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御ちゃわん屋の暖簾が遠く感じられて・・・
茶道具こわい in Kyoto の続編です。
京都へ家うつりして以来、何度か訪れた楽美術館と楽美術館茶会。
特に楽美術館茶会では、所蔵の楽茶碗で薄茶を頂き、楽茶碗を手に取って鑑賞する機会を得ました。
席主の15代・楽吉左衛門氏の話が興味深く、歴代の楽茶碗の魅力や特徴、また自らの体験を通して作り手の葛藤や思いを伝える話に毎回魅了されました。
そんなこともあって、「当代の楽茶碗が欲しい・・」と憧れたのです。
でも、とても高価なので(私にとって)半ばあきれながら、
京都で最初の友人TYさんに相談しました。
「当代の楽茶碗を私が手に入れる方法があるかしら?」
すると
「1つだけあるとしたら、高島屋のオークションかしら?
茶碗がでるとは限らないけれど、誰でも入札できるので可能性はありますよ」
「う~ん・・・・!」
身分が釣り合わない恋のようなもの、入手は無理とあきらめて、
楽茶碗は鑑賞するだけの近くて遠い存在になりました。
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石碑「楽焼窯元 楽吉左衛門宅」
その後、楽美術館茶会や京都の茶会で楽茶碗でお茶を頂き、楽焼の茶道具を鑑賞していくうちに、4代一入と5代宗入の作品に心惹かれるようになりました。
元々、長次郎の静謐な、素を感じる佇まいの茶碗が好きだったので・・。
現在、楽美術館で「特別展・宗入生誕350年記念Ⅱ 初源への視線 -楽家五代宗入と三代道入、四代一入、九代了入、十五代吉左衛門-」が開催中です。
(期間 2014年12月10日~2015年3月1日)
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楽美術館茶会の日に(12月14日)
12月の或る日、茶友Sさんから電話があり、
「好い黒楽茶碗の出物があるので、少し遠方ですが見にいらっしゃいませんか?
茶道具大好きの友人Jさんと一緒に道具屋さんへご案内します・・・」
思いがけないお誘いでしたが、なにかご縁を感じて○○市へ向いました。
電車を降りると、師走の冷たい風が吹く中、Sさんが出迎えてくださり、Jさん夫妻の車で道具屋さんへ一目参です。
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師走の京都駅
最初のA店で4代一入、10代旦入、14代覚入の黒楽茶碗を見せて頂きました。
どれも箱書の確かなものばかりで、私は4代一入の黒楽が気に入りましたが、
とても買える値段ではありません・・・
心を奮い立たせて次のB店へ、併設の茶室で6代左入と7代長入の黒楽を見ました。
特に左入の茶碗は内側に小宇宙の景色が感じられ好かったのですが、小振りで濃茶2~3人がやっとの大きさでした。
出来たら4~5人分が点てれる茶碗が希望です・・。
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最後のC店には4代一入の黒楽茶碗が一点だけありました。
茶友Sさんは、私の一入好みを知らずに
「この楽茶碗をどうかしら?」と連絡して来てくださったのです。
・・・出逢った時から、茶碗が私を待っていてくれたように思われ、
箱書も確かで、お値段も納得のいくものでした。
決まる時って、驚くほどスムースに行くものなんですね。
一緒にまわって、アドバイスしてくださったSさんとJさん夫妻に感謝です!
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灑雪庵のドア飾り
こうして、一入の茶碗が灑雪庵へやってきました。
自分へのクリスマスプレゼントですが、何よりの京都の記念品と喜んでいます。
ただ、問題が一つ・・・主人になかなか言い出せませんの!
