fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

『東北まつり物語』『東北おいしい物語』『東北ふしぎ物語』

2024年06月30日 | 日記
         

 見本を送っていただきました。
 7月10日発売です。

 東北の魅力がぎゅっとつまった3冊です。

       

 巻末には8ページものカラーで、東北の紹介おまけがあります。
 すっごくいい本になりました。

 ぜひぜひ、お手にとっていただきたい。そして地元を見直し、東北に行ってみたいと思っていただきたいです。
 お伝えしたい情報がありすぎるので、少しずつまたご紹介させてください。
 
 

芭蕉

2024年06月29日 | 自然観察
        花

      青芭蕉

 朝はひんやりしてますが、暑くなるみたいです。
 太陽の力、すごいです。

 年内発売の本、会議でタイトル変更ということになったため、悩んでいます。
 読んでみたいなと思っていただけるタイトルにしたいですが。

 

  

岩手山と岩木山

2024年06月28日 | 日記
 盛岡で建設予定のマンションのパンフレットに、眺望を謳う山として「岩手山」と書かれてるのに、出ていた写真が「岩木山」だったということがありました。地元の方達、大憤慨です。当然です。岩と山が同じといっても、岩木山は青森県の山、親しみをこめ、お岩木さんとも呼ばれている山です。
 地元ではない大手の建設会社が、その土地のことをよく知らずに、儲け優先でやっていることが如実に表れたできごとでした。
 チェックでもひっかからなかったとは・・。

 ある方が、石川啄木と太宰治を間違えるようなものと言っていました。
 最近では、完成間近の国立市のマンションが、住民の反対で解体が決定しました。富士見通りにあり、富士が半分見えなくなってしまったのです。
 そのくらい、山は神聖なもの。
 
 また山開き前の富士山での死亡事故もありました。
 山開きは、神事です。山神様に「山に入ることをお許しください」とあいさつをするのです。その前に入山しているのですから・・。

 さて、『みちのく山のゆなな』は、みちのくのどこかにある山神の娘ゆななの物語。父親は、みちのく地方の山を統べている神です。
 新年には、ゆななを伴い、山々をまわります。岩手山とか岩木山とか、実際の山の名は出していません。
 ちょっと似た名前を使って、東西南北の山神を出しています。岩山として岩木山、岩手の山としては、姫山と「姫神山」らしきものを・・。

 今年は第42回静岡県夏の読書感想画コンクール指定図書になっています。富士山のある県で指定図書になっていること、改めて光栄に思います。

  
 
 そのせいか、現在ア〇ゾンでは品切れですが、ぜひ書店にご注文などお願いいたします。

      

中学の教科書

2024年06月27日 | 日記
        

 資料のため、図書館から借りてきました。
 中学2、3年の国語です。
 難しい。魯迅の「故郷」とか。「奥の細道」もしっかり載ってます。高校じゃなかったっけ?
 
     

 これは、リサイクル図書のコーナーにあった本です。いただいてきました。時間があるときに読みたいと思います。
借りられないから、放出なのかなあ。

木下闇

2024年06月26日 | 自然観察
       

 木下闇という季語、好き。下闇だけでもOK。
 田舎のほうは、このごろ熊が怖くて、こういうところに入っていくことがでいなくなりました。
 先日は日光でも、小学校に現れたとのこと。
 山道を子どもだけで歩くとか、物語で書けなくなってきそうです

 ここは、東京の近所。散歩道から見える木下闇です。

 ゆっくり
 じっくり
 あせらず
 しっかり

 この4文字4つの言葉を脳内で繰り返し、7、8月を乗り切ろうと思います。

映画「医学生ガザへ行く」

2024年06月25日 | 日記
「医学生ガザへ行く」という映画を観ました。地元の公民館での上映です。
         
 2018~2019年に留学生としてガザへ行ったイタリアの医学生の体験記です。

 ガザのハマスがイスラエル人を拉致したことから、今の紛争が始まった。
 イスラエルがその後ガザを襲撃して、さらにガザ地区に住む民間のパレスチナ人が死んでいく報道を見ています。その根源はイスラエルという国ができたとき、いやもっともっと前にさかのぼり、わからなくなるときが多いです。
 とにかく今は、アメリカがイスラエルを支援し、ガザ地区ではジェナサイトが行われています。

