風の音を聞いてみたい

オーストラリア在住30年。好き勝手に語っています(^^)

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女はアホなくらいで丁度良いのだ 4

2007-09-07 14:49:12 | 子供ネタ
さて、今日は、いままでの1~3が通用しないキャラの子供達の扱い方でしたよねぇ。
これは、自閉症教育をお手本に「私の場合」をお話ししてみましょう。

よく「稚恵子さんは良いよねぇ。賢い息子さんが居て。家のと比べたら絶対に良いじゃない」と言われます。
忘れないでもらいたい。
私には、IQ58の自閉症児も居ます。

天下の怠け者のくせに人にとやかく言われるのが嫌いな息子と、IQ58のくせに自分はまともだと思っている娘が居ます。
IQ58が、どんなもんかと言いますと、14歳にして、思考能力は10歳程度だと思ってください。数学レベルがそれくらいなので、それで発達を計っています。
IQってのは、一生変わりません。社会性は学習しても、IQは変わらないので、20歳になっても30歳になっても、今の状況と変わりないだろうと言うのが、専門家達の見解です。(まぁ、稚恵子は、彼らの期待を裏切るべく動くけど)

IQ58のくせに、自分は普通だと思っている子とは、自分ができない事や理解できない事を、他の人がやったり理解したりするのは「普通じゃない」「すごいことだ」と考えます。
「普通じゃない」「すごいこと」=自分にはできない事 と決め付けちゃうために、やろうとしない、興味も持たない、知ろうとしない。
なので、こちらの期待度をかなり下げて接しなくちゃいけないのです。

ま、そんなこんなで、両極端な子供達。
小さい頃は、息子は臆病者で友達が作れないし、娘は猿でした。

これを、彼らの持って生まれた能力の範囲で、もっとも行けそうなターゲットを設定し、先生との交渉も含めた学校の環境を整え、もっとも効果的なニンジンとムチを使い分け、ここまで人間化させるには、愛が無かったらできませんよねぇ。。。

愛ですよ。

愛。

笑顔に今日も騙され。。。

さらに騙され。。。

わかっていても希望を抱き。。。

そして、騙され。。。

これを、1日に何度も繰り返し、年月が過ぎて行った結果がこれです。

ヘリクツも、アプローチも、どんどん変わっていきましたが、まったく変わってないのは、私の子供達への愛です。

愛しているから捨てない。
愛しているから投げない。
愛しているから諦めない。
愛しているから壊さない。
愛しているから甘えない。
愛しているからムカつく。
愛しているから感情が動く。
愛しているからイライラする。
愛しているからコントロールしようとする。

愛って、エネルギーですよねぇ。
エネルギーが無くなったら、何もできなくなってしまう。
ムカつく事も、コントロールしようとする事も、一緒に笑うこともできなくなってしまう。

そういう意味では、人間関係は「愛」が無ければ成り立たないのだろうと思います。
自分の子供に対して、何の期待も持てない、何の興味も無い、あてにできない、など、心が動かない場合は、愛が無いのかもしれません。

愛ってのはエネルギーですから、今、愛が無くても一生無いわけじゃないだろうし、ひょんな事がキッカケで、ぶしゅー!っと湧き上がってくる事が多々あります。

また、愛ってのはエネルギーですから、いつもいつも、しゅーしゅーやっていたら、疲れてしまいます。なので、時には、ガス抜きが必要になりますし、ガス抜きが必要な時期に来ましたら、とたんに、無感情になってしまうこともあります。

心が動かない、もしくは、動かなくなったら、自然に動く時が来るまで、とりあえず、ルールを守り、食事を管理し、時間を管理して、機械的にすごして、時を待つのが自然ですが、そうも言ってられない時は、意図的に自分にしかけて、エネルギーを噴出させます。

