白ウサに踏まれた日

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貴志祐介と

2011-10-01 01:30:04 | 映画と本

すごく嫌いだが、とても惹かれる作家なのでみつけると読んでいる。

すごく嫌いなのは、私の恐れを刺激するから。

惹かれるのは、怖いから目が離せない、に尽きる。

 

天使の迷宮

クリムゾンの迷路

新世界より

私にとっての共通点は、異形。

人が人でないものに変えられてしまう怖さ。

自分が自分でないものに、変えられてしまう怖さ。

私は、

自分が人でないものに変えられるのが怖いのだと思う。

そして、

人を人でないものに変えようとする凄まじい悪意が怖い。

それから、

人でないモノに変えられてしまった、

人間としての気持ちが通じなくなってしまったモノ達が怖いのだと思う。

 

グロテスクであっても、小林泰三は、気持ちよく楽しく読めるのに。

小林泰三には、異形に対する悪意が感じられない、

むしろ、好意が感じられるからかもしれない。

貴志祐介の場合は、人の尊厳を奪い取る悪意を感じてぞっとする。

 

そして、

私は、異形と化していくであろう父と、その血をひく自分を恐れている。