![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/dc/493affd94065c6eb84b363cea9ee0663.jpg)
◎2014年6月28日(土)
小平の大杉(10:32)……梵天山(10:48)……林道出合い(12:08)……林道降下(12:30)……小平の大杉(13:14)
雨で退散した赤城山に改めて行こうかと思ったが、今日も不安定な天気が予想される。また姫百合駐車場からのスタートになってしまったのでは、鍋割山と荒山を全うしたとしてもあまり意味がない。梅雨時期ではしょうがない。そこで目をつけたのがハイトスさんの後追い。みどり市大間々の小平起点のコース。この辺、あにねこさんも集中的に歩かれており、「こんなところ」「こんな山」なのにも関わらず、その筋の方のお歩きも多く、資料は至って豊富である。
小平の大杉から梵天山、大畑山に登り、陣近平とおかぼ平なる平原?を経由して下るハイトスさんコース、実は2月の大雪の日、ロウバイを見がてら向かったが、ロウバイはおろか、雪で大杉にも至れずに退散し、浅原百観音だけ拝んで戻って来た。まあ、いうなれば行き直しということになる。
ちなみに、大畑山は7年前に花輪の方から登ったことはある。ピークはアンテナのあるその辺の粗雑な裏山といったイメージが強いものの、石の道標やら石祠を見かけ、古道が通い、各種の信仰の厚かった往時が偲ばれる山でもあった。
(小平の大杉)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/cb/0d4f9086bb52bb247229063b98f4f816.jpg)
(お堂の中。後で改めてハイトスさん記事を確認したが、左の石仏は、ハイトスさんレポの写真には存在していない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/4e/451d6c2107994953b86936b5e27e7c38.jpg)
(お堂の裏手。庚申塔だらけ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/3f/dc9f340bb0be74883f089b6a6930fcfc.jpg)
天気を見ながら家を出たため、かなり出発が遅れた。やはり、時間的に道路は混んでいた。いつもよりも時間がかかって大間々に入る。122号から離れると、こちらはガラガラ。
小平の大杉の脇には解説板があり、それには、みどり市の天然記念物で、樹齢は千年を越え、上の梵天山には千庚申塔があると記されている。千庚申塔の意味がわからず、帰宅後に調べると、千個の庚申塔分を併せ持ったといった意味らしい。つまり、大きさが千個分というわけだ。ついでにお堂の中も覗く。石仏が3基。周囲には庚申塔。
(しっかりした道があるが、すぐに消える)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/32/f8bf655732e2ef73bfc7dc46e7efbc72.jpg)
(急斜面を登る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/7b/41081497db5f61ea8ef9fa1c33db2042.jpg)
踏み跡らしきものもなく、斜面を強引に登る。すぐ上に平らになっているところが見え、上がると、しっかりした道になっていた。後で知ったが、この道は大杉のちょっと先の道路(県道334号?)端から出ていた。だが、この道も、次第にか細くなって、やがては消えた。
見上げると岩場。脇の斜面も植林の中に大きな石がごろごろとある。結構、急じゃないか。上が切れて、空が見えているのがまだ救い。ジクザグに上がって行く。もうすぐそこといったところまで来たが、土が滑って、長靴の中に土やら葉クズがたっぷりと入った。ようやく小尾根に出た。
(梵天山の千庚申塔)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/38/bd6d37e56f67a257f0a50c39fe24afaa.jpg)
(そして、石祠)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/7c/03c5448f0055c539f6abc88f0ecbcb40.jpg)
まさか、もう梵天山か?と思ったが、すぐ右の小ピークに石燈籠のようなものが見え、行ってみると、これが、かの千庚申塔。つまり、15分ほどで梵天山に到着した次第。いつのものかは知らないが、立派な庚申塔だ。千なる所以だね。傍らに、金属製のパイプが立ち、上にはバスケのカゴみたいのが付いているが、これは何だろう。
鞍部に戻り、先に行く。また小ピークになっていて、ここには石祠がある。梵天山は双耳峰なのだろうか。この辺は岩場の延長のままになっている。また下って、植林の斜面を登る。
(尾根歩き。道はない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/e8/84a6befadc6e182eb9f947b0ea2071f2.jpg)
(こんなところもあるが、先はあっ気ないほどなだらかに続く)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/3a/c4e1eb5bf927b6f6c0683c3f3e121caa.jpg)
