たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

ロウバイを見たくて宝登山へ。余計な山を二つ加えたばかりにわけのわからない歩きになってしまったが、それはそれで満足だったかも。

2025年01月20日 | 奥武蔵の山
◎2025年1月17日(金)

上長瀞駅駐車場(10:45)……権田山(11:08)……ロープウェイ山頂駅(12:10)……宝登山山頂(12:30)……ロープウェイ駐車場(13:28)……野土山(13:31)……上長瀞駅(13:51)

 赤城の氷瀑を見に行くつもりでいた。犬の散歩で外に出ると、風がやたらと強い。赤城おろしがもろに吹き荒れている。これじゃ赤城は無理だろう。散歩から帰って『てんきとくらす』を確認すると、標高1500m付近では終日、風速20mを超える予報になっている。赤城はヤメにした。震えながら、雪が降っているかも知れない曇天の中で氷瀑を見ても楽しいはずはない。
 代案はあった。宝登山でロウバイが咲き出しているらしい。満開はまだ大分先のようだが、一足先に春を感じたく、近々に行こうと思っていた。富士山見物に行くには時間的に遅過ぎたし、地元の金山で間に合わせようにも、今年に入ってすでに二回行っている。宝登山に行くことに迷いはなかった。
 問題はコースだ。すでに何度か歩いた長瀞アルプスはさして歩きたくもなく、ロープウェイを使わず、車道もどきの一般道コースもまた避けたい。宝登山までの途中に登ったことがない山はないかと調べると、権田山と野土山(何と読むのかは知らない)というのがあった。地図を見る限り、いずれも山名の記載はなく、ピークらしい感じはしないようだが、南側から宝登山に登ったことはないので、この二山を加えて歩くことにする。

(上長瀞駅。「只今、駅員不在」とあったが、たまにしか来ないようだし、駐車料金はボックスに入れるようになっていた)


 最寄り駅は上長瀞駅になる。駅には有料駐車場があった。周辺が500円なのに、ここだけは530円と高い。敢えてこの駐車場を選んだのは、気が変わって、野上駅に下ることになるかも知れず、そうなると電車で戻ることになる。そんな理由からだが、30円の差に説得力はなく、秩父鉄道なら安心だろうといった思いでしかない。余談だが、家からバスで熊谷駅に出て、秩父鉄道で上長瀞駅を往復すれば3000円はかかる。待ち時間を加えれば、片道最低2時間。正直面倒だった。

(確信もないままに、山方面に向かって歩いている)


(「金毘羅入口」とあるが、それらしい道も踏み跡もなかった)


 まずは権田山を目指した。歩く先に標識もなく、地図を見ながら勘で歩き、果たしてこれでいいのかと思っていると、庭に水撒きをしているオジさんがいたので道を聞いたが、権田山そのものを知らず、地図を見せてくれと言うので出したら、ここなら、こう行って、先を左に登れば行けるんじゃないのとのこと。果たしてそれで正解だったが、地元の方でも知らない権田山はかなりマイナーな山のようだ。

(ここを左に入る)


(こんな看板はあったが、肝心の野土山はどこにあるの?)


(どこでも歩けそうだが、一応、明瞭な道はある)


 「左に登れば」のところに<権田山遊歩道>と<わたしの桜植栽地>の標識が並列してあった。帰路でもこの前を通るが、標識の配置からして、長瀞駅から歩くハイカーはいても、上長瀞駅から歩くのは稀なのだろうか。
 登って行く途中に、観光協会で設置した<ながとろハイキング 野土山・権田山コース(約1時間15分)>と記されたしっかりしたコース案内看板があるところからして、長瀞町では決してマイナーな山でもないようだが、肝心の野土山の表示はなかった。場所だけは自分の地図にマークしているから、行けないことはないだろう。ただ、この権田・野土コースだけを周回するわけではなく、コースから外れて宝登山に登り、帰路で野土山に寄る形になるので、この案内看板があちこちに設置されていれば助かるが、それは叶わなかった。というか、権田山から先はかなりいい加減な歩きをしていたし、<宝登山→>の標識を山頂駅まで見ることはなかった。おそらくは見落としたのだろう。
 前後するが、緩く登って行く斜面は広く、見晴らしも良い。若い桜の木が多く、それぞれに結婚記念やら生誕を祝う木札が置かれ、植樹日と氏名が記されている。標識の<わたしの桜植栽地>とは、そういうところからだったのかとようやくわかった。まだまばらだが、いずれその時季には桜のスポットになるかもしれない。離婚すれば、どちらかが見に来るのだろうかと余計なことを考えてしまった。

