そもそも、武士が5歳くらいから、すでにパパはシドニーに行ってて、再婚していたもんですから、
なかなか帰ってこなくて、その間の父親役を、元旦那のお父さんがしてた感じなんですよね。
ディナーの時に、武士は特別待遇で、いつもお義父さんの横に座っていました。
子供テーブルが、別にあったんだけど、そっちじゃなくてお義父さんの横。
「武士、ここにおいで」と、呼んで、何やら話してるなぁ?って思ったら、お義父さんいきなり私に「バカ!」とな。
たーけーしー!!!! なんてこと教えるんですか!!!!!
そんなお茶目な二人でした。
ハイスクールに入ったら、年に2回の成績表を持ってお義父さんに見せに行って、ずらりとAが並ぶ、優秀なものだったので、お義父さん、ケチで子供にもお金を出さないと有名だったのに、武士に小遣いを渡して「がんばれよ」と言っていたのでした。
武士には、「お義父さんかわいそうで、一族の長男なのに、後継者のドナルドはコケまくり、他の子供達も良い大学へ行けず、お義父さんの兄弟とか、お義母さんの兄弟の子供達の方が、すごく優秀で自慢できないから、あんたが頑張ったらお義父さんの顔も立つし、あんたも良い学歴手に入れて嬉しいし、みんな喜ぶんだよ〜」
と、ずーっと言ってきて、また、うちの息子もちゃんと言うこと聞いて頑張って。。。
一族の武士の世代で、武士が一番学歴が良くて、じいちゃん、あちこちで自慢しまくっていたそうな。
昨日は、ベッドの上で動けない体のまま、訪問者に武士の仕事の自慢をしてましたです。
「うちの孫は、メルボルン大学のマスターでて、航空コンサルタントの会社に幹部候補で就職したんだよ」と、嬉しそうに言ってました。
武士、ずーっと泣きっぱなしで、本当にかわいそうだった。
私に似て、しれっとしたところがあるんだけど、内側はとんでもなく愛情が深いいい子です。
お義父さん、私たちが帰る時に「武士に土地を買わせなさい。20年30年置いておけば値段が上がるから。土地は消えないから」と、何度もなんども言ってました。
この辺りだと、まだ安いから、ローン組んで買えるし、その手があったか!と目からウロコでした。
家は高いけど、土地だけだったら、半額だもんね。
さすが、元銀行員。目の付け所が違うな!
良いアドバイスもらった!って思ったんですが、よく考えたら、あれ?もしかして???
武士に言ってみたら「お金なんていらない!!!!」って泣き出してしまい。。。
あれま、この子、わかってたのか。。。
何かもらえるなんて、全然思ってなかったから、アドバイスだと思ったのが遺言だったと知って言葉がありませんでした。
今日は、そんな気分じゃないんですが、家で鬱々してても仕方ないし、介護者の集まりがあるので行ってきます。
病院は、海外からの身内が大集合してるし、私は午後から病院へ行きます。
武士も仕事が終わったら、病院へ駆けつけます。
まだ、意識あるかなぁ。。。
このまま寝たら、昏睡状態になって、そのまま他界するそうです。。。