fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

続けるということ

2022年11月30日 | 日記


 先日、所属している俳句結社「童子」35周年記念大会が多摩センターで開催されました。
 そこにいたキティちゃん。サンリオピューロランドがあるのでね。

 35年続けるというのは、大変なこと。
 真菜副主宰が「みなさんのおかげ」とおっしゃったのが、よかった。会が続くというのは、その会をなしている会員がいるからだと思うのですよ。←いろいろな会を考えて、思っていることです。
 勢いがあって、盛り上がっていく時期は、楽しいし、問題なし。でも、その勢いはいつまでも続きません。場合によっては縮小するというのも、必要でしょう(これ、実は所属している児童文学者団体「日本児童文芸家協会」が今年英断したことです。隔月だった雑誌発行が季刊になりました)。
 主賓の「文学の森」の方が「今俳壇は老齢化が進んで、どこも大変」ということをおっしゃってました。俳句をやる若い方はいるけれど結社という組織の考え時なのかもしれません。
 自分自身は、「童子」は私の文学の素地を固めてくれた会なので、感謝しかありません。
 感謝の気持ちで、できる範囲でのお手伝い(句会の幹事)をしていますが、それも句会メンバーに助けてもらってやっとというのが現実。吹けば飛ぶような存在だなあと思いながら・・、もうちょっと踏ん張ります。

 続けるという意味では、私は児童文学でデビューして、7年になりました。来年8年目。まずは10年を目指します。先輩作家さんは、20年30年というかたもたくさんいらっしゃいます。すごいです。
 そして、実はこれまでどこか自分がいつまでも「新人」的な気持ちでいました。でもみちのく童話賞をやって、若い方の作品を選び、添削指導などもしていて、ああもう「新人」とは当然言えないと、いまさらですが思っています。年齢的にももう・・。ある程度の年月を経た作家にはその作家なりのハードルがあります。それを感じている昨今です(どんなハードルかは言わない笑)。

桜花会五十回記念句集『酒と桜と五七五』

2022年11月29日 | 俳句


 11人のメンバーが、月一度集まって句会をして、おいしいものを食べ、お酒を飲み、ああだこうだと言い合う。
 ただ集まって、近況を話したりするより、ずーっと楽しいです。
 
 この桜花会の句稿を毎月お送りいただき、十句に選、そして添削をさせていただいています。
 おお、この句、好き! こうやったら、もっとよくなるのに~。という具合です。
そして、このたび、合同句集ができました。全て手作りです! すごい。手作りでこんなすごいのができるんだ。

 メンバーは、現役の児童文学作家、元編集者、現役のフリー編集者、画家、落語家など、豪華な顔ぶれ。
 言葉のプロの集まりです。
  
 句集を作るにあたっても、こんな素敵なものができるのだから、さすがです。

 羊水の記憶浮き輪の輪の中に   昌扇
 夜桜やひと駅前で降りちやつた  圓太郎
 冷まじやスマホみる顔みな写楽  風馬
 さみだるる今日やることを明日もやり  踊波
 繋がれしボートの腹に春の波   楽々
 秋の蚊めぶん回す手にしがみつき  茜紫
 黒南風やまだ新しき土饅頭    青蛙
 デイゴより金魚降りくる散歩かな  果深
 ひだまりのごとき一個のみかんかな  葵
 電話から聞こえてきたる春の雨  優
 熱帯魚ひらり待合室の隅    耕実

