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茶会が終わり、淋しくなってしまったベランダ
(雨が降りそうだったので、急いで店じまいしました)
(つづき)
ベランダ茶会が終わり、何やら淋しい気持ちで茶会のあれこれを想い出していると、5人のお客さまから嬉しい後礼のお手紙やメールを頂きました。
ありがとうございます!
お手紙やメールでたくさん元気を頂戴したので、「次回のベランダ茶会を開くエネルギーにしたい!」と懲りずに思っています。
KさまとSさまから頂いた手紙を「秋いっぱいのベランダ茶会」の記念にこちらへ掲載させて頂きます。
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狭庭の柚子や南天が少し色づいて参りました。
昨日は、お心こもったお茶事にお招き頂き、誠にありがとうございました。
暁庵様には初めてお目にかかりましたが、お優しいお人柄にうれしく、又、誠心誠意のおもてなしに筆舌に尽くせない幸せを感じて居ます。
待合のお軸「無我」を大好き・・・とお話し下さいましたこと、目の保養、心の保養をさせていただきました。
私も「無我」の心境にはなかなかほど遠いことですが、自分を返り見ることの大切さを感じ入りました。
花寄せの趣向にお花を沢山ご用意いただき楽しゅうございました。
お懐石もいずれも美味しく頂戴いたしました。
茶の湯は季節と共にあるもの・・・自然の偉大さに感謝しながら秋をいっぱい感じさせて頂き、
心洗われるお茶の深さ、楽しさを尚一層実感できました。
暁庵様の御指導のもと、F様、U様の暖かいおもてなしに大変感動いたしております。
御同席のお若い方々にはパワーを頂きましたこと、どうぞくれぐれも宜しくお伝え下さいませ。
本当にありがとうございました。
また、お目に掛かれます日を楽しみに致して居ります。
末筆でございますが、ご主人様に宜しくお伝え下さいますようお願い申し上げます。 かしこ Kより
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謹啓
一雨ごとに秋が深まって来ているこの頃ですが、暁庵先生におかれましても益々ご清栄のこと、お喜び申し上げます。
先日は「秋いっぱいのベランダ茶会」にご招待賜り、誠にありがとうございました。
物語が一つ一つ詰まった御道具に目を奪われ、
御香のたおやかな香りに胸が開き、
ベランダにて鳥のさえずり、木立ちの風音を楽しみ、
残花いっぱいの花寄せで、草花の生命を手に感じ、
美味しい薄茶、心尽しの御料理に舌鼓をうつ、
まさに五感をふるに使ったお茶会でした。
冴えた五感で「無我」に少しでも近づけたでしょうか、
とても愉しいひと時でしたのに、まだまだ「自我」が先走っていたと自省しております。
長緒を勉強していると申した私に美しい御仕覆のお道具を取り合わせてくださいました先生のお気持ち・・・
先生のお人柄をこの一つのエピソードからも窺い知ることが出来ました。
先生の穏やかな、そして芯の通った御心の有り方がおもてなしに繋がるのですね。
帰りがけに「頑張ってね」と御声を掛けていただいたこと、
この御言葉を胸に険しくも楽しいこの道を歩んでまいります。
又、御目文字叶う日を心待ちにしています。
季節の変わり目、特に今年は寒暖の差が大きいですね。どうぞご自愛ください。 敬白 Sより
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キリギリス(?)の灰皿を待合の香立に
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お手紙やメールで「お優しいお人柄」「穏やかな」とか書かれますと、暁庵を知っている方々から反論されそうで、もじもじします。
しっかし、時々思うのです。
長年自分と付き合ってきたけれど、一体自分は何なのだろうか?・・・と。
己のことを一番知らないのは己ではないか、気づかなかった自分のことを周りの人によって知らされることもあるのでは・・・とも思います。
ごちゃごちゃ言いましたが、「おもてなし」は人をおもいやる「やさしさ」そのものかもしれません・・・ね。
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第6回お茶サロン「秋いっぱいのベランダ茶会」・・・その1へ戻る その2へ戻る 募集記事へ