(権田山?)


(やはりそうだった)


 斜面を登りきると、手書きで権田山と記された杭状の標識があった。ここが山頂か。展望はここまでのものと同じ。眼前に宝登山だけは見えている。何かあっけない気分。地図通りにピークらしくもない。ここで暑くてフリースを脱いだ。風は微風。予定では、この先は、視界の左から回り込んで宝登山に登り上がるつもりでいる。

(この道を歩いて行くしかないようだ)


(宝登山が見えている。今回は左から回り込んで登りたいのだが)


 さて、ここは一本道で、標識には、この先は<通抜の桜・不動寺>とある。通抜の桜は知らないが、ロープウェイ山麓駅の南側にある寺マークがおそらく不動寺だろう。ただ、不動寺に出てしまうと、後で面倒なことになりそうな気がするが、一本道であるからには、ここを歩くしかあるまい。いずれ、宝登山への分岐があることを期待して、そのまま行く。
 そもそも、地図上のこの辺には実線路も破線路もなく、線があるのは皆野町と長瀞町の若干尾根型になっている境界線だけで、不動寺を囲む破線路は限定されて使えそうにない。皆野町側から山頂駅まで境界線に沿った破線路に出るまで、意識的に境界線沿いに歩かねばならないようだ。ただ、ここまでの道は、これほどの実線路ながらも地図には載っていない。無いだけに、この先はやっかいそうな気がする。むしろ、こんな道がなまじない方が地図に合わせて適当に歩けるし、道があればあったで混乱するかもしれない。

(初めての分岐。右に向けて「野土山」とあったが、宝登山に用事がある以上は直進するしかない)


(下っている)


 相変わらずに開けて明るい道を行く。左手方向に向かいたいが、宝登山は正面のまま。山頂下には山頂駅らしき建屋。右下には山麓駅の駐車場か。ここで分岐の標識があった。来た方向には<上長瀞駅>、右は<野土山>。直進はまだ<不動寺>。右を下れば野土山へのショートカットだろう。その野土山も、自分には視界に入っているはずなのに特定はできない。おそらく、野土山は山麓駅駐車場の上かと思う。ここは直進。

(おかしなところに出てしまったようだ)


(左に行ってみる。下にはロープウェイ駐車場)


(「通り抜けの桜」だろう。宝登山に行く途中で通り抜けるという意味なら理解はできるが、このままでは一般道に出てしまいそうだ)


 この先、分岐がないままに、標識だけは<通り抜けの桜>になった。何だかまずい感じになってきた。<通抜>が<通り抜け>になったはいいが、不動寺の文字は消えた。名前からして桜の名所らしきその場所が、地図上のどこなのかからきしわからない。道は明瞭なままに、権田山からずっと下っている。とうとう、ロープウェイ駐車場の真上に来てしまった。
 ここもまた桜のスポットらしく、あちこちにベンチが置かれている。ここが<通り抜けの桜>? この道をずっと行っていいものやらと思いながらも、一般道合流になってしまう恐れがありそうで、それだけは避けたい。しばらく様子見で先に行くが、ここからでは左上にあるはずの宝登山が見えず、一般道歩きが嫌なら、ロープウェイの動く音も近くに聞こえるし、ヤブでもいいから、ロープウェイ軌道沿い歩きになってもいいかといった気分になってきた。

