もう、良いです。
十分、疲れたし、金も使ったし、気も使いました。
あんたなんて、私の生活から居なくなっても、ぜーんぜん、困りませんから。
あんたも、私たちのことなんて、すっかりこっきり忘れて、素敵な人生を送ってください。
これから、死ぬまで、思い出さなくても良いです。
連絡取るなんて考えなくても良いです。
私たちは勝手に生きますから、ほっておいてください。
「ママ~ 日本に帰るのぉ~?」
そんなの、あんたの知ったこっちゃないでしょ。
あんたになんて関係ないんだから、母の老後も面倒見なくて良いし。
こんな楽な話しはないでしょう?
その代わり、あんたがどこで何をしようと、私も知りたくもありません。
「ええぇ~~~」
このクソガキ、今日という今日は、ブチ切れた。
こんなゴミみたいなガキ、いらん!
生まれて17年、苦労して苦労して育ててきたのにこれか?
これから先の苦労考えたら、今、捨てたほうがずっと楽だわさ。
ささ、美鞠、日本に帰ろうかねぇ~?
「いつ帰るのぉ?>美鞠」
明日にでもチケット手配して、引っ越しましょうかねぇ?
「ええぇ~ たけ、どうするのぉ~?」
ふん、あんたなんて、ジジババが居るんだから、世話になりなさい。
あんたが将来どうなろうと、関係ないね。
メルボルン大学行こうと、どこ行こうと、知ったこっちゃないね。
ネットやって、女に振り回されて、電気屋の店員にでもなって、一生借金と嫁の小言に苦しめば良い。
あんたがどんな人生送ろうと、ママは、関係ないもんね。
私たちは、勝手に幸せになっていますから、安心してください。
1日、ご機嫌斜めなママであった。
帰宅後、息子、せっせと洗濯物を片付け、テスト勉強をし、ネットを片付け、ご機嫌取りダンスを披露しながら、自分の気持ちを探しているようだった。
あれこれ3時間。
やっとこさ自分で結論を出したらしい。
「ママ、たけの事、嫌いにならないで~」
くっくっくっく
こいつ、いっぺん、殴り殺してやった方が良いんじゃないか?
こりゃ、母には通用しても、嫁には通用しないぞ!