茶道具こわい in Kyoto へ戻る
茶道具こわい in Kyoto の続編です。
京都へ家うつりして以来、何度か訪れた楽美術館と楽美術館茶会。
特に楽美術館茶会では、所蔵の楽茶碗で薄茶を頂き、楽茶碗を手に取って鑑賞する機会を得ました。
席主の15代・楽吉左衛門氏の話が興味深く、歴代の楽茶碗の魅力や特徴、また自らの体験を通して作り手の葛藤や思いを伝える話に毎回魅了されました。
そんなこともあって、「当代の楽茶碗が欲しい・・」と憧れたのです。
でも、とても高価なので(私にとって)半ばあきれながら、
京都で最初の友人TYさんに相談しました。
「当代の楽茶碗を私が手に入れる方法があるかしら?」
すると
「1つだけあるとしたら、高島屋のオークションかしら?
茶碗がでるとは限らないけれど、誰でも入札できるので可能性はありますよ」
「う~ん・・・・!」
身分が釣り合わない恋のようなもの、入手は無理とあきらめて、
楽茶碗は鑑賞するだけの近くて遠い存在になりました。
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石碑「楽焼窯元 楽吉左衛門宅」
その後、楽美術館茶会や京都の茶会で楽茶碗でお茶を頂き、楽焼の茶道具を鑑賞していくうちに、4代一入と5代宗入の作品に心惹かれるようになりました。
元々、長次郎の静謐な、素を感じる佇まいの茶碗が好きだったので・・。
現在、楽美術館で「特別展・宗入生誕350年記念Ⅱ 初源への視線 -楽家五代宗入と三代道入、四代一入、九代了入、十五代吉左衛門-」が開催中です。
(期間 2014年12月10日~2015年3月1日)
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楽美術館茶会の日に(12月14日)
12月の或る日、茶友Sさんから電話があり、
「好い黒楽茶碗の出物があるので、少し遠方ですが見にいらっしゃいませんか?
茶道具大好きの友人Jさんと一緒に道具屋さんへご案内します・・・」
思いがけないお誘いでしたが、なにかご縁を感じて○○市へ向いました。
電車を降りると、師走の冷たい風が吹く中、Sさんが出迎えてくださり、Jさん夫妻の車で道具屋さんへ一目参です。
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師走の京都駅
最初のA店で4代一入、10代旦入、14代覚入の黒楽茶碗を見せて頂きました。
どれも箱書の確かなものばかりで、私は4代一入の黒楽が気に入りましたが、
とても買える値段ではありません・・・
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心を奮い立たせて次のB店へ、併設の茶室で6代左入と7代長入の黒楽を見ました。
特に左入の茶碗は内側に小宇宙の景色が感じられ好かったのですが、小振りで濃茶2~3人がやっとの大きさでした。
出来たら4~5人分が点てれる茶碗が希望です・・。
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最後のC店には4代一入の黒楽茶碗が一点だけありました。
茶友Sさんは、私の一入好みを知らずに
「この楽茶碗をどうかしら?」と連絡して来てくださったのです。
・・・出逢った時から、茶碗が私を待っていてくれたように思われ、
箱書も確かで、お値段も納得のいくものでした。
決まる時って、驚くほどスムースに行くものなんですね。
一緒にまわって、アドバイスしてくださったSさんとJさん夫妻に感謝です!
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灑雪庵のドア飾り
こうして、一入の茶碗が灑雪庵へやってきました。
自分へのクリスマスプレゼントですが、何よりの京都の記念品と喜んでいます。
ただ、問題が一つ・・・主人になかなか言い出せませんの!
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茶道具こわい in Kyoto へ戻る
若い頃はお父さん(道入)の影響が強く受け、
それから利休に回帰していく茶碗を作るようになって、
とてもキッチリした茶碗を多く遺しましたよね。
いつか、また拝見させていただきたいです。
どうぞよいお年をお迎えください。
「うらやましいです」
・・・とんでもない、後がないので思い切っただけです。
でも、茶碗とご縁があって超嬉しいです。
いつかご披露できる機会をつくりたいと思っています。気長にお待ちくださいませ。
どうぞ良い年をお迎えください。
来年は横浜でお会いしましょう!