Ｉ ｄｏｎ’ｔ ｌｏｖｅ ｈｉｍ！

実は、先週の事。。。

家の娘は、周りが見えない。
目が悪いのではなく、視神経から脳へ伝達されても、処理されない。
典型的な自閉症なんだけど、そういう子は危ないので、一般の道路を１人では歩かせられない。
誰がついてきているとか、ぜんぜんわからないからねぇ。
ってことで、学校帰りは、オフィスの前でお迎えを待っているようにと指示している。

そんなある日。
いつものように、お迎えに行ったら、なにやら、男の子が美鞠に話しかけていた。
遠くから様子を見ながら近寄っていったら、突然、美鞠が怒り出したっ！
いすから立ち上がり、右へ逃げようとしたら、男の子は右へ、左へ逃げようとしたら、男の子は左へ。
美鞠の顔は、どんどん険しくなり、叫ぶ一歩手前で、ママ、間に合った！！！

男の子をつかまえて「どうしたの？」「なにがあったの？」「美鞠が何かした？」「だいじょうぶ？何もされて無い？」と質問攻めにしたら、男の子は、焦って帰っていった。

多分。。。多分。。。同じクラスのその子は、美鞠が好きなんだろうと思うんですが。。。
でもねぇ～～
みまり、自閉症っすよ。
障害児っすよ。
良いんですか？？？
いやいや、あり得ない。。。
きっと、美鞠がおばかだから、からかわれているんだ。。。
と、自分に言い聞かせていたんですよねぇ。
（のちに、学校に確認したら、中学２年生は、恋愛しまくりだとな！頭は関係なく、可愛くてスタイルが良い子は、必ず男の子がほっておかないそうな！ママ、ショック！美鞠、未婚の母になっちゃダメだ！でも、孫欲しい。。。）

それにしても、話しかけてきた人には、フレンドリーにしなくちゃいけない。
嫌でも、フレンドリーに挨拶くらい、ちょっとした世間話しくらいするのが礼儀。
嫌でも、相手に失礼な態度を取っちゃいけない。クラスメートだし。

なんて話をしたら、美鞠、「好きな人じゃないもん！」

ああぁ。。。みまりぃ～～～～～
好きな人じゃなくても、男の子と話しをしても良いんだよぉ～
男の子は、恋をしなくても、話しをしても良いんだよぉ～～
んで、あんたが好きじゃなくても、好かれる事もあるんだよぉ～～

「でも、みまり、好きじゃない！」

ああぁ。。。

障害児の性教育は、小学校の高学年でやるんだけど、今よりも、ずーっとアホだったあの頃、私たちは、美鞠がだれかれ構わずフレンドリーだったのを気にして、徹底的に、男の子に近寄るな！と教育してしまったのでありました。

それは、美鞠の身を守る為に、とても大事な事なんですけど、ハイスクールじゃ、恋愛花盛りだから、支障が出て来るんだねぇ。。。
今日、学校の障害児担当の先生に相談したら、大笑いされてしまい、まぁ、ある意味、トレーニングの効果が解ったから良いじゃない(^^)　なんて感じだったんですけど。。。

一度、インプットされたら、なかなか情報を変えられない自閉症児。
これを、どう、臨機応変にさせようか、困ったもんだ。

困ったもんだぁ。