嘘かmakotoか

おかげさまで15年を超えました

製菓衛生師(16)この2年間を振り返って

2021-01-14 | 製菓衛生師資格取得
製菓衛生師(16)この2年間を振り返って

 一連の手続きを終えて振り返ってみると、やはりチャレンジしてよかったなと、やり切ったすがすがしさのようなものがあります。20年間続けて来た趣味が、ひとつの区切りとして形になったというのが大きいです。

 既成のミックス粉を混ぜるだけなのも、材料の配合率を検証して自分のレシピを考え出すのも、製菓業に従事していない私のような主婦にとってはどちらも「趣味のお菓子作り」なんですけど、自分の気持ちの中での差別化は図れるんじゃないかなと思っています(今でも私はミックス粉を使うし、既成のミックス粉を軽んじているわけではありません。)。

 今回、理論を体系的に学んだことは自信になっているし、プロの職人から現場の話を聞けたこと、プロの手さばきを間近で見ることができたことは貴重な経験となりました。そして学んだからこそ、もっと奥が深いことも、プロのレベルがとてもとても高かったことも、自分がまだ入り口にしか立てていないことも見えてきました。

 あと、自分は高校を出た後に大学に進んだので専門学校の世界というものを知らなかったのですが、専門性の深さや卒業生の活躍、先生方の温かさなど、専門学校でしか見えない景色というか、専門学校の良さを見ることができたことも大きかったです。

 スクーリングでは本当にさまざまな人がいました。大学生のダブルスクール、ダブルライセンスをめざす調理師専門学校生などの若い方から、定年を控えた先輩まで。理論を学びに来た現職のパン屋さんなど実習レベルの高い方もいましたが、私のような趣味レベルの人も多いので気後れする必要はありません。思い返してみて一番必要なのは「好き」という気持ちです。好きなことを話題にすれば実習で一緒になった「はじめまして」の人とも雑談もできるし、好きなことに関連する授業は何を聞いてもおもしろく感じます。


 資格を取ったからといっていきなり転職するとか開業するというつもりもなかったので、その後はいつも通りに仕事をして子供のお迎えに行ってという日常が続いています。自宅でお菓子を作るペースも変わっていません。

 見た目は何も変わっていないけれど、世の中の見え方は違う気がします。年末に鶏の刺身で食中毒というニュースが流れれば、「カンピロバクターかな。あれは事件数としては一番多いのよね。」なんて思いながら見ていますし、料理番組を見ていても「ここでこれだけ加熱するのね、なるほど。」などという具体的な感想が持てます。知識が増えると見える景色が変わる。人生がおもしろいなと思います。


最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。