昨日は、秋田市千秋公園のお堀で、蓮を刈る作業が行われていました。
蓮根として出荷する場合は、冬に蓮根掘るということなのでしょうが、ここは、観光地なので、今の時期に刈るのだそうです。
午後からあった「童子」大会では、この景色を詠んだ佳句がたくさんでました。
実は先日、東京の自宅に朝、岩手の消防署を名乗る人から電話があった。最初に家事か? と一瞬ヒヤリ(岩手の家は無人なので) すると……。
さきほど、119番通報があってすぐに切れた。折り返し確認の電話をしたが、誰も出ない。それで来てみたが、鍵がかかっていて、チャイムを押しても誰も出ない。中で誰かが倒れているかもしれないので、ぐるりを回ったら、お風呂場の窓の鍵が開いていた。申し訳ないけれど、そこから入らせてもらいました。中には誰もいなくて、荒らされている様子もない。
むむむむむ。これは、本当なのか? という思いもよぎり(詐欺ってことが、最近はあるのでね)、近所の親戚に連絡して出向いてもらった。ちなみにうちの電話はお隣から聞いたとのこと。その後、警察からも電話があり、夫の仕事や親戚の電話なども聞かれ、答えていいのか迷って、曖昧にしちゃった。
結局、何もなく、119番は電話回線が混線してこういうことがあるとのこと。それかも。そして、風呂場の窓は、私が出るとき全部鍵の確認はしていたけれど、もしかしたら台風の風で家が揺れて、鍵がゆるんで開いたのかもと思っている。というのは、震災のとき、数カ所閉めていた窓の鍵が開いていたのだ。家ががたがたと揺れると、そういうこともあるんだと、思っていたので。
で、消防署の人は、玄関はまた閉めて、風呂場から出てもらった。つまり風呂場の窓は開いているということ。なので、急遽、その日のうちに岩手へ。荒らされていないと言われても、自分の目で確かめる必要があったので。確かに、人が入った気配はなかった。
良かった!! 近所には、「お騒がせしました」とご挨拶。パトカー、救急車と来ると、何事かと思うよね。
しかも、今朝は秋田の母の施設から、母が転んで頭を打ったとの連絡。すわっ、秋田へ行かなきゃダメか。と思ったら、まあけろっとしているし、こぶがちょっとできてるくらい。でもかかりつけの先生に連絡したもらったら、念のため検査をしたほうがいいと。たぶん、大丈夫だけど、大丈夫だと確認するため。これは迷ったけれど、施設の看護師さんにつきそってもらうことにした。施設の看護師さんには、本当によく看てもらっている。ありがたい。
天気が悪く、秋田までの山道を急いで事故でもおこしたら、大変だから。岩手で待機。
なんか、いろいろある。でも、事なきを得ている。いろいろ感謝しつつ、気を引き締めましょうと思った次第。
高学年以上
日本児童文学者協会長編新人賞受賞作です。森埜こみちさんは、ちゅうでん児童文学賞を受賞して『わたしの空と五・七・五』でデビュー、児童文芸新人賞をご受賞されています。そしてこれが第2作。
さすがのクオリティです。
ある朝、突然耳鳴りが始まり、片耳が突発性難聴になった主人公結。自然に治るのを待っていたけれど治らず、病院に行ったのは一ヶ月後。治療をしても治らず、結の苦悩の日々が続きます。
友人達の会話が結に聞こえない部分が、本の中でも文字がぼやけて、わかりません。ああ、これ、辛いだろうなと思います。
人には五感があり、普段はそれを当たり前に暮らしているけれど、一度どれかが欠けると、どれだけ辛いか。日常に支障がでるか。森埜さんは、それを五感を使って描写しています。それが、とても文学性の高い作品にしていると思いました。
またしっかりリアリティを持って描くところと、必要のないところは描かないというバランスがとてもよいと思いました。案外描きすぎて読みてには煩わしいということがあるものです。これ、俳句をやってらっしゃることが活きているのかも、なんて思ったり。自分も俳句をやっているけど、これできてるかな? 必要だと思っていろいろ書きすぎていないかなと反省しました。
作家としてデビューした方の2作目は、とても大事なものだと思います。森埜さん、その大きな第2歩をしっかりと踏み出されたなあ。今後に目が離せません。
とにかく、『蝶のはばたき、その先へ』、すばらしい本です。皆様、ぜひお読みください。
このごろ、自分が幹事をしたり指導したりする句会以外の句会に、なかなか出られないでいた。結社に所属しているのに、辻桃子主宰の直接指導句会に一年以上も出ていなかったのだ。
先日ひさーしぶりに行ってきて、ああー、やっぱりいいなあ、となった。
指導の言葉にいちいち納得するし、はっとする。本を読んでは学べないことを学べる。っていうか、先日の句会では、本には書けないようなことで、(そうだったー)ということがあった。当然、ここにも書けない。
やはり、座に臨まなくてはだめなのだ。そして、その「座」をもってる(っていうか、行こうと思えばいける)ことが、文学をやているものとして、なんと貴重なことよ、と思った次第。
生の指導は大事。
先生の最新刊。とてもわかりやすいです。が、直接指導の10分の1くらいかな。
今回は、月末の全国大会でやる「奥の細道」の群読の練習もあった。声に出して読むということ、読み方も学ぶことができた。行ってよかった。
最近一日の仕事量を減らしている。
なぜかというと、目を守らないとという意識が急に出てきて、ブルーライトカットの眼鏡を、近眼の眼鏡の上にかけてパソコンを見るようにしているから。