(左にテープを見かけ、しっかりした道もある。これを行けばいいらしい)


(だがこれだ。左右を見ても踏み跡は消えている。おそらく、手前に分岐があったと思う。そうでなければ、新しい目印テープが意味をなさない)


 そのまま、駐車場を下に見ながら行くと、左に細い分岐道があり、新らしげなピンクテープが現れた。もしかして、ここ行けるかもと思い入り込む。細いながらも、サイドに石が並んだしっかりした道だったが、ほどなく落葉だらけになり、その先をふさいでいるように、長い枝が数本横たわっている。おそらく、この先、通行不能ということだろうが、ここまで来て、戻って一般道というのもしゃくにさわるので突っ切る。

(今年の藪入りは昨日だったと思ったが。見下ろして)


(道型に合流し)


(しっかりした道に出た。これで宝登山には出られるだろう)


 果たして、いきなりヤブになり、テープも消えた。いや、慎重を期せばあったかもしれない。落葉でかなり滑るし、急だった。とにかく上を目指して細い枝につかまりながら登った。そのうちに、左から落葉の窪みが合流し、古いばらけたビニール紐が目に入り、ほどなく道に出た。正面に再び宝登山。あまり左手寄りには歩いていなかった。

(尾根下を歩いている。この先で尾根に合流しそうにはない)


(どうも遠回りをしている気配)


(左に上がる)


 この道をしばらく歩く。ここもまた植樹のエリアらしく、個人名の入った桜ではない広葉樹が続く。このまま行けば宝登山かという思いもしたが、違和感があった。左上に尾根が並行している。皆野町から来る破線路は上の尾根ではないのか。GPSを確認したとて、破線路が載っているわけでもないが、すべて勘でしかない。尾根に上がるべく、少し戻って、低いところからヤブを這い上がる。相変わらずに滑りまくる。こんな歩きになるのなら、スパイク地下足袋にすればよかったが、まさかと思っていたのでズック靴で来たのが失敗だった。スパ地下だったらサクサクだったろう。登って行くロープウェイが近くに見えた。

(これが、皆野町から来る破線路かと思ったが、次第に左の尾根が高くなっていく)


(仕方がない。また登るか)


(これが地図の破線路。下れば皆野町に出るはず)


(こんな道だが急だった)


(道は広くなって)


(ロープウェイ山頂駅)


(こんな看板があった)


 やはり尾根道のようになっていた。だが甘かった。地図上の尾根はさらに左上で二段構えだった。こうなったら、ヤブでもかまわないから尾根を歩いて山頂に出たい。おかしなこだわりだ。また滑っては、山頂に繋がる本来の尾根に出た。道が通っていた。これがまさしく破線路の尾根道のようだ。ここも、山頂駅が見える頃には急になり、身体の動きがかなりいかれてきた。
 山頂駅の寸前でロープが張られていた。ロープはまたいだが、ロープの脇には「この先危険につき関係者以外立ち入り禁止」の看板が置かれていた。自分が出たところから危険なところはなく、道もしっかりしていたが、危ないのはその下の皆野側の方なのだろうか。自分の感覚ではさほどに危険地帯でもないような気はする。実際に歩いていないから無責任な想像でしかない。

(この辺はまだこんなもの)


 平日だったせいか、人出もたいしてなく、何食わぬ顔で山頂駅前の広場に出はしたが、息切れがひどく、景色を眺めるポーズでしばらく立ち休みをした。部分的にしろ、宝登山にこんなにきつい思いで登ったのは初めてだ。長瀞アルプス歩きの方がもっと楽だ。だが、これで開放されたわけではない。下山でも失敗歩きをする羽目になる。

(蝋梅園へ)


(満開だが、これはロウバイではないような…)


(これは確実にロウバイ)


(茶色の葉が目障りだがいいねぇ)


