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1月10日は「暁庵の裏千家茶道教室」の稽古初め、気合を入れて真之行台子となっていました。
1月5日、帰省していた息子たちが帰ってしまうと、家の中が急に静かに淋しくなりました。
「そうだわっ! 真之行台子の稽古をしてみよう」と稽古始めの準備を始めました。
床の軸は、利休居士「四規七則」(紫野黄梅院・太玄和尚筆)にしました。
和・・・人の道は和する調和すること
敬・・・人に心より尊敬・敬意を持って対すること
清・・・常に清浄を保って生活すること
寂・・・何がおころうと心乱し動じてはならぬ
読み上げるたびに茶の原点に思いを馳せ、身が引き締まる利休居士悟道のお言葉です。
青磁の尺立を暮れに購入したので、青磁の皆具が揃いました。
水指は太鼓胴、蓋置は三つ人形ですが、気品高くなかなか素敵な一揃えです。
天板にあけぼの棗を荘ると、一際お正月らしい設えとなりました。
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読者の方からブログの再開を喜ぶメールを頂戴し、嬉しく拝読しました。
ありがとうございます!
諸事が重なったためブログをお休みしましたが、大きな理由は右膝の怪我でした。
忘れもしません・・・2017年11月21日のことです。
11月5日に鎌倉・建長寺へ出かけた折、左足首を捻挫しました(一昨年は円覚寺で足指の骨折)。
捻挫がだいぶ良くなったので、口切の茶事に向けて膝(腿?)の筋トレをしていた時でした。
バキーンまたはボキボキッという嫌な音がし、右膝に激痛が走りました。
立つことも歩くこともできず、3日間松葉杖状態でした。
整形外科のU医師から
「MRI検査の結果、レントゲンではわからなかった損傷個所が2つ見つかりました。
ここで無理をすると悪化するかもしれない瀬戸際なので、当分(1~3ヶ月)安静にしていてください。
散歩や重い荷物を持つのもダメです。2週間ごとに診察を受けてください」
「先生、私お茶をしているのですが、正座ができるようになりますか?」
「う~ん、正座ですか、ダメかもしれませんが、とにかく様子をみましょう」
早く治したい一心で安静を心がけ、1ヶ月余が経ちました。
(その間、キャンセルのしまくりで、ご迷惑をお掛けしました・・・
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暮れには痛みも違和感もなくなり、U医師の診察を受けると
「順調に回復しているので正座をしても大丈夫でしょう。
風呂中で正座するなど、少しずつ正座に取り組んでください。散歩も大丈夫ですよ」 「ヤッター!
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・・・それで1月5日、久しぶりの自分の稽古です。
先ずは炉の前の点前座に座ってみようとすると・・・
「あらっ!座れないわ! どうしましょう」 ショックでした
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毎日1時間以上散歩し、柔軟や筋力をつける体操など、膝や腿のリハビリに取り組んでいました。
正座も短時間なら出来るようになったので、お点前も大丈夫と思っていたのですが、
手で支えないと点前座に座れないし、立つこともできないのです(ショボン・・・)。
初稽古までの短い間、あれこれ葛藤していました。
右膝故障でも椅子に座って稽古の指導は続けていたのですが、
「このまま点前座に座れないとお茶事ができなくなる。どうしよう!
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どうしたらスムースに座れるようになるかしら?」
そのうち、現状をあるがままに受け入れて
「もう少し時間が掛かるかもしれないけれど、暖かくなるまで散歩など運動しながらあせらず身体の回復を待とう」
と今は思うようになりました。
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1月10日、Fさんがステキな辻が花の着物で真之行台子の稽古にいらしゃいました。
暁庵は深緑の無地紋付の着物に、縞に金の鶴の刺繍のある綴織(?)の帯を締めました。
新年早々の初稽古なので、二人とも気合だけは十分で稽古に没頭しました。
・・・つくづくこのように奥伝の稽古に勤しんでくれる生徒さんがいることが嬉しくまた有難く思いながら・・・。
奥伝は一つ一つの所作を正しく身に着けることも大事ですが、とにかく地道に稽古を積み重ねることが一番です。
積み重ねていくうちにいろいろな疑問が湧いては消え、消えては新たな疑問が湧き、そして何よりも身体が自然体で美しく動くようになるのです。
Fさんの所作や動きがこの2年余でとても美しくなったのがとても嬉しいです。
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午後はN氏とUさんが初稽古にいらっしゃいました。
みんなで花びら餅をほうばり、初釜に向けて台子で後炭手前、重茶碗、薄茶点前のお稽古をしました。
お二人ともステキな着物姿でいらしたのですが、稽古に夢中で写真がないのが残念・・・。
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