 映画は、その前の時期なわけだけど、空からの爆撃で負傷した人の姿も現れます。
 ただ、料理や生活を楽しむシーンも多く、最後に、この映画で撮影されたカ所は今ほとんどありませんと出ます。幸いにも医学生が交流した方達は存命とのこと。

 パンフレット、いろいろいただきました。
 自分にできることを、ということで、ガザへの支援の募金箱にお金を。
 そして、イスラエルを支援している企業の不買運動を改めて思いました。
 私にとっての身近なところでは、Mクドナルドや、☆バックだな。Mクドナルドはほぼ行かないけど、☆バックは年に数回利用してた。ところがちゃんと調べようとしたら、あそこもあそこもあそこも? となっている。ええ~。

梅雨入り~近所の田植えは遅い

2024年06月24日 | 日記
         

 今年の米はどうでしょう。
渇水気味だったけど、東北も梅雨入りしたとのことです。

 近年、ぐっとお米を食べる量が減りましたが、やっぱり食べたいです。
 
岩手の田んぼをお願いしている方は、麦も作ってらして、全粒粉をいただきました。
 まずはクッキー。ネットのレシピでやろうとしたけど、これじゃあ、ぼそぼそになるでしょと途中で別のレシピを検索して、牛乳を入れ・・つまりかなり適当です。
 後味がいい。見た目が悪いので、写真はパスです笑。

『つきのよるはさわがしい』おのかつこ さく・え(国土社)

2024年06月23日 | 本の紹介
      

 おのかつこさん、『ふかふか』に続く、2冊目の絵本が出ました。
 2冊目を出すのは、ひとつのハードルです。おめでとうございます!

 さびしがりのふくろうが出会ったのは、飛べないコウモリ。
 それぞれが、月を友だちだと思っています。
 
 さびしい話? でも「さわがしい」んです。そこがいい。
 フクロウ、コウモリ、オオカミ。好きな生き物達が勢ぞろい。
 最初、? と思ったことがありましたが、後半で納得。意外な展開でした。
 ぜひ、お読みください。

 おのさんの銅版画は、黒がきれい。夜空がきれいです。
 夜になると、夜空はまだ明るくて、木々が真っ黒になるんですよね。そこ、見事に描いてらっしゃいます。

俳句甲子園観戦記~2024東京大会

2024年06月22日 | 日記
       

 東京大会は、16日、第一、第二会場と2会場で行われました。
 私は第二会場をずっと観戦しました。

 出場は、開成高校、海城高校、東京家政学院、明治大学付中野高校(正式には高等学校)。
 開成、海城は常連の男子校。開成は、全国大会で何度も優勝していて「絶対王者」とまで言われたこともあります。
 中学から俳句部があり、卒業生は東大俳句会に多くいて、日頃の鍛錬、句作りの数ではたぶん追従を許さないでしょう。

