それでも、

ショコラはきれいになった。

尿やけで毛のなかった足も、
真っ赤だったソアホックも、
フケでがさがさの肌も、
かなり、きれいになった。

なでると、ＭＯＧＵのような、
ふわふわの手触りがする。
（ノンタンはわりと固い）

ゴリゴリだった背骨も、
少し、ふっくらしたような気がする。

不精な人間が、
ショコラの朝晩の掃除だけは欠かさず、
よく励んだものだと自画自賛する。

そして、ショコラ自身も、
ケージ中でしていたしっこを
トイレの中だけに決めてくれたことも大きい。

あとは、
固く、タコ状に禿げているソアホックが、
少しずつでも、良くなってくれること。

うさぎ ペットシーツを食べる。

朝、晩の掃除中、ショコラはキャリーに軟禁される。

今朝も、いつものように、首根っこを掴んでキャリーに押し込んだ。

それから、
最近、シッコがトイレでできてていいな、などと気楽に考えながら、
ケージの掃除をし、シッコでふくらんだトイレ砂を交換する。
途中、キャリーから、ばたばたと物音がしたが、
朝に弱い人間は、呆けているので気にしない。

新しい牧草を敷き、飲み水を交換し、
ペレットを皿に入れたら、Ｄフラクションを垂らす。

キャリーを開ければ、
ショコラはペレット目指して一目散にケージに納まる。

キャリーの床板の上に、はみ出したペットシーツがあった。
引っ張り出し、確認すると、明らかに面積が減っている。

食ったな。

慌ててむさぼっているペレットを取り上げる。
かわりに、牧草の束を追加する。

抗議が激しいので、とっておきの燕麦も引き抜いて与える。

とにかく、繊維の多いものをあたえて、
ペットシーツのかけらを、出してしまわなければ。

・・・

夜、いつもどおりの巨大な糞の粒を見る。

ペレットを再開する。

油断大敵。