今日は小ぶりのザックにした。中身は合羽とカサと500ccの水程度のもの。短時間だろうからと、食料はまったく持たなかった。ザックを代えたため、スズを忘れていた。当然、人の気配はまったくなく、歩いていて、少々不気味でもある。いつしか、咳払いをしながらの歩きになっていた。
(大畑山方面)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/c5/7b48b773cae49bc2664bfc023341da55.jpg)
(鳴神山の方はガス)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/71/0f83b2664ec238c5003f6df9c73285cd.jpg)
(根こそぎ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/74/54230669cbde0ec06370e06d236792b2.jpg)
植林を北西に登りきると、東西の尾根に出た。11時10分。ようやく風が出てきた。ここまでは蒸し風呂状態だった。ここで西にコンパスをセットする。少しは景色も眺められるようになったが、この天気だ。大畑山らしきピークは見えるものの、鳴神山方面はガスに包まれている。いつ降り出してもおかしくない。岩混じりになる。松が根こそぎ横倒しになっていたりする。尾根はこの程度の変化しかなく、狭い尾根も特別な危険は感じない。次第に退屈歩きになってきた。
次のカーブ、11時50分。ここから北に進路を変える。この小ピークにはビニールテープが巻かれている。やはり、歩く方もいるようだ。大畑山にコンパスをセットし直す。
どんどん下るようになり、おかしいなと、コンパスを見ると、北ではなく北西に下っていた。同じミスをハイトスさんもされたらしく、氏はトラバースして本来の尾根に復帰されたようだが、この急斜面のトラバースはご勘弁願いたく、戻った。が、途中から、シカ道らしき踏み跡が目に付き、難なく復帰する。こちらは幾分なだらかな尾根になっていた。
(林道に出る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/72/69a3401bbdb89a53b27da6918639aa8f.jpg)
(ここに上がりたい)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/00/1497bab6689522fe7810e2982f20d492.jpg)
(大分先から上がって尾根に復帰)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/65/34062021423e350652dd1df037e172b3.jpg)
ハイトスさんレポによれば、そろそろ林道に出るはず。というか、もう右手先にそれらしきものは見えていたのではあるが、ほどなく、林道が間近に見えた。一旦、林道に出た。
これまで林の中の歩きだったため気づかなかったが、林道に降り立つと、もう雨がポツリポツリと始まっていた。こうなったら、取りあえずは大畑山に行き、その先の茂木峠から南東に破線路を下ることにしようか。
さてこの林道の法面は高く、吹き付け。そして長い。尾根はここで寸断されている。すぐ先に吹き付けの途切れたところがあって、這い上がってみたが、つかむ草はイバラ付きで、さらにスポスポと抜ける。悪戦苦闘以前の段階で、あっ気なく2mほど転げ落ちた。シャツにポツポツと穴があいた。さらに先に行く。何だ、階段付きがあるじゃないの。その先、薄い踏み跡を辿って、尾根に復帰。
(尾根に復帰すると同時に雨が強くなった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/5b/a8b6afe4a1b55d16db6bd104cb63c504.jpg)
鞍部に出ると、右下に林道が見える。この辺も擁壁状になっているのだろうかと覗き込む。草付きだが、結構、急だ。そんなことを観察している間に、とうとう本降りになった。やみそうにない。あと30分くらいで大畑山に着きそうだが、濡れネズミにはなりたくもない。林道もあることだし、この辺で切り上げよう。ここまで来られただけでも意外な感がある。
(ここを尻セードで下った)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/05/0345101461d73bffd0212df0070f503f.jpg)
問題は、さっきの階段から戻るか、ここの斜面から下るかだ。急ではあるが、フカフカの落ち葉の堆積になっている。これにかけよう。途中までは何とか堆積に乗って下ったが、下はやはり隠れた吹き付けになっていて、ここも2mほど流された。尻でよかったが、長靴の中はまた葉クズだらけになり、尻は泥んこに。
傘を開いて林道を下る。標識を見ると、この林道の長さは9.7km。おそらく、旧東村の大畑の方から小平まで延びているのだろう。ここまで起点から7kmとあるから、歩く距離は3kmくらいだろう。この辺の上が大畑山かと思えど、林道工事のためか、斜面の法面状態は続き、急になっている。南東に下る尾根さえ、末端は危ういかもしれない。ふと、未舗装林道の長靴歩き、これはなかなかいけると思った。中敷のクッションがうまい具合に凹凸の刺激を抑えてくれてもいる。