基本は、諦めない、投げない、ですから、エネルギーが無くても、心の希望は捨てちゃいけません。

意図的に自分にしかける技は「子供と一緒に遊ぶ」です。

何でも良いです。
子供のレベルに下りて、一緒に遊べば良いです。
一緒にバラエティー番組を見ても良いし、ゲームで盛り上がっても良いし、アドベンチャーパークで騒いでもいいし、ゲームセンターでエアーホッケーなんかで遊んでも良いです。

子供と共有できる感動を、一緒に体験できるのなら、何でも良いです。
「ああ、楽しかったね」「ああ、面白かったね」「あれ、すごかったね」「意外と面白いもんだね」「あれは、音がすごいねぇ」などと、一緒に感動を共有できる話しができたらオッケー。

自分も感動しなくちゃいけませんから、遊びのネタは、子供と自分が楽しめるものじゃなくちゃいけません。一緒に住んでいれば共通の興味がなにかあると思います。
これで、ぐいっと、子供のハートをつかんだら、1~3までのアプローチに移行します。

遊ぶと言うと、1日とか、1時間とか、どうも日本人は、遊んでいる事に罪悪感を感じてしまうらしく、時間が短いです。
1日1時間、一ヶ月遊んでも良いです。
1日2時間、一年遊んでも良いです。
まる1日、1週間、遊び続けても良いです。
基本的にきちんと生活サイクルさえ守れば、毎日、遊んでも良いのです。

ただ、人間は、飽きる生き物です。
「美味しいカレーライスも、3日で飽きる」んです。
遊びっぱなしも飽きてきますから、あまり先の事は心配しないで、遊ぶ時は思いっきり、心の底から遊んでください。

真面目に真面目に子供を育てても、どこかうまく行かないなぁ~と、壁を感じ出したら、子供と一緒に遊んでください。
遊びを提供するんじゃなくて、一緒に遊ぶのがコツです。
そこで、何かが見えてくることがあります。知る事もあります。

「うまく行かない」
「わかってもらえない」
「あの子はダメだから」

なんて決め付けは、愛のエネルギーをネガティブに使用して、子供の可能性をつぶしている行為だと言う事に気づいたら、アプローチが変わってきます。

「うまく行かない」→このアプローチは、うまく行かないんだなと学習する
「わかってもらえない」→この言葉は通用しない。。。と。。。メモメモ
「あの子はダメだから」→とにかく、住居と食事を与えて、希望が芽生えるまで待ちますか。

エネルギーが無いのに、何かしろって言われても、何もできません。ここ大事です。
何かするためにはエネルギーが必要です。

男の子はエネルギーの塊ですから、本当に疲れてしまいます。
エネルギーが無い事に罪悪感を感じる必要はありません。
休息を取ることに、罪悪感を感じる必要もありません。
休息を取ることに罪悪感を感じるってことは、自分を痛めつけている自虐行為になります。

私は、1時間テレビを見てると「怠けた」と思ってしまいます。
はた!と、気づき「ちがうちがう、私は休んだんだ!」と思いなおします。
頭や体を使って生産的なことをしていないと罪悪感を感じてしまうのは、育ちのせいかもしれませんが、それは、邪魔なので、アファメーションで退治中です。
何年かかるかわかりませんが、邪魔なものは邪魔だから、継続しています。

簡単に扱えない子は、その子のレベルまで下りて、彼らの世界を見て、彼らのできる事を知り、彼らの信用を勝ち取る。
そこから、勉強させるアプローチが始まるんですね。

自閉症教育の場合は、その子の症状に合わせますが、遊び方にも段階があって、時間とアプローチの量なんかを数字で出して、徐々に増やして行くんですよねぇ。
そんな事やってたのは、もう、10年くらい前になります。
ああ、なつかしいです。。。

ってことで、明日は、「忍耐」「努力」「継続」「根性」なんかについて、考えて見ましょうね。

※質問などありましたら、ご遠慮なくコメントでもメールでも下さいまし。
コメント (2)
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