電子書籍

2022年11月27日 | 日記
 今月2往復秋田へ新幹線で行ってきました。
 在来線も含めると、往復10時間。
 1回目は、がっちり、原稿持っていって、チェックができました。
 2回目は、チェックの必要な原稿がなかったので、行きは俳句を作り、帰りは本を読もう・・と思っていたら、読む予定の本を家に忘れてきてしまった! まあ、文庫本かなにか買おうと思ったのですが、秋田の駅ビルにあった書店がなくなっていたんですよ。ああ~、駅ビルにはやっぱ書店がなくっちゃ! むむむ、駅から近いビル2つ書店はあるんですが、今回巻き爪の足で行っているので、あまり歩きたくありません。疲れ気味だったし、ちょっとの距離ではあったけど、カートをがらがらさせて行く気にならず、どうしようか。寝て帰るか、新しい作品のことを考えて帰るかと思っていたのですが。
 はっと、そうだ、電子書籍だ。と思い、すぐに○マゾンを開いて、その日、ビブリオバトルで出た本をチェック。
 即、読める状態になりました。ああああ、便利だ。ipadだと、読みやすいし。
 途中で読み切ったので、もう1冊買っちゃいましたよ。
 こうして、リアル書店から遠ざかってしまうのか・・と思ってしまった一こまでした。
 いや、リアル書店はやはり大事。あの新刊の本がぎっしりある状況、やっぱり好きですから! ただ、電子書籍も、やっぱり利用するだろうな。狭い家でも場所はとらないですしね。

      太平山 秋田市

エメラルドグリーンの川

2022年11月26日 | 自然観察
         

 新幹線秋田こまちからの写真なので、ピントいまいちですが。(イマイチどころが、ぼんやりすぎ?)
 
 今回こまちで2往復しましたが、盛岡秋田間で、エメラルドグリーンの川が見られます。ほんっときれい。生保内川かなと思っています。

 

 福島の五色沼のことを知り、行きたいなと思っていました。
 また青森との県境にある十三湖には、青沼という神秘的に青い沼があります。川底の石と、光の加減でこんな色合いになるのでしょうか。

スーパーのきりたんぽ

2022年11月25日 | 日記
         

 秋田では、スーパーのお惣菜売り場にチンすれば良いだけのきりたんぽが、売ってます。350円。これをホテルでチンして食べました。前回居酒屋で食べたのより美味しかったのは、たぶんごぼうの量。しっかりありましたから。肉は、小さいのが一つですが。私にはちょうどいい量でした。肉と芹がもうちょっと入って、600円くらいのも作っていただきたい。

ビブリオバトル2022in AKITA

2022年11月24日 | 日記


中高生達、すごいです。
  地区予選を勝ち抜いてきた子達ですもの。

  個人的には元カノに勧められてた本の発表が、よかったな。ただ、本はラノベ系の恋愛ものだったので、読みたいと思えず……。一度読んだツナグがまた読みたくなったり、楽しかった。

   

 読売新聞さんや、県の生涯学習課など、多くの団体組織の主催事業は、さすがの規模でした。
 今回ゲスト審査員ということでお招きいただきましたが、発表への質問(いきなり、予定外にふられて、あたふた・・)、最後の講評をさせていただきましたが、学生さん達のほうがよほどはきはきして、立派でした。おばさん、やれやれです。が、ビブリオバトルは、楽しみたいという気持ちが強いので。
 もっとも、今回は司会もFM秋田のプロの方がお二人掛け合いで、行われ、さすがでした。いろんな人の力の結集です。秋田県生涯教育課の方にはお世話になりました。高校の後輩であること、お子さんが私の母校に通ってらして、おおぎやなぎちか文庫がある(今年本を寄贈したので)ことなどご存じで、嬉しかったです。秋田県子ども読書支援センターの方ともお会いできて、有り難い機会でした。
 
 何より、生き生きした学生さんたち見てると、日本も捨てたもんじゃないと思います。

   

未来屋書店多摩平の森店 おおぎやなぎちかコーナー

2022年11月22日 | 日記
          

 地元の作家を応援しようということで、このようなコーナーを作っていただきました!
 JR豊田駅から徒歩3分ほどのイオンモール2Fにあります。

  

 棚一つをこのように、私の書籍で埋めていただいて、感激です。
 メインは、3巻が発売されたばかりの『家守神』シリーズ。

 

 

 

 家守神達、キャラパネルが回りを囲んでいますよ。

 もちろん『ヘビくんブランコくん』も、他の書籍も単著は全て、アンソロジーも置いていただいています。
 これから12月、子ども達の冬休みの間は、このコーナー、展開してくださるとのことです。