気づくと、鼻の付け根が痛いなあと思うようになった。二つ分の重さがかかっているからだ。
もともと近眼の眼鏡は、見た目ではなく最も軽いものを使っていた。これはもう、本当に軽くて、つけているのを忘れるほどなのだ。でもその上にプラスチックの縁の眼鏡をすると、やはり重いんだなあ。
外に出るときは、サングラスをかける。これは、三浦雄一郎さんお勧めというサングラスで眼鏡の上からもかけられるタイプ(実はちょっと高かった)。これは、暗くないの。以前も眼鏡にパチンとつけるサングラスをしたことがあったけど、昼でも夜のようになってめいってやめた。
でもこれもやはり重さというてんでは、2つ分に変わりないわけで。夜にはもう、鼻がいたくて、眼鏡をかけているのがいやになる。
まあ、年だし。このくらいの仕事量でいくほうがいいのかなとか思っている今日この頃。同年代の友人が体調を崩すことが続いてもいる。無理がきかない年になっているので。
白内障とかなりたくないから。目が一番の仕事道具だから。でも、ついついツイッター見たり、ネットをさまよったりは相変わらず。少し控えなきゃ。
台風の翌日の浅川
携帯が何度も緊急のポロロンという音が出て、そのたび、避難準備とか高齢者避難などの文字が出ます。
今回は、避難所である小学校へ行くことも想定し、いろいろ準備もしていました。でも避難するなら明るいうちですね。真っ暗になってから、ここで何かあって、それから避難は危険だなとも思いました。
幸いうちはなんともなく終わりましたが、各地で被害が出ています。救助している方、復興の工事をしている方、ありがとうございます。政府の対応がひどくて、腹が立ちます。
翌日の浅川。富士山がきれいに見えました。
流木も。
地球規模で、何か変化が起きているような気もします。
ノーベル賞の発表では、日本人が受賞したかどうかが真っ先に報道されますが、大事なのは、その受賞の内容。国という枠を超えて、知恵を集めて地球を守っていかなくてはならないのでは?
私の通った幼稚園はキリスト教でした。(カトリックなのかなんなのかは、不明)
なのに、ある日、先生が黒板に地獄の絵を描いて、悪いことをすると地獄に落ちます、ということを言いました。5才の記憶なのでおぼろげですが。でも針の山を登らせる人など、子供心にとてもとても怖くて、悪いことをしてはいけないと思ったものです。
「アリとキリギリス」という童話は、なまけて遊んでいるとあとで困るということを植え付けてくれました。
「かちかち山」は、いじわるをするとあとで仕返しをされるということを植え付けてくれました。
これ、必要なことじゃあないかなあと思うのです。
今の大人達、ひどすぎませんか?
教育者である学校の先生が、いじめ? ばれないと思っていたの?
大勢の人を殺傷する人。地獄に落ちて、永遠の苦しみを味わうかもと思ったら、しないのでは?
ノーベル賞の受賞の知らせに「受賞は外国人でした」というジャーナリズム。
特定の作家をよいしょする広告を募集する大手出版社(さすがに、中止になりましたが)。
下品!
想像力の欠如を感じます。人を簡単に生き死にするゲームで、脳がいかれているのでは?
といいつつ、人間を信じたいというところは、まだあります。だから、書いてます。
ツイッターに、これを出していたら、「イヌガヤ」では? と教えてくれた方がいました。ただのカヤだと、緑から茶色になり、こんな色にはならないけど、同じ仲間なのですね。
さて、台風はどうなりますか。今、嵐の前の静けさ。
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8編からなる短編集です。
ショートショート風あり、ファンタジーあり、YAありで、いろんな味が楽しめました。
一番好きだったのは、本のタイトルにもなっていてラストに配置された『友だちになる前』です。
タイプの全く違う女子高生三人をかき分け、軽いタッチで友だちになるまでを描いています。実は、とても文章が上手なのでさら~と読めて、読み終わってから、あれ? という気持ちになり、翌日再読しました。
その結果の感想は、この3人の物語を、もっと深めたものを読みたい。です!
短編は、絵の一部のようなもので、他の部分は読者が想像すればいいのだと思います。これって、俳句に似ている。なので、短編としてはこれでいいのかもしれません。でも、やっぱり読みたいなあ。
ご興味をもたれた方は、秋田市の乃帆書房さんへ。ネット通販もされていらっしゃいます。
後藤亮子さんの個展に出かけてきました。5日までだったので、もう終わっていますが。
銀座の宮坂という画廊で、定期的に個展をやってらして、今年もご案内をいただきました。小さな空間に、深みのある色彩の絵が10数点。
絵は、色と線と形でできているのだけれど、どの絵にもこの3つの要素の他に何かがあります。
色を置いて、乾いてからまた色を置く。ときにひっかく。いわゆる抽象画ですが、饒舌でもなく寡黙でもない。心地よさがどの絵にもありました。
とても、好きです。
銀座の宮坂という画廊でしたが、ここの店主の宮坂さんが書かれた『画廊は小説よりも奇なり』という文庫本も、このたび、「みたび画廊は小説よりも奇なり」をご上梓されたとのこと。何十年も銀座で画廊をやっていてのエピソードや人間模様がリアルです。