(路肩に置かれた石祠)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/8b/5e0adbeee7835fd0485f336f5e53e43d.jpg)
林道はやがて舗装になる。通っている車は一台もない(歩いた限り、ゲートもなく、普通車でも問題なく通れるようだ)。カーブにかかると石祠があった。その奥、沢沿いに道が付いている。これが茂木峠への破線路だろうか(あにねこさんの記録では途中で消えているらしい)。入ってみたいが、暗くてちょっと不気味な気配がある。木の葉が落ちた冬の時期ならいいだろうか。
右下に大きな家というかちょっとした集落を見る。刷り出しの地図はモノクロだったため、道路と等高線の違いが不明瞭だったが、帰ってから改めて色地図を見ると、石祠のある所から、この集落に直接下れる道路があったようだ。それに気づいていれば遠回りせずに済んだということだが、集落に下る道にはまったく気づかなかった。
(茂木のお堂。石塔、石仏群)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/7a/50f397dd6ec01226863b51dd1184b2d4.jpg)
(石仏)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/e1/29ac0f7bef9957418ee5b362ac9b7d50.jpg)
(お堂の中)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/9b/7569511d0c1efd67e45aefa6b314c947.jpg)
この集落からの道と林道が合流するあたりにお堂があった。後で調べると、これは茂木のお堂というらしい。お堂の周りには石仏群。ちらっと見た限りは享保や宝暦といった古い年代の物もある。そして、赤いお堂の中には、これまた赤い石像。これはサルだろうか(これまた調べたところ、説明板に、安産祈願の山王様と記されているというレポがあった。説明板が目につかなかったから、真偽は知らない)。
(梵天山への道はここから始まるようだが、その先は消滅)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/38/e7ee1da0f7eb7c7dc99d14c5c729a4c3.jpg)
車をとめてある大杉に到着。わずかの2時間45分歩き。雨は、傘は不要なものの、まだ続いている。また半端な歩きになってしまった。半端ついでに浅原の百観音を見て帰ることにしよう。なぜか、鍾乳洞の駐車場は混んでいた。
(本日の軌跡)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/8c/8ccc2fcfe7b6273540b8794b22103aab.jpg)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
(浅原の百観音)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/0e/eed0ad6e8753ea34c931d58e237b79a8.jpg)
(2月に来た時の百観音)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/fa/377b252aaa50559a3788873b3318ec55.jpg)
小平の大杉(10:32)……梵天山(10:48)……林道出合い(12:08)……林道降下(12:30)……小平の大杉(13:14)
雨で退散した赤城山に改めて行こうかと思ったが、今日も不安定な天気が予想される。また姫百合駐車場からのスタートになってしまったのでは、鍋割山と荒山を全うしたとしてもあまり意味がない。梅雨時期ではしょうがない。そこで目をつけたのがハイトスさんの後追い。みどり市大間々の小平起点のコース。この辺、あにねこさんも集中的に歩かれており、「こんなところ」「こんな山」なのにも関わらず、その筋の方のお歩きも多く、資料は至って豊富である。
小平の大杉から梵天山、大畑山に登り、陣近平とおかぼ平なる平原?を経由して下るハイトスさんコース、実は2月の大雪の日、ロウバイを見がてら向かったが、ロウバイはおろか、雪で大杉にも至れずに退散し、浅原百観音だけ拝んで戻って来た。まあ、いうなれば行き直しということになる。
ちなみに、大畑山は7年前に花輪の方から登ったことはある。ピークはアンテナのあるその辺の粗雑な裏山といったイメージが強いものの、石の道標やら石祠を見かけ、古道が通い、各種の信仰の厚かった往時が偲ばれる山でもあった。
(小平の大杉)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/cb/0d4f9086bb52bb247229063b98f4f816.jpg)
(お堂の中。後で改めてハイトスさん記事を確認したが、左の石仏は、ハイトスさんレポの写真には存在していない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/4e/451d6c2107994953b86936b5e27e7c38.jpg)
