暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

東京教室での稽古・・・卯月

2015年04月27日 | 稽古備忘録・・・東京教室の稽古
4月21日、東京教室でのお稽古(2回目)へ出かけました。

異常気象のせいでしょうか、花の季節が早くなっています。
藤の花が描かれた塩瀬の帯を締めたかったので、帯が映るこげ茶系の大島を着て出かけました。
今年の藤の花は4月中に満開で、5月に藤の花の帯では「六日の菖蒲、十日の菊」になってしまいそうなので・・・。

床のお軸は「不識」、偶然でしょうが花も「しらん(紫蘭)」でした。
透木釜が掛かり、炉縁は花筏の蒔絵です。
卯月の科目は、真之行、後炭、炉流し点、盆点、東貴人且座、貴人清次濃茶付花月です。

真台子に唐銅皆具一式が設えてあり、真之行台子点前から始まりました。
Yさんの亭主、Kさんの正客、私は次客でした。
Yさんの真之行を拝見して、私も奥伝の稽古を頑張ろうと思います。
今は一回一回の気持ちや所作を大事にして、積み重ねていきたいと・・・。

次はOさんの後炭手前です。
透木釜があげられ、初掃きのあと五徳のない炉中を拝見して、うっとり・・・。
それはそれは炉灰が美しく風情よく仕上げられ、早くに入れられた炭がはや流れて炉との名残りが惜しまれます。
それにしても水屋を担当されているIさんの力量が凄いです。

                   
                   翁草の花のあと (季節の花300)

透木と扱いの話を興味深く伺いました。
歴代の好みとしては、利休好みの厚朴(ホオ)、宗旦好みの桐、 七代最々斎竺叟好みの桜、十三代円能斎鉄中好みの梅があります。
透木の材によって硬さが違うので炉壇に影響が出ることもあるとか。
扱いは蓋置と違い、左から右への一方だけです。

炉の流し点は淡交会研究会に続いて二度目ですが、
間近でAさんのきれいな所作を拝見できて嬉しく、研究会で見えなかった箇所が確認できました。
主客が親しく交流する薄茶にぴったりなので、来シーズンは我が家のおもてなしに炉の流し点を取り入れたい・・・と思いました。

                  
                     カラスノエンドウ (季節の花300)

昼食をはさんで、東貴人且座と、私が参加する貴人清次濃茶付です。
貴人点の二つが並んでいたので、頭の切り替えがもう大変でした。
両方ともきちんと整理されて頭に入っていないせいかしら?
どちらももっともっとお稽古したい科目です。

お役によって動きも働きも違う七事式って奥が深く、楽しいです。
途中「あれっ?」って立ち止まることもありますが、S先生がわかり易くご指導してくださって、前へ進むことができます。

裏千家流は点前も七事式も数が多くって覚えるのが大変・・・ずっーと思っていましたが、その奥深さや複雑さをやっと楽しめるようになりました。
今は裏千家流を選択して大正解と思っています。

                              楽しく   「継続は力なり」                      

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