私がまだデビューもしてなくて、作家という職業を意識もしてなかった頃。
三十年くらい前でしょうか。
知り合いの小さな出版社の社長さんが、「もう、作家が小説を書いて、ふんぞり返っている時代は終わった」と言っていたのが、とても印象的でした。自ら宣伝しないとダメだというのです。
なので、私は、自分の本が出てから、できるだけ宣伝をしました。書店さんへの挨拶もできる限りしました。
それは、私が行き来している秋田や岩手、その途中にある仙台、そして自宅周辺に限っていることなのですが・・。
正直「誰?」的な反応も多かったです。
名刺を受けとっていただけないこともありました(でも、そういうとき、私は、ああ出版社の営業の方はこういう思いで、やってくださってるのだなと思いました。私はそういう書店さんには再訪しなかったけれど、営業の方はそういうわけにはいかないでしょう)。でも、多くの書店さんは快くご対応くださいました。その場で、棚差しだった私の本を面陳にしてくださった書店員さんも。本当にありがとうございます。
そういうご訪問をきっかけに、大展開していただけたのが、未来屋書店多摩平の森店さんです。
感謝しかありません。現在も、『家守神』シリーズ、『ヘビくんブランコくん』『ファミリーマップ』を平積みしてくださっています。
新聞社さんを、自らご訪問もしています(秋田魁、岩手日報、河北新報)。
さて、なぜこのようなことを思い出して書いているかというと、この夏、体調を崩したことをきっかけに、今後はあまりアクティブにそういう活動はできないなと感じているからです。車の運転も今はやめていますし(今後ずっとかはわかりませんが)。
家で原稿を書く。編集者さんとやりとりをする。SNSで発信する。そのくらいしかできないかもしれません。
それでも、もしご要望がありましたら、色紙などはお送りさせていただきますので、おっしゃってくださいませ。このブログへのメッセージでもOKです。
秋田市の図書館に、講座の企画を持ち込み、俳句の講座もしましたし、自分で部屋を借りて、童話と俳句の講座もしました。これもまた、その後の仕事につながっています!
以前は知り合いの作家さんの講演会、イベント、好きな画家さんの展示会など、情報が流れてくるとせっせと行ってましたが、こちらも、今後はあまり出かけられないかもしれません。ネット配信も・・。
つまり引きこもり? まあ、様子を見ながら、無理をせず。です。
あ、でも先日、義姉と電話で話していて、彼女はかなりあちこち病気になってる人なのですが、めっちゃ明るくて元気なんですね。うん、そうだよ、明るくやっていこうと思いましたよ。
と、ここまで書いて、なんか大病でもしてるみたいな雰囲気ですね。
すみません。悲観的になりやすいたちなんです。ちゃんと普通に生きてますし、暮らしています。仕事もできてます。ただ、これからは外でのことはあまり・・というかんじ。と言いながら、こんどの週末は、秋田へ一人で行ってきますよ。