(お堂の裏手。庚申塔だらけ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/3f/dc9f340bb0be74883f089b6a6930fcfc.jpg)
天気を見ながら家を出たため、かなり出発が遅れた。やはり、時間的に道路は混んでいた。いつもよりも時間がかかって大間々に入る。122号から離れると、こちらはガラガラ。
小平の大杉の脇には解説板があり、それには、みどり市の天然記念物で、樹齢は千年を越え、上の梵天山には千庚申塔があると記されている。千庚申塔の意味がわからず、帰宅後に調べると、千個の庚申塔分を併せ持ったといった意味らしい。つまり、大きさが千個分というわけだ。ついでにお堂の中も覗く。石仏が3基。周囲には庚申塔。
(しっかりした道があるが、すぐに消える)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/32/f8bf655732e2ef73bfc7dc46e7efbc72.jpg)
(急斜面を登る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/7b/41081497db5f61ea8ef9fa1c33db2042.jpg)
踏み跡らしきものもなく、斜面を強引に登る。すぐ上に平らになっているところが見え、上がると、しっかりした道になっていた。後で知ったが、この道は大杉のちょっと先の道路(県道334号?)端から出ていた。だが、この道も、次第にか細くなって、やがては消えた。
見上げると岩場。脇の斜面も植林の中に大きな石がごろごろとある。結構、急じゃないか。上が切れて、空が見えているのがまだ救い。ジクザグに上がって行く。もうすぐそこといったところまで来たが、土が滑って、長靴の中に土やら葉クズがたっぷりと入った。ようやく小尾根に出た。
(梵天山の千庚申塔)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/38/bd6d37e56f67a257f0a50c39fe24afaa.jpg)
(そして、石祠)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/7c/03c5448f0055c539f6abc88f0ecbcb40.jpg)
まさか、もう梵天山か?と思ったが、すぐ右の小ピークに石燈籠のようなものが見え、行ってみると、これが、かの千庚申塔。つまり、15分ほどで梵天山に到着した次第。いつのものかは知らないが、立派な庚申塔だ。千なる所以だね。傍らに、金属製のパイプが立ち、上にはバスケのカゴみたいのが付いているが、これは何だろう。
鞍部に戻り、先に行く。また小ピークになっていて、ここには石祠がある。梵天山は双耳峰なのだろうか。この辺は岩場の延長のままになっている。また下って、植林の斜面を登る。
(尾根歩き。道はない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/e8/84a6befadc6e182eb9f947b0ea2071f2.jpg)
(こんなところもあるが、先はあっ気ないほどなだらかに続く)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/3a/c4e1eb5bf927b6f6c0683c3f3e121caa.jpg)
今日は小ぶりのザックにした。中身は合羽とカサと500ccの水程度のもの。短時間だろうからと、食料はまったく持たなかった。ザックを代えたため、スズを忘れていた。当然、人の気配はまったくなく、歩いていて、少々不気味でもある。いつしか、咳払いをしながらの歩きになっていた。
(大畑山方面)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/c5/7b48b773cae49bc2664bfc023341da55.jpg)
(鳴神山の方はガス)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/71/0f83b2664ec238c5003f6df9c73285cd.jpg)
(根こそぎ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/74/54230669cbde0ec06370e06d236792b2.jpg)
植林を北西に登りきると、東西の尾根に出た。11時10分。ようやく風が出てきた。ここまでは蒸し風呂状態だった。ここで西にコンパスをセットする。少しは景色も眺められるようになったが、この天気だ。大畑山らしきピークは見えるものの、鳴神山方面はガスに包まれている。いつ降り出してもおかしくない。岩混じりになる。松が根こそぎ横倒しになっていたりする。尾根はこの程度の変化しかなく、狭い尾根も特別な危険は感じない。次第に退屈歩きになってきた。
次のカーブ、11時50分。ここから北に進路を変える。この小ピークにはビニールテープが巻かれている。やはり、歩く方もいるようだ。大畑山にコンパスをセットし直す。
どんどん下るようになり、おかしいなと、コンパスを見ると、北ではなく北西に下っていた。同じミスをハイトスさんもされたらしく、氏はトラバースして本来の尾根に復帰されたようだが、この急斜面のトラバースはご勘弁願いたく、戻った。が、途中から、シカ道らしき踏み跡が目に付き、難なく復帰する。こちらは幾分なだらかな尾根になっていた。