(アップで)


(青空をバックに)


(開花の密度はこんなもの)


 落ち着いたところで<蠟梅園→>の標識に従って登って行く。まだ固くて茶色の芽状態が続いたが、そのうちに開花したのがポツリポツリと目に入り、明日か明後日には咲くだろうと思われるツボミもかなりある。青空の下でのロウバイは何ときれいだろうと、柄にもないことを感じたりする。ほんのりと甘い香りも漂っている。

(福寿草を見つけた)


(笠山を入れて)


(宝登山神社奥社)


 山頂にこだわりはせず、蝋梅園をゆっくり歩きながら、宝登山神社奥社に向かう。途中、小さな福寿草をいくつか見かけた。まだ花を開かせてはいないからか、見た目は大粒のロウバイに似ていて、ロウバイが早々に落ちてきたのかなと思ったほどだが、しっかりと根付いている。やはり春の息吹を感じてしまう。奥社は日陰で、寒々としていて、焚火にあたりながら甘酒を飲んでいる人が数人いた。奥社に手を合わせて、早々に立ち去った。

(両神山)


(宝登山山頂)


(武甲山が正面に)


(ロウバイを入れてみたが、どうもパッとしない)


(しつこく)


(まだまだ。少なくとも二週間先かなぁ)


(まばらに満開状態)


(この透明感がたまらない)


(未練がましく続く)


(つぼみも半分)


(離れて見るには十分)


(曇っていたらさっぱりだろう)


(自分では良く撮れたと思っている)


(どうしてもこだわる)


(これ、ラスト)


 また蝋梅園に戻り、これもまた武甲山やら両神山をバックにロウバイを入れた写真を撮ろうとしたが、他人様に見せるほどの写真は撮れずに山頂に到着。ここにロウバイはなく、下の広場では、子供たち、おそらくは園児だろうか、10人ほどがランチをとっている。時計を見れば、12時半を過ぎている。いつものように、山歩きでの食欲はわかず、水を一口飲んだだけ。そろそろ、また蝋梅園の別コースを歩いて下山しようか。
 冒頭で、野上駅に出るかも知れないと記したが、下りは長瀞アルプスからはちょいと外れて、おそらくはこれもマイナーな山だろうが、行ったことのない天狗山と御嶽山に寄ることも想定していた。すでに、もういいかという気分になっていたので、蝋梅園の後は、そのまま一般道で山麓駅に出て、野土山経由が無難な気がして、天狗と御嶽はやめにした。権田山すら、後悔はせずとも、こんなところかと思ったくらいだし、野土山も含め、天狗山も御嶽山も同じようなものだろう。だったら、予定通りに野土山経由で上長瀞駅に戻った方がいい。

(下山)


(下山路)


(ここをずっと下るつもりだった)


 蝋梅園に名残惜しさはあったが、満開なわけでもなく、もういいだろうと切り上げて下山。とりあえずは山麓駅に向かう。<下山路>と記された標識に合わせて下る。途中で、二人連れを追い越す。あっけなく車道に出た。車道とはいっても、許可車専用道だろうが、その合流した砂利道をそのまま下る。それが一般歩きのコースと思っていたし、過去にもここを下っている。

(目に付いた脇道に入ってみた)


(怪しくなってきた)


(こんなところを通って駐車場に出られるのかなぁ)


(泥濘が多い)


(堰堤跡)


 おかしな歩きになったのはこの先のこと。ふと人の気配で左後ろを見ると、さっき追い越した二人連れが別な道から下って来た。何だ、ここにもショートカットコースがあるのか。気づかなかった。注意しながら歩くと、先に、右に分岐する道があったので、これがショートカットかと思い、入り込む。
 確かにショートカットのようで、最初のうちはまだ道もしっかりとしていた。ただ急で、ズック靴の中の爪先が痛くなるほどで、そのうちに道もあやふやになり、テープまで出てくる始末。どうもおかしな道に入り込んでしまったようだ。おまけに、この道は泥濘が多く、そーっと歩きながらもズック靴は泥だらけ。警告看板も何も見あたらなかったが、おそらく、ここを歩く人はいまいと思われるような道で、道ながらもたまに踏み跡レベルもあって、テープを探すところもあったし、堰堤を横切る所もあった。

(ようやく解放された)


(ここ、通り抜けの桜じゃないの?)


