持続的燃焼

くすぶっていれば、やがてメラメラ

YBR125に9年間乗ってみた

2016年05月27日 | 2つの輪
8年まとめから1年、更に何事もない1年を乗って過ごしたYBR125であった。なんとも話のネタになるような出来事が起こらないのは、つまらないものでもあり、であるからこそ日常が続くのだとも思える。バイクで出かけて、何をやれたか、何を見れたかの充実のためには、移動に足を取られてるヒマはないしな。
しかしこの1年はちょっと変化があった。YBR125Kの導入後、年間1万キロ前後しか使用しないサブ機としての運用が続いていたが、昨年Kのフォーク交換やらキャブ換装といった大改修を目論んだため、再度こちらをメインにして運用を図ることとなった。そのため、久しぶりに年間走行距離が2万キロを越えた。


年間2万キロ台となると、さすがに定期交換のオイル以外に、消耗パーツの交換せねばならないものも出てくるわけだが、今年の場合は途中で15万キロ走行を迎えたこともあって、記念にフロントフォークといった大物交換もおこなったので、メンテナンスにも力が入った。
順を追うと、まずウィンカー球を1個だけLEDにしたのにリレーがそのままだったためハイフラ状態だったのを是正するべくICリレーの導入。リヤタイヤが消耗したので交換。ドライブスプロケの交換。チェーンの交換。霧対策でヘッドランプをイエローバルブに交換。あまりにも長期使いすぎたハブダンパーを交換。クラッチ板を新品に交換。プラグは1万キロ目安で交換。テールランプが久々に切れたので交換。ドリブンスプロケも交換。フォークを丸ごと新品社外品に交換。ブレーキシューも5万キロぶりに交換。このあたりを15万キロ記念整備で夏から秋にかけて集中的におこなった後は、オイル交換だけで過ごし、軽自動車税の増税に伴って台数削減の対象にしたKを解体して、リヤタイヤ、フロントタイヤとフォーク、フロントブレーキ回り、LEDヘッドランプを移植して今に至るという状況なのだ。

それにしても消耗品とオイル交換ばかりで過ごせているのは楽だ。9年という期間でとらえても、16万キロという距離で考えても、突発的な故障、致命的な損耗が起きないYBRの信頼性は非常に高いと言えよう。

さて、年間平均燃費が徐々に向上し、8年目の去年、50Km/Lを突破したという話の続きでは、9年目の今年も更に続伸という結果になった。9年目の年間平均燃費は、50.9Km/Lである。これは来年、10周年記念で51Km/L台に乗ってしまうかも・・・いや、さすがにそろそろ落ちてくるんと違うかな?色々楽しみではある。


燃費は徐々に伸びている一方で、パワー測定は行っていないものの、これまた劣化を感じた事が無い。むしろ、整備の度に微妙に向上している達成感はある。そうでなければ整備のやる気も出ないしね。これを走行速度の面からグラフ化してみたのが次の図である。

1日200km以上走行した日の走行ログから移動速度を抽出し、日付順に並べてみた。言わばツーリングスピードのグラフになっているわけだが、思ったより右上がりでも右下がりでもなく、その日のコンディション次第で上下しているだけかなあといったように読める。少なくとも、経時的劣化による低下がまだ起き始めていないことだけは読み取れる。左寄りで非常に速いのが連続しているのは、北海道行きなので、本州の交通事情とはちょっと違うのが結果に出ている。法定速度で一日中走っていると、平均が限りなく60km/hに近づく事もあるのだなと。普通に本州の道では、それが50km/hということなんだろう。多くの幹線道路ですら、いまだに50km/h制限が多いからね。
よく原付二種でツーリングの時間計算は40km/hでとか、都市部では平均30km/hまで落ちるとかいう目安の話を聞くが、110ccバイクやスクーターだと、その程度で考えるのが現実的なのかもしれないが、日本向けデチューンを受けていない海外仕様125ccのMT車なら、こういう数字で計算しておいても良いのである。と、思うが、台湾SYMとか中華SUZUKIとかKTMで、客観的データに基づく考察を見た事がないので、少なくとも中華YAMAHAでは、という話にとどめておいた方が良いかもしれないな。

最後に、費用のまとめをしよう。
今年から税金が50%増税になったので、今後は1年ごとの伸びが大きくなるのだなあ。

  車両導入 20万円
  ガス代  50.5万円
  メンテ費 38.6万円
  任意保険 3.6万円
  税金   1.5万円
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  合計   114万2千円

期間の9年で割れば12.7万円/年・・・つまり月1万円チョイ、
走行距離の165,266kmで割れば6.9円/km、軽自動車のガソリン代くらいで車両費から保険税金まで賄えるということになるのだな。

さあ、更に乗り続けていこう。どこまで行けるかな。
実のところ、Kとの併用を断念したのは、この古い無印を廃車まで使い込んで、先に片付けてしまってから、まだ車体も(比較すれば)新しいKに部品を寄せて復活組み立てしてという順で使っていこうと思ったからなのだが、本当に壊れてくれなくて困る。いや、困らないけど。
事故でも起きないと、YBRに寿命は無いのではないだろうか。怪我はいやなので、事故は起こしたくないしな。
こんなに謎な耐久性では、私の寿命が先に来ちゃうよ。

では、10年目を走り出すとしよう。
コメント
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