 でもわからないよ~。と思いながら観ていたら、やっぱり。
 最後の最後、最終戦の大将戦まで勝者がどっちになるかわからない展開でした。

 優勝は、東京家政学院。開成を破りました。
 最優秀句は、東京家政の

 鬼薊投げて他郷の空を穿つ

 いい句だ。穿つという言葉が出るの、すごいと思います。鬼薊は外来種で、ひどい棘のある植物。今、ものすごい勢いで繁殖しています。審査員からは、「今世界で起きている出来事ともリンクする」との評でした。
 東京家政は、他にも「ゾンビ」「不死鳥」「腋臭」と、普通句材にならないような言葉を持ってきます。
 季語を乗り越えようという意気込み と評した審査員もいました。それゆえ、ちょっとこれはついていけないなという句もいくつかありました。「この蝌蚪には季感はないんです」と自分達の句に言う場面も。蝌蚪は、「かと」。おたまじゃくしのことです。家政学院からは他校に対して「ベタすぎませんか?」という意見の出る場面もありました。
 対する開成高校は、季語の本意を大事にしている。手堅い句をしっかり出してきます。ちゃんと詩情もあります。
彼らは、追われる身。その辛さを乗り越えて毎年出場し、破れたチームも、投句審査で勝ち上がり全国へ行くチャンスが残っています。きっと選ばれて、俳句甲子園を盛り上げてくれてることに敬意を表したいです。全国でもきっと頑張るでしょう。

 第一会場会場の優勝は、学習院女子。今回女子パワー炸裂でした。こちらも、海城のもう1チーム、立教池袋という常連男子校を突破。
 
 家政学院、頑張っていただきたい。それにしても全員俳句を初めて6か月というのには驚きました。
 明大付属中野は、全員一年生。他校に比べ、ディベートの訓練をしていないのでしょう。その1点の鑑賞点の差で敗れたケースがあり残念でした。ぜひ、来年リベンジしていただきたい。
 海城高校は、私が俳句甲子園を観戦しはじめてから、個人的にずっと応援している学校です。なんだろう、とても楽しんでいるのが伝わってくるんです。ただ、今回私が観戦した回では、その楽しんでいる感、読み手の記憶にとどまる句がなかった印象でした。ただのミーハーおばさんの戯れ言と思ってください(といっても、彼らがこれを見ることはないか笑)。

 こちらで、前半戦の優勝校(全国出場校)と、最優秀句を確認できます。赤をクリックすると、サイトに飛びます。 

 当日観戦し、私が好きだった句。
 
 のどけさに塔の傾くけはいかな  開成
 夜をつかむ赤子や蝌蚪の跳ねる指  東京家政  夜をつかむ赤子や蝌蚪のとび跳ねる  だといいのに・・。
 あおじろき雨の街灯蝌蚪の国   開成
 掌にどの蝌蚪もみなあたらしく  開成
 この闇の欠片のような蝌蚪を狩る  東京家政
 憂鬱な母を見捨てて蝌蚪を愛す  東京家政
 花薊風は遠きを来て強し   開成
 ひらがなをあざみもまとふみやこかな  東京家政


 審査員の先生の言葉としては、「幻想的なものを表現するなら、それを支えるリアリティがほしい」が、まさに! でした。
 
 この土日は後半の地方大会があります。私の出身校は、宮城の多賀城大会に出場、観に行きたい(行けないけど)。頑張ってください。
 
 
 

鼻うがい

2024年06月21日 | 日記
          

 この頃、朝夕、鼻うがいをしています。
 200CCの水に1パーセントの食塩に0,5グラムの重曹を入れたもの。といっても私のことなので、アバウトです。
 小さじ4分の1くらいの塩とその半分くらいの重曹を入れてます。
 口まで通るのはほんのわずかですが、喉に痰がたまりやすいのが改善されたような気がします。咳も。

 咳が長引き、常備薬として点鼻薬を持っているのですが、最近使わなくなってます。
 体が老朽化してますから、メンテナンスしながらやっていかなくては。

 絵は、テンペラ画をがんばっていた頃に描いたものです。
 
 

「東北6つの物語」第1期3冊同時発売になります。

2024年06月20日 | 自作紹介
         

 みちのく童話会が企画編集し、メンバーが分担して書いたアンソロジーが発売になります。7月です。一冊に各県の物語が載ってます。どれも胸熱で、楽しかったり、じんときたり。そして、東北の方は地元を見直すような、東北以外の方は行ってみたくなるような物語。