 実は、加えて楽しい企画も、書店さんと話し合っている最中です。またお知らせできる時期がきましたら、ここに書きますね。

 たくさんの人に手にとっていただきたいです。

『なみきビブリオバトルストーリー 本と4人の深呼吸』アゲイン

2022年11月22日 | 自作紹介
           
 明日、ビブリオバトルinAKITAで、ゲスト審査員として、出かけます。
 それで改めてこの本を読み返しました。面白かったー!
 2017年発売なので、5年経ってますが、版も重ねています。
 4人の作家が、それぞれの子を書いてます。キャラ設定から、相談し、ビブリオバトルのレクチャーを受け、実際にやってみて。頑張って書いたのです。
 ビブリオバトル、コロナの影響も受けて、この数年は少なくなってましたが、このところボチボチ再開されている模様。
 明日のビブリオバトルも、秋田市のアルヴェという広いオープンスペースでの開催です。

 しっかし、この本、頑張って書いたなあ。
 今、別の形のアンソロジーを編んでいます。がんばろーって思いました。

AIYA合評会でした

2022年11月21日 | 活動
 土曜日は、秋田で、合評会がありました。
 私が声かけてやっている勉強会で、秋田、岩手、山形、青森の頭文字で、AIYA。アイヤです。
 秋田の方がほとんどですが、岩手から、ちばるりこさんが、ご参加くださってます。
 始まってすぐ、コロナ禍になったため、これまでは、メール、ZOOMのみで、今回会場では、初めてでした!
 皆さん、いい作品出されてた! 
 それぞれの段階で、出版、公募を目指し、レベルアップを目さしています。
 私も、今回の作品、また直すぞ!

        秋田駅 巨大秋田犬

 今回、巻き爪が少しはいいけどまだ痛くて、サンダルでした。11月の秋田でサンダルって・・。
 朝、5時半起きで、新幹線では原稿読んで、合評会して。今回はコロナがまた広まっているので親睦会はなし。そうじゃなくても、体力持たなかったかも・・。
 ホテルで、7時くらいから、気付いたら2時間くらい寝てしまってました。
 写真もあまり撮ってない。
 
 こういうことができるのも、あと数年かなって、感じました。
 今回、数日後にまた秋田へ行きますが、ホテル、全国旅行割引を使えたので、1300円っだったのですよ! (税金ですが)
 これなら6泊そのままいても・・と思いますが、やはり自宅の方がいいです。

『ぼくたちのだんご山会議』(汐文社)電子書籍になりました。

2022年11月20日 | 自作紹介
           

 電子書籍になったのは、これで、
 『しゅるしゅるぱん』『どこどこ山はどこにある』『家守神』シリーズです。『家守神』は、紙の本の発売と同時。
 
 今、図書館さんも電子書籍の購入を始めているとか。
 電子書籍を図書館から借りる という時代になるのかもしれません(あ、もうなってる?)。

 きっとまだ体勢はしっかりしてないでしょうね。

 話はもどりますが、『ぼくたちのだんご山会議』、いい本なんです。自分達の町が開発計画によって変わっていくのを、子ども達が考えていくという・・。私達は原始時代のまま暮らしているわけではない。開発を重ねて今があるわけですよね。自然のままがいい、なんていうきれい事は好きではないので、結論は出していないけれど、考えてなくてはと思いました。
 東北(いえ、全国でしょうか)で進んでいる風力発電についても、同様です。
 ただ、しっかり考えるためには、しっかり調べたり、勉強したりも必要です。それだけをしているわけにもいかないというジレンマがあります。
 この機会にぜひ、電子でのご購入の試してみてください。
 よろしくお願いいたします。

 

ツイッターの雲行きがあやしい?

2022年11月19日 | 日記
 ツイッター社の社長の動向がニュースになってますね。
 その前にも、有料化? という噂もありました。なくなるという噂も。
 赤字なのだとか。そもそもあれは無料で使えるSNSなので、時々プロモーションは入ってくるけど、あれが収入源? いや、そんなはずないですよね。
 最近HPを作ろうかと考えたのですが、いろいろあってあきらめました。
 私自身が、来年くらいまでは仕事もありますが、その先どうなってるかわからない(いや、頑張りますが)。なので、無料のSNSは気が楽です。このブログは実は有料で使ってるのですよ。gooブログは無料でもできるんだけど、月額500円で、トップの写真が自分でいじれるんです。私のブログ、書影を出しているでしょう? ささやかな宣伝です笑。他にも何かメリットあるのかな。私的にはそのくらいですが。無料だとテンプレートを既製の中から選ぶしかないんです。すると、どこかで誰かが同じテンプレートのブログをやっているってことがあるわけです。まあ、だいたいの方は重なってませんが。年6000円の宣伝費です。
 インスタは、フォローしてくるのが、怪しげな外国人さんだったりして、イマイチです。
 ツイッターが、私は気楽に愚痴ったり、話しかけたりかけられたりで、手軽なんですが・・。有料になったら、どうするかなあ。やらないかな。ここでの愚痴が増えるか(笑)。
 どうなりますか。

