なぜ

うさぎなんか、
飼ってしまったのだろうと思う。

犬や猫だったら、もっと心配しなくてよかったんじゃないかな、と。

毎日、食べてるかな、出てるかなと、気にしてる。調子を崩すと一気だからね。危ないことしてないか、暑くはないか、寒くはないか。

それでいて、本兔ときたら、やりたい放題、かって気ままで、名前を覚える気配もない。

でも、好きなんだから、しかたないね。

今日も

今日もシロは生きてる。

ケージの中でバタバタ走り回り、
飛び出してきて、
足下をうろついては、鼻でツンツンし伸び上がって悪さする。

ペレットの皿に頭を突っ込んで食べ、床に落ちた牧草をつまみ食いしてみる。音をたてて水を飲み、音をたててシッコをする。

シロは生きてるね。

知人が大切にしていたふくろうが死んでしまったそうだ。まだ一才にもなっていなかったのかな、急に寒くなった時に体がついていけなかったそうだ。
あんまり急だったから、と言っていた。悲しいね。

シロは、たまたま日曜日で、すぐに病院に行けたから、ひどくならずにすんだだけだね。

暑くなったり、寒くなったり、人間にもうさぎにもきつい季節だから。

シロは生きてるってだけで、十分だから。