たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

あらためて行き直した那須の山の紅葉は確かにきれいだった。

2010年10月13日 | 近所じゃない栃木県の山
◎2010年10月13日(水)

 明日から日曜日まで出張になる。となると、仕事を休んでまで山に行くとなると今日しかない。天気の保証はない。予報どおりに運が良ければ終日曇り。悪けりゃ雨だ。雨にあたったとしても、先日のような、嘆かわしい紅葉見物になることはまずないだろう。朝4時半に家を出る。連休を過ぎれば車も至ってスイスイだ。ここで気まぐれナビのケチがついた。行き先を沼原池にセットしたのに、どういうわけか、深山ダムに連れて行かされた。ここからは沼原まで歩けってか。急遽、元に戻り、40分のロスタイム。ゴルフ場の先から沼原池までの道路は感知しないらしい。だからといって、深山ダムということはないだろう。途中、変に思わないオノレもまた愚かとしか言いようがない。

(白笹山)


 広い駐車場には車が3台あるだけ。そのうち2台の乗客4名が準備体操なんかしている。歩くだけのことなのに、普段、家でじっとしている方々なのだろうか。連休中は、この駐車場が満杯で、今の砂利道の先の舗装道まで何キロも路肩駐車が延びていたらしい。おそろしい話だ。目の前にあるのが白笹山か。日陰で黒くなっている山に黄赤の紅葉が点在してきれいだ。天気は陽が出ていないものの何とか持ちそうだ。これがまた雨で紅葉に出会えなけりゃ、目もあてられない。楽しみなところだ。白笹山までは、コースタイムで1時間50分。今日の予定は、南月山~姥ヶ平~沼原。ここの区間が一番つらそうだ。7時20分に出発。

(山頂まで1.5kmか)

(沼原池を見下ろす)


 直登というのがない山だ。長い巻き道の繰り返し。その分、確かに楽だが、下に見える沼原池との高度差を全然感じない。いつまでも同じ大きさと位置。白笹山まで2kmの標示がある。以降、500mおきにある。気分的に長短を感じるが、どうも、アバウトな標示のような気がする。紅葉は上に行くに連れ、密度も色も濃くなっていく。この時期でなかったら撮りもしないありふれた木々の写真撮りもせわしくなる。何せ、先日の紅葉で気の毒な思いを残したままでいるI男とK女に見せてやらないといけない。ビデオだったら、回しっぱなしにしなきゃいけないが、あの2人、休暇をとってまで、山に行きたいといったレベルに達していない。あくまでも休日利用の部。写真で間に合う。さっきから気になっているが、流石山でロストした鈴を2個補充したのはいいが、高い割にはしけた音しか出ない鈴だ。これでは熊にも聞こえまい。無理に咳払いばかりしていたら、本当にノドが痛くなってきた。北に流石山方面がよく見える。あのガス山、今日あたりは紅葉もきれいだろうな。

(流石山方面)

(白笹山山頂)

(黒尾谷岳)


 白笹山は通りすがりのピークだった。尾瀬の白尾山を思い出した。今、8時24分だから、1時間で着いてしまった。昭文社マップ記載のコースタイムは甘過ぎないか?さっさと先に行く。南月山が正面に見え、右手に黒尾谷岳が顔を出す。全山紅葉。そして、裾野に広がる那須の町。当初はせっかくだからと、黒尾谷岳まで足を延ばすつもりでいたが、やはりやめにしておこう。元に戻るのがつらそうだ。今日は紅葉見物に徹するつもりだから、改めての話だな。笹ヤブの丈が伸び、東側の展望が悪くなる。鞍部から黒尾谷岳山頂にかけての景観が写真に撮れない。沼原池の高度感覚に変化はない。せいぜい500mの標高差ではこんなものかもね。どうも、高いところを歩いている気がしない。正面に茶臼岳もはっきり見えてきた。

(南月山と茶臼岳)

(山頂の石仏)

(茶臼岳方面に向かう)


 南月山8時55分。白笹山から30分。茶臼岳方面からみえた方が4人ほどいた。早速、石祠の写真を撮ろうとしたが、話し好きなオバサンが祠の前に立ち、いろいろと聞いてくるから、なかなか撮れない。石仏が寂しそうに立っていた。これまで、だれにも会わなかったが、ここからは人出も多くなってきた。さすが、こういう平日には、自分のような勤め人風情はいない。自分が若く見え、気恥ずかしくもなる。日の出平の手前で景色を眺めていたら、また、オバサンにつかまった。すぐ身元がばれる栃木訛り。つい先日、白笹山を経由して沼原に下りたらきつかったそうだ。ダンナさんは素知らぬふりを装って先に行った。もう休まずにさっさと姥ヶ平に下るにかぎる。茶臼をバックに、グルリと紅葉が見事に映えている。朝日岳も三本槍岳も赤茶けた色に変わっている。先日の三本槍はまだ緑色をしていた。ここから見ている分には、姥ヶ平に広がる紅葉が抜群だ。就中の形容。ひょうたん池まで行ってみよう。

