それでも、

毎日忙しい同僚が、
だけど、慌しく駆けずり回っていた私のかわりに、
さりげに、黙って、片付の当番を行ってくれた。

「私も忙しい時に、助けてもらって嬉しかったから」

彼女のほうこそ、遅くまで残業しているのにね。

私も、彼女のようでありたいと思った。

そんな風に、普通に、働いていければいいのにね。

大人扱いされていないのだなと。

呆れた一件。

社長室長が一般職の女子社員を集めて話した。

社内にいじめがあるが、心あたりはあるか、云々。

・・・二度目である。

これまで働いてきて、この職場のような扱いを受けたことはなかった。


一般事務職の女子社員はいじめをするそうだ。

なるほどね。

お菓子を配らないとか、昼休みを一緒にとらないとか。

そんなこと、仕事に関係ないだろうと思うのだけど。

そんなことのほうが、大切なんだな。


そのようなレベルだから、

そのような扱いを受けるのか、

そのような扱いを受けるから、

そのようなレベルにならざるをえないのか。

・・・

たぶん、責任をもって、仕事をすることなど、

求められていないのだろう。

きちんとした権限、責任、尊厳ある扱いがあれば、

こんなくだらないことは、ないと思うんだけどね。



忙しさの名残が残っているのに、一気に気力を失った日。