(林道に出る)
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(ここに上がりたい)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/00/1497bab6689522fe7810e2982f20d492.jpg)
(大分先から上がって尾根に復帰)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/65/34062021423e350652dd1df037e172b3.jpg)
ハイトスさんレポによれば、そろそろ林道に出るはず。というか、もう右手先にそれらしきものは見えていたのではあるが、ほどなく、林道が間近に見えた。一旦、林道に出た。
これまで林の中の歩きだったため気づかなかったが、林道に降り立つと、もう雨がポツリポツリと始まっていた。こうなったら、取りあえずは大畑山に行き、その先の茂木峠から南東に破線路を下ることにしようか。
さてこの林道の法面は高く、吹き付け。そして長い。尾根はここで寸断されている。すぐ先に吹き付けの途切れたところがあって、這い上がってみたが、つかむ草はイバラ付きで、さらにスポスポと抜ける。悪戦苦闘以前の段階で、あっ気なく2mほど転げ落ちた。シャツにポツポツと穴があいた。さらに先に行く。何だ、階段付きがあるじゃないの。その先、薄い踏み跡を辿って、尾根に復帰。
(尾根に復帰すると同時に雨が強くなった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/5b/a8b6afe4a1b55d16db6bd104cb63c504.jpg)
鞍部に出ると、右下に林道が見える。この辺も擁壁状になっているのだろうかと覗き込む。草付きだが、結構、急だ。そんなことを観察している間に、とうとう本降りになった。やみそうにない。あと30分くらいで大畑山に着きそうだが、濡れネズミにはなりたくもない。林道もあることだし、この辺で切り上げよう。ここまで来られただけでも意外な感がある。
(ここを尻セードで下った)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/05/0345101461d73bffd0212df0070f503f.jpg)
問題は、さっきの階段から戻るか、ここの斜面から下るかだ。急ではあるが、フカフカの落ち葉の堆積になっている。これにかけよう。途中までは何とか堆積に乗って下ったが、下はやはり隠れた吹き付けになっていて、ここも2mほど流された。尻でよかったが、長靴の中はまた葉クズだらけになり、尻は泥んこに。
傘を開いて林道を下る。標識を見ると、この林道の長さは9.7km。おそらく、旧東村の大畑の方から小平まで延びているのだろう。ここまで起点から7kmとあるから、歩く距離は3kmくらいだろう。この辺の上が大畑山かと思えど、林道工事のためか、斜面の法面状態は続き、急になっている。南東に下る尾根さえ、末端は危ういかもしれない。ふと、未舗装林道の長靴歩き、これはなかなかいけると思った。中敷のクッションがうまい具合に凹凸の刺激を抑えてくれてもいる。
(路肩に置かれた石祠)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/8b/5e0adbeee7835fd0485f336f5e53e43d.jpg)
林道はやがて舗装になる。通っている車は一台もない(歩いた限り、ゲートもなく、普通車でも問題なく通れるようだ)。カーブにかかると石祠があった。その奥、沢沿いに道が付いている。これが茂木峠への破線路だろうか(あにねこさんの記録では途中で消えているらしい)。入ってみたいが、暗くてちょっと不気味な気配がある。木の葉が落ちた冬の時期ならいいだろうか。
右下に大きな家というかちょっとした集落を見る。刷り出しの地図はモノクロだったため、道路と等高線の違いが不明瞭だったが、帰ってから改めて色地図を見ると、石祠のある所から、この集落に直接下れる道路があったようだ。それに気づいていれば遠回りせずに済んだということだが、集落に下る道にはまったく気づかなかった。
(茂木のお堂。石塔、石仏群)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/7a/50f397dd6ec01226863b51dd1184b2d4.jpg)
(石仏)
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(お堂の中)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/9b/7569511d0c1efd67e45aefa6b314c947.jpg)
この集落からの道と林道が合流するあたりにお堂があった。後で調べると、これは茂木のお堂というらしい。お堂の周りには石仏群。ちらっと見た限りは享保や宝暦といった古い年代の物もある。そして、赤いお堂の中には、これまた赤い石像。これはサルだろうか(これまた調べたところ、説明板に、安産祈願の山王様と記されているというレポがあった。説明板が目につかなかったから、真偽は知らない)。
