ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

福島市土湯温泉町にある浄土平で、活火山活動の風景を見ました

2011年08月18日 | 旅行
 福島市郊外の土湯温泉町を通る磐梯吾妻スカイラインを上って、浄土平という火山活動が目に見える高原に行ってきました。東北地方に前線が近づいて雨模様になる可能性がある中で、少し無理して行ってみました。

 磐梯吾妻スカイラインの中程に、標高約1600メートルの浄土平の駐車場があります。この駐車場の周囲に、自然の状況を伝えるビジターセンター、天文台、休憩場(レストハウス)、浄土平湿原などが並んでいます。

 駐車場に立って周囲を見渡して目を奪われるのは、水蒸気などを吹き上げている一切経山(いっさいきょうざん、標高1949メートル)の山腹です。



 一切経山の周囲は薄曇りの天気です。活火山として吹き上げる水蒸気と雲が混じり合っています。水蒸気の中に「火山ガス」が含まれているとの警告札が立っています。硫化水素の匂いが周囲に漂います。一切経山が活火山であることの証です。一切経山の裏側には「五色沼」というきれいな沼があるそうですが、そこまでの登山に数時間もかかるそうなので諦めました。

 一切経山に対して、福島市街地に近い南西側には吾妻小富士(標高1707メートル)が立っています。細かなガレ場が続く斜面を10分ほど登ると、吾妻小富士の山頂にでます。



 吾妻小富士の山頂は、噴火によってできた、すり鉢状の火口の穴が開いています。



 山頂では前線が近づくことに起因する強風が吹いています。火口の周囲を歩く方は強風を避けるために背をかがめています・

 赤ちゃけた細かな小石などがつくる吾妻小富士の急な斜面に、高山植物のハハコグサが部分的に育ち、その小さな白い花が健気に咲いています。

 火山の水蒸気が漂う景色は、文字通り「浄土」を感じさせる風景です。



 東北地方にかかる前線が南下した結果、天気が崩れかかっている雲の雰囲気は、浄土平らしさを示す薄曇の風景になりました。