先週、市内で行われた読書会にお邪魔してきました。
図書館の講座に出た方が、個人的に立ち上げた会で、今回は2回目。
拙著『しゅるしゅるぱん』を取り上げてくださって!!
『しゅるしゅるぱん』は、5年前に出版された私のデビュー作です。
この読書会を機会に、久しぶりに読みました。おもしろかった-(笑)。
読書会でも、お話させていただいたのですが、この作品は、児童文学ファンタジー大賞の佳作をいただいたものを、6年間かけて改稿し、出版されたものです。福音館書店さんが、改稿を前提に出版したいと言ってくださったからです。
今読み返すと、いろいろなことが蘇りました。その改稿途中で消した章、登場人物などなど。この『しゅるしゅるぱん』は、時代も錯綜し、登場人物も4世代に渡ります。でも、その原型は、もっと複雑だったのです。編集者さんのアドバイスで、読者が読みやすいように、ストンと納得できるようにと、年月がかかったけれど、改稿したものでした。
読書会で、いただいた感想です。
・普段は経済の本など実用的なものしか読んでいないので、このようなロマンチックな本は久しぶりに読んだ。
・実は、本は苦手で一冊を読み通すことが、ほとんどない。『しゅるしゅるぱん』もまだ最後まで読んでいないが、100ページ読めたことに感動した。
・児童書と思って読み始めたが、本当に児童書か? と思った。
・情景が思いうかぶ。久しぶりにさわやかな気持ちになった。大人にも、読んでほしい。
・家系図を書いた。それぞれの子ども時代があるのが、おもしろい。
・つながりを考えながら読んだ。道子の章、もやもやした。男の子にこのようにばかにされたら、悲しい。
などなど。
実は、作者が行くことがいいのかどうか? という気持ちもありました。面白くなかった場合、本音は言いにくいですからね。
でも、出かけてよかったです。児童文学をもっと読みたいと思ってくださったら、嬉しいなと思い、お勧めの本の紹介、そして、自分の本にまつわるもの(『なみきビブリオバトル・ストーリー』シリーズ、そして新刊の『きみが、この本、読んだなら』)も紹介させていただきました。
次回は、4月。『ゆかいな床井くん』戸森しるこ(講談社)だそうです。
会をやっている方が、4月から育休を終え、仕事に復帰するので、そのあとは、ネット上での読書会など模索したいとのこと。育児休暇中に、このような活動を始められたこと、すばらしいと思いました(当日も、1才半くらいのお子さんをだっこしながら会を進行されていました)。本はきっかけで、気軽にいろんなことを話せたらいいとも思ってらっしゃるそうで。そこもまた!
会を終えてから、最寄りの本屋さんに寄ったら、模様替えをしていて、なかなか児童書コーナーが見つけられず、まさかなくなった? と思っていたら、やっと奥に発見。若干縮小されたかな。でも『しゅるしゅるぱん』があったのが嬉しかった-。どなたか手にとってくださいますように! と祈ってきました。
こうして何年も前の本を、取り上げていただけるというのは、児童書ならではという気もします。『オオカミのお札』もいい本なので、ぜひ、もっと読んでいただきたい! またこのブログで語ろうと思います。どうぞよろしく!!