ただ、世の中。人との関わりがあってこそ。というのも、本当。難しいところです。いろんな方にお世話になって、今があるわけだし、これからも。そこは真心をもってやっていきたい。

 これからどういうものを書いていきたいのか。ということも、考えています。
 なぜ、児童文学なのかということろにも通じるところ。
 目指しているところには、行き着くことが出来るかどうか、わかりません。
 孫ができて、その吸収力のすごさに驚いています。私達児童文学作家は、こういう成長期の子ども達が読むものを書いているわけですから、その責任は大きいです。いい加減な気持ちでは書けません。「届ける」ためには、売れなくてはなりません。プロとして「売れる」かどうかも意識しなくては。決して媚びるのではなく、時代を見て。
 
 ま、書くのみ。ですが。


   こういう木が好き。これは、上野の国立東京博物館の庭にあったもの。ユリの木。1月に撮影したものです。
 もう芽吹いているかな。