          
 
 谷保天満宮の銀杏

 何度か、このブログを通してお仕事のご依頼、いただいております。引き続き、こちらからのコンタクト、受け付けますので、どうぞよろしくお願いいたします。

『ヘビくんブランコくん』の嬉しい感想~その2

2022年11月18日 | 自作紹介
            

 本が出ると必ず送っている秋田の親友がまず、ラインをくれました。「星の王子さま」を思いだしたって書いてあって、ええ~! でも、身びいき身びいきと言い聞かせ、ひそかに一人で喜んでいたんです。
 ところが先日、大先輩の某作家さんが同じ感想を伝えてくださったんです! 「大好きな『星の王子さま』のような魅力に溢れた本』と。
 
 「星の王子さま」では、気位の高いバラの花は動くことができなくて、ずっと星にいるんですよね。そして優しい王子様がバラのところにもどる。
 『ヘビくんブランコくん』では、やさしいのは、動くことのできないブランコくんです。
 
 このブランコくんの優しさ。『家守神』の亀吉さんにも通じます。
 
 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

『カッパーノ』森くま堂文・いわさきさとこ絵(BL出版)

2022年11月17日 | 本の紹介
           

 表紙のカッパーノはイケメン、いやイケカッパ。キランと光る頭の皿。
 あのこも このこも カッパーノにむちゅう。ところが、ある日、カラスに皿をうばわれた。
 皿のないカッパーノは、みじめ・・。ぷぷっ。 
 
 いやいや、ここからはもう読んでみて、笑ってみて! 
 カッパーノは、皿を探し求めて旅へ。ぷぷっ。
 
 ラストの一枚がまた秀逸です。
 ロングセラーの匂いがぷんぷん。
 絵本作家森くま堂の名前が、これで一気に広がるでしょう! (あ、もう広がってる?)

 今帯の裏を見て、またぷぷっ。イタリアンテイストの伊達男カッパーノ、きょうもばっちりきまってます!
 

『くびびじんコンテスト』しめのゆき作・いとうみつる絵(岩崎書店)

2022年11月16日 | 本の紹介
           

 こわいがいっぱい おばけのはなし シリーズの一冊。しめのゆきさんの新刊です。
 子ども、大人も怖い話が好き。岩崎書店さんは、こわい絵本のシリーズもあれば、こういう幼年童話のこわいシリーズもあり、どちらも人気です。
 
 表紙やタイトルから、ろくろ首の話だろうなと思うのですが、主人公は人間の女の子。みかんちゃんです。
 みかんちゃん、首が短いのが悩み・・、ううっ、そんなのいいのに。そのままでいいのに。
 首がほっそりするというあやしげなクリームを手に入れてしまいます。ああ、『赤毛のアン』が赤毛を悩んでいて、髪の毛が黒くなるヘアクリームを買ってしまう章がありありと思い浮かびました。古今東西、見た目のコンプレックスはなくなりません。
 最近は物語で、この問題を避けている傾向があります。
 でも、私だって、もうさすがに見た目で悩むのは卒業したけれど、いろいろ悩みましたもの。きっとこの物語も、自分に照らし合わせて読む子がいると思います。まあ、そうじゃなくても、首が伸びるところを怖がるか、楽しむか。そう、怖いだけじゃなく、ちょっとクスっとなれるのがいいんですよね。幼年童話ですから。
 もう1作品も収録されていて、こっちは、怖いけど、優しさがじんわりくる物語。

 しめのさん、おめでとうございます。ますますのご活躍を!