(梵天山への道はここから始まるようだが、その先は消滅)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/38/e7ee1da0f7eb7c7dc99d14c5c729a4c3.jpg)
車をとめてある大杉に到着。わずかの2時間45分歩き。雨は、傘は不要なものの、まだ続いている。また半端な歩きになってしまった。半端ついでに浅原の百観音を見て帰ることにしよう。なぜか、鍾乳洞の駐車場は混んでいた。
(本日の軌跡)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/8c/8ccc2fcfe7b6273540b8794b22103aab.jpg)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
(浅原の百観音)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/0e/eed0ad6e8753ea34c931d58e237b79a8.jpg)
(2月に来た時の百観音)
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今日も朝から雨が降ったり晴れてきたり・・・梅雨まっさ中ですね。
雨で先延ばしの山へというのはありがちで、私も先日の谷川主稜線がそんな感じです。
しかしながら翌週も再び天気が悪いとなると
他に気になっている花見山行きの場合、花は待ってはくれないのでどの山行きも時期相応の山歩きにならなくなってしまいますよね。
今回のたそがれさんの場合は先週枯らしてしまったので、花ではなく消化試合と言ったところでしょうか(笑)
今回のお歩きはマニアックすぎて私は一生歩かないであろう山なので地図で確認しながらでした。
私のほうは珍しい組み合わせでの花見山行きでした(^^)
青空が出て、えらく暑くなってきましたね。明け方までは土砂降りだったのに。
つい、整形外科の先生に洗車するなと言われていたのにやってしまいましたよ。
でんさん、花見山に行かれたのですか。記事アップの前に確認したのですが。後で拝見いたします。
でんさんが、一生行かれないだろう山、ここは別に先延ばししていたわけではなく、天気が不安定な時用にとっておいたコースでして、正直のところ、晴天が保証された日に歩くことはありませんよ。せいぜい、冬枯れの時期プラスでしょう。
昨日の歩き、考えてみれば、花はまったく見かけませんでしたね。そういう山も珍しいものですよ。
梅雨空の中出かけたのですね。
お疲れ様でした。
ま、こういうときの為に取っておくようなコースですが。
尾根が3つに別れる場所ですが、たそがれさんも同じように間違われましたか。(笑)
よほど注意深く歩いていないと北西の尾根に乗ってしまいますよね。
自分は赤城の藪尾根に行くつもりでいたのですが、二日ともこの曇天に乗り気になれず自宅でくすぶっておりました。
せめて吾妻山へでもと思ったのですが、結局二日酔いを二日がかりで治したみたいなもんでした。
このまま来月の夏休みに突入しそうです(;'∀')
それにしても赤いお堂の中の赤い石像、面白い格好してますね。
赤城のヤブ歩きに行かれたと思っていましたが、やはりですか。
今回は後追いさせていただきましたが、確かに、こういった時用に取っておくコースのようですね。
大畑山まで行き、さらに先にまで行ったとしても、この時期は面白味はないような気がします。せめて、雪か紅葉が加わらないと退屈かもですね。
あの北西尾根をそのまま下ったとして、どこに行き着いたのでしょうか。いずれ、林道にぶつかるような気もするのですが。
まぁ、少しは晴れ間をみての歩きといったところでして、最初から、予定コースを全うできると思っていたわけでもないのですが。散歩のようなものです。
お堂の中の石像。真っ赤なのでびっくりしましたよ。
瞬間、大猿かと思ったのですが、どうも、あれは妊婦のようですね。
ああいう石像を祀るというのは、ちょっと珍しいですね。
天気予報がこうだと、眺めはしょうがないので、歩きの楽しみがちょっとあればと思いますね。難渋が加わると変化もあるということで(笑)…咳払いはよく使いますよ。あんまり人の名前を連呼するのも、もし先に誰か歩いていたら、気まずい感じですからね。石塔で思い出しましたが、孤高の石塔の様子見にいってみるかな。お疲れ様でしたー。
まぁ、そこそこのルーファンといったところで。
ハイトスさんと同じところで間違えるとはおかしなもので、感覚的に曲がって下っているといた意識はなかったのですがね。
ところで、咳払いというのは効果があるものですかね。クマの耳に達する波長というのか、デシベルというのですかね、咳払いというのは低いものですよね。対して鈴は大方が高音。まったくとは言わずとも、むせりも加えないと意味なしじゃないですかね。
孤高の灯篭だか石塔、火事の跡も確認がてら、よろしくお願いいたします。
自分も,さすがに,2週にわたってゴロゴロするわけにもいかず,日曜は晴れ間を狙って,いつもの丘のような山で18kmばかり足トレしてきましたけど,全く爽快感のかけらもない歩きで,この前の女峰山より,よほど草臥れましたヨ。
ところで,梵天山,たそがれさんお好みの祠や史跡がえらく多いじゃないですか。
お歩きは消化不足でも,千庚申塔や赤い石像など,中々,楽しめたみたいですネ。
この時期の山選びって 難しいです。晴れ狙いで行っても 不安定だし。
大好きな苔蒸す森を散策も 好きですけどね(^.^)
先週の赤城に続いて 水もしたたる・・ですね♪