(やはり。不動寺へ)


(駐車場のすぐ上が野土山かと思う)


(不動寺。由緒ある寺のようだ)


(野土山と思ったところ)


(やはり)


 ようやく平坦なところに出て爪先の痛みからは解放されたが、自分の居場所がわからない。少し行くと公園風なところに出た。もしかして、往路で通ったところのようだ。案の定、右に向けて<権田山遊歩道>、左は<不動寺>の標識が現れた。左に行くと、ロープウェイ駐車場が見えた。せっかくだし、不動寺を見物して駐車場に出た。
 ここまで来れば、野土山もおそらくあのピークだろうと想定はできる。尾根の出っ張りを回り込むと<野土山山頂120m>の標識があった。

(野土山山頂)


(下っている)


 やはりこんなものかの山頂だった。ちょっとした丘。古墳の高台といったイメージか。<ながとろハイキング 野土山・権田山コース>は、ちょい歩きの散歩コースでしかないようだ。
 先に行くと緩い傾斜になり、街並みは見えている。ここは植栽地にはなっていないようだが、権田山と同様に桜がきれいなところかもしれない。桜の時期にゆっくり歩けば、楽な山歩きを兼ねた花見気分にはなれるだろう。

(失礼します)


(小路子育地蔵堂。小路とはここの地名)


(東登山口)


(入山した南登山口)


 おそらく、また標識を見落としたのだろうが、裾野からの歩きがわからず、人家の庭先を足音が立たないように注意して通って車道に出た。あとは問題なく駅までは行けるはずだ。
 途中、権田山への<東登山口>と記された標識を見かけた。地図を見たがよくわからない。位置的には、ロープウェイ駐車場に向かう実線路の起点だが、それでは野土山に向かうだろうし、それでいて、自分が歩いて来た方向に向けては<宝登山>とある。ちなみに、この先、往路で入り込んだところを通ったが、<南入り口>とあった。頭が混乱した。もういい。改めてこの辺を歩くことはない。

(宝登山)


(上長瀞駅帰着)


 上長瀞駅に到着。自分以外の車はなく、たまに駅職員が出入りするようだが、基本的には無人駅のようだ。それにしても、人気の宝登山、山頂以外の登山道で出会ったのは下りの四人だけだったというのも珍しい。大方のハイカーが歩かないコースを歩いたわけだから、それは当たり前だろうし、休日だからとて、自分が歩いたルート上にハイカーはいるまい。
 車からタバコを出してため息交じりに一服した。今日の歩きは何だったのだろう。地図にない道が複数あり、それがために都度に惑わされておかしな歩きになりはしたが、結果としては面白い歩きになったのかもしれない。ただ、そんな歩きを宝登山でわざわざする必要はないだろう。変化を求めるなら長瀞アルプス歩きをすればいいだけのこと。まあ、ロウバイと小さな福寿草を見て、春の気配を感じられただけでも十分に満足だったとしよう。

(今回の歩き)

この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)

 まったく別な話。芥川賞受賞作が全文掲載された『文藝春秋』だけはたいてい買う。9月号のそれは読みもせずにそのままにしていた。最近、たまたま思い出して読んだ。受賞作の一つに「バリ山行」というのがあった。六甲山を舞台にしたバリ歩きで、内容的にちょっとした違和感があったり、職場の人間関係と仕事がメインかと思ったりで物足りない感じはしたが、なかなか面白い小説だった。そちら方面に興味はなくとも楽しめるかと思う。お薦め。

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