児童文学の合評会の二次会、いや、三次会でしたか……で、句会が始まりました。初句会という方も多く、闇に消えるにはもったいないので、記録しておきますね。
前回の句会の様子は、
こちら。
私は、自分からは句会をしようと言いません。でも、前回も今回も、「やりたい」と言う方がいて。結果的に、みなさん楽しんでくださったようで、よかった!
「では、忘年会、年末、数え日、クリスマス、手袋、寒い」など思いつく季語をあげ、どれか季語を入れ、575に。
ということで、箸袋に一人一句。一瞬で真剣ムードになりますよー。
今回やったのは、「短冊回し」という二次会での句会でよくやる、最も簡単なバージョン。短い時間でできます。
順不同で。私の感想、添削なども、加えて。短冊は縦書きっていうのを忘れてたよ。縦書きの二人、えらい。(私横書き・・)
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年の瀬にエルヴィスのような髪してる ソーヤ!
→ 年の瀬や と当日添削させていただきましたが、これ「クリスマス」にしたほうがいいですね! でも、そうすると、カタカナが続いてしまうので、
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エルヴィスのような髪して聖夜かな
エルヴィスの髪型ブルークリスマス (←やりすぎか!)
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のこり十五日十五年後もこのままで 三日月
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数え日や十五年後もこのままで (十五のリフレインはいいんだけど、残り十五日っていうのは、今年も残りがっていうのが、これだけだとわからない。これ、まさに数え日っていうことですからね。でも、そうなると十五年後っていうのが、あまり意味がなくなるなあ)
・終電車手ぶくろぽつり冬の夜 みく
終電車っていうのは、造語なので、→
終電の電車にぽつり手ぶくろが でしょうか。終電は夜だし、手ぶくろが季語なので、「冬の夜」は、いりませんね。情景がしっかりと浮かぶ句で、詩情もある、
・クリスマスツリーをおがむこどもかな くどじゅん
実は、これ誰もとらなかったし、私もその場では、「ふつうすぎるほど、ふつう」と言ったけど、じわじわいい句じゃないかと思っています。何より、全く初めてで、これ作ったんだから、すごい。添削まったく必要ないし! その場でほめなくて、ごめんなさい、くどじゅんさん。
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のこり日や放射冷却雪を踏む YU
三段切れになっているのと、中七の「放射冷却」は、いらない。札幌の方だからね。寒さの感覚が伝わってくる。
それから、「のこり日」っていう季語は、調べたけどないんですよね。行く年とか、やっぱり「数え日」になるのかな。
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行く年やほつほつほつと雪踏みて とかか。
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鍋つつく文学の友泣き笑い 海光
全くその日の様子ですよ。 泣き笑いは、言い過ぎかな。これも「鍋つつく」だけではなく「○○鍋」としなくては、だめかな。
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寄鍋をつつく文学語りつつ
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寄鍋や文学論に泣き笑い 言いたいのは、こっちだね。寄鍋では平凡だから「河豚鍋」「鮟鱇鍋」などでも。
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誕生日この日にてみんなありがとう ありさ 「え、きょう誕生日? 」「おめでとう」季語がないけど、「おめでとう」だよ。
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年の瀬や猫もふくふく雪だるま 時雨 なんか、変な句(ちょっと褒めてる)
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ゆく年や傷ついているきっさてん KO 喫茶店だよね。これも、変な句。おもしろいなあ。添削しないほうがいいって、感じ。
で、私は、
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数へ日や中野にネオン灯り出す あぶみ とか・・・。つまんね。
みなさん、どうもありがとう。
ちょうど、句会をやろうっていうときに、帰られたSさんが、中野で有名なカレーパンを買ってもどってきてくださって、これを高得点者の商品にしました! 気がきいてる。
ところで、名前(俳号)は、私がtwitterで出されているのとか、ペンネームとかから、勝手につけました。「ソーヤ!」さんの意味わかってくれるかな?
(あ、やたらと「?」をつけるな! って、合評会で出たんだった)
準備なし、いきなりで、これだけ楽しめるんだから、俳句、いいね。
書きかけの原稿抱へ忘年会 あぶみ