(絶えず気になってしまった流石山方面)

(姥ヶ平を見下ろす)

(こわそうな石仏)


 人も多いが、下るのにいらいらするほどの混み具合ではない。連休中はさぞ混雑しただろう。しかし、姥ヶ平の紅葉は上から眺めるものだね。姥ヶ平からの唯一のスポットは、茶臼の眺めといったところだろうか。裾野の紅葉を入れれば、きれいな写真になる。木道を歩いてひょうたん池。木の枝がじゃまになって写真に写らない。ひょうたん池の入口に恐い顔をした石仏があった。那須修験の御札。那智熊野ではない。だれが付けたかしらないが、あの幼児用のよだれ掛けだけはいただけない。

(名残惜しく振り返る)

(こちらにもそれなりにきれいな紅葉が広がっているのだが)


 十分に紅葉も楽しんだことだし、帰ることにする。那須の紅葉も、そろそろお終いかな。物足りなさがつきまとう。体力の余裕もあるし、三斗小屋温泉を経由して戻ってもいいのだが、ざっと3時間半はありそうだ。天気は良くなっている。陽が出てきて暑くなった。やめにする理由はない。石仏が多いらしい三斗小屋宿跡を探索したかったが、どうも気分が乗らない。これも後日、後日だな。分岐を沼原湿原に向かう。姥ヶ原からこちら方面は歩く人が一気に少なくなる。たまに間違って来てしまった人やら、これから姥ヶ平に向かう方々が3グループほど。静かでいいが、意外と距離が長く、登り道もある。紅葉もあるが、盛りの部分を見てしまうと、あまり冴えない紅葉に感じてしまう。また、オバサンにつかまる。今日はいったい何なのだ。これも紅葉気分か。若い女性と違って、気が楽だし、長々話も別に嫌ではないのだが。

(沼原湿原)

(沼原池。きわめて人工的な池。)


 せっかくだから、沼原湿原でも見て行こう。道から逸れて木道を渡る。ここは草が枯れ、紅葉はない。正面に流石山が見える。井戸湿原に似た感じで、先に行っても、同じような気がして、さっさと戻った。つまり、つまらないということ。工事をしていて、木道歩きも途切れている。11時20分、駐車場到着。ちょうど4時間の紅葉見物だった。車は20台に増えていた。時間も早いし、温泉にでも寄っていくつもりだったが、ナビが近道と称して、狭い、田畑だらけの所を指定し、それに従ったら、気がついた時には、もう、インターに近づいていた。温泉に入りたい気分はめったになかっただけに、ちょっと残念。帰ったら、床屋に寄って、出張の準備か。あ~あ。

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5 コメント

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I男 (リベンジ)
2010-10-14 13:13:24
リベンジありがとうございました。やはり綺麗に色付いてますね。僕は朝日と三本槍も気になるので…いつか僕もリベンジしたいですね。その時はよろしくお願いします。

咳払い…読んでいて思わずニヤけてしまいました。
実は僕…茶臼の時に、全く同じ事をしてました!!
熊が怖くて、鈴が信用ならないので。かと言ってビビってるのも皆さんにバレたく無かったから、いつもより大きめに咳払いしてました。
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I男君 (たそがれオヤジ)
2010-10-14 20:10:08
君の咳払いは風に流されて、私の耳には届かなかったなあ。あの、ロープウェイ終点の、熊案内にびびったのか。
朝日、三本槍のリベンジもいいけど、当初から、そんな話はなかったから、リベンジもないだろう。改めてだろう。これから風が強くなる来月あたりに行くか?

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 (K女)
2010-10-14 22:02:04
そうだったの~私は恐い物見たさに熊と遭遇したいなと思っているのに、だって、なかなか自然界の動物に会えずにいるのがさびしい。

それより、この素晴しい紅葉はなんだ!同じ所に行ったとは思いたくない。真っ白で風と雨だけの山がこんなに色っぽいとは・・たそがれ様の行動力に驚き、私も行きたいけど、今年は川越祭の当番で出られない、悲しいです。借りた画像を見て、イメージを膨らましています。
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Unknown (ぶなじろう)
2010-10-14 22:19:00
今晩は。

那須の紅葉の凄さに気がついたのは、昨年でした。同じ標高の他の山域に比べ、紅葉の最盛期は早めに訪れるようです。快晴のもと、堪能してみたいものです。
北陸に出張ですか?そちら方面のなにがしかがアップされるのでしょうか。だとしたら、楽しみなのですが。
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ぶなじろうさん (たそがれオヤジ)
2010-10-15 17:49:26
残念ながら北陸では何もありません。
地元の新聞では、白山の紅葉はそろそろだそうです。金沢から富山に移動しましたが、北アルプス方面は何も見えませんでした。
富山の後は、福井です。せめて一日ずれていたら、能郷白山に絶対に行ったでしょうね。荒島岳から見えた能郷白山にはいつか行ってみたいところです。
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