 一冊ずつは、また順を追って、ご紹介します。
1巻「東北まつり物語」 もえぎ桃・おおぎやなぎちか・堀米薫・佐々木ひとみ・井嶋敦子・ちばるりこ
2巻「東北おいしい物語」 ちばるりこ・井嶋敦子・おおぎやなぎちか・野泉まや・吉田桃子・岩崎まさえ
3巻「東北ふしぎ物語」 田沢五月・みどりネコ・岩崎まさえ・野泉マヤ・堀米薫・千秋つむぎ

 装画 古山拓
 挿絵 おしのともこ

 企画してたときから、これはいい本になるという確信がありました。

 書店でのご注文、図書館へのリクエストをぜひ、お願いいたします。

 第1期ですから、2期もあります。年内で6冊セットになる予定。

気ぜわしい夏

2024年06月19日 | 日記
 7月8月の予定がいっぱいで、かなり気ぜわしいです。
 コロナは相変わらずなようなので、気をつけて行動したいです。

 ポカをしないように、ひとつひとつ、確認しながらこなしていきたいです。

 ひとつ、しまったー! だったのは、8月31日が秋田での合評会なのですが、この日、大曲の花火大会だったため、ホテルがどこもあいてない・・。かろうじて、温泉がとれましたが。ここは、チェックインが19時までなため、花火客がさけたせいでしょう。.

 秋田の母、兄へのお見舞い。仙台での童話塾。ベトナムから娘一家の一時帰国。合評会。6月末には、ZOOM句会もあります。その間に、執筆。打ち合わせ、改稿、来年の仕込みも必要です。

        

俳句甲子園地方大会~羽田空港

2024年06月18日 | 日記
 コロナ禍の間、俳句甲子園も観戦ができませんでした。
 今年は、ようやくどの地方大会も観戦可。ということで、東京大会羽田会場へ、いざ! 



第一会場は、オープンスペース。
第二会場は、滑走路や富士山が見える部屋。
 
     

 いやー、おもしろかった!
 結果をXでポストしてる方もいるけど、正式発表が27日とのことなので、その後、観戦記をアップしますね。
 楽しかった! 好きという気持ち、楽しいという気持ち、大事にしたいと思いました!!

自著の宣伝② 俳句関連書

2024年06月17日 | 自作紹介
         

 ちょっとごちゃごちゃしてますね。
 こういうのを作ること、きらいじゃない。ていうか、好きなんでしょう。
 
 幼年童話のまとめや、入試問題に使われたことのある本のまとめや・・。いろいろできそうです。

 

NHK「歴史探訪」~エミシとアテルイ

2024年06月16日 | 日記
 先日、エミシが取り上げのられていました。

          
 アテルイでは、いきなり茨城にあるあの大きな首が登場。絵も残っていないので、ビジュアルの手がかりがあれしかないので、仕方ありません(もう一つ首があるのですが、ざんばら神の落ち武者のようなもの)。
 興味深かったのは、アテルイが大阪で処刑された後のこと。
 エミシを支配下に置いた朝廷は、力を分散させるため、全国にエミシを移住させます。それは知っていました。九州にも行っていたこと。
 でも一番多かったのは関東地方だったのは知りませんでした。
 そして、騎馬での戦いにすぐれたエミシの力を、板東武士は受け継いで、力をつけていったというのです。
 流鏑馬のほか、八的という、小さな的を馬に乗りながら射ていくというすごい技を披露してました。
 「アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士」を書くため、乗馬体験もしましたが、乗るだけでも大変でした・・。走りながら弓を射るって、すごい体力、体幹、反射神経がなくてはできません。
 そうやって力をつけた武士が、安部氏が率いていたエミシの社会を再び攻め、平安時代に最も戦が多かったのは、東北地方だったのですね。
 
 ところで、NHKでも「蝦夷」と漢字にしていたのは、いただけません。
 尊皇攘夷の夷。野蛮な民という意味のある文字なのです。中国から伝わった思想です。
 当時、朝廷がエミシを野蛮な民と見下していたことで、つけられた文字なのです。