白ウサに踏まれた日

うさぎと人間のこと
うさぎブログ

晴れた日

2014-03-17 02:06:14 | 人間のこと

ムーミンシリーズの中に、この世の終わりにおびえるフィリフヨンカという話がある。

ムーミンは出てこない。

殺風景な海辺の家で、世界の終わりの予感におびえて暮らす、

一人暮らしの女性(フィリフヨンカ)の物語だ。

彼女の一人暮らしの家に、ひどい嵐が襲ってくる。

彼女の予感どおりに、世界の終わりを思わせるような。

 

この地方に、大きな地震がくると言われていたのは、私が子どもの頃だった。

学校に防災頭巾を持って行き、座布団代わりにしていた。

幸い、まだ、大きな地震は起こっていない。

 

晴れた日、ふと、こんなに晴れていて大丈夫なのかと心配になる。

車通りのない静かな道を走っていると、ふと、あの日の道路を思い出すことがある。

この場所は、何も被害がなかったのに、道路には動かない車が連なっていた。

どこかで、ここが無事でいることが、許されるのかと思ってしまう。

 

世界の終わりにおびえるフィリフヨンカは、嵐の夜をのりこえ、

なくしてしまったものもあったけれど、最後は、晴れた海で絨毯を洗っていた。

どこかすっきりした顔で。

 

私は、何におびえ、何を乗り越えなければいけないのだろうか。

 

消費税増税前なので、大枚はたいて家の改装をし、家具等を購入する。

だけど、気持ちのどこかで、こんなことをしてる場合ではないと思っている。