去年の夏ごろから顔を見ないなと思っていた人に、久しぶりに会いました。
「実は癌だったんです。」と聞き、「あー、そうだったんですか。」と一瞬はっとしましたが、
二人に一人が癌になると聞いているので、そうびっくりはしませんでした。
しかし、癌治療の話を聞いて驚きました。
数年前身近で癌治療の壮絶な半年間を見てきて、抗がん剤に対する強烈な拒否感を持ちました。
結局命を延ばすことは出来ずに、苦しみだけで亡くなっていったと感じたからです。
ところが昨日話を聞いた方は、ステージ4で手術は出来ないと言われ、
身の回りの物を処分した後、抗がん剤治療を始めたそうです。
その治療が副作用もほとんどなく、医師も驚くほど効果が出て、外科手術が出来ることになり、
8時間という大手術を11月に受けて、癌細胞は全てきれいに取り去れたのだそうです。
抗がん剤がマイナス方向にしか働かなかった人と、プラスに一直線だった人、
やっぱり少しの経験で、物事を決め付けてはいけないということです。
日本水仙の次に咲き始める黄色い水仙が、裏の道の百日紅の根元に咲いていました。
昨日会った方も、まだこれからリハビリの日々が続くようです。
頑張ってという気持ちを、この水仙に託します。