ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

某誌が特集「おとなのミステリ案内」を組んだ企画立案の背景を推理してみました

2011年08月26日 | 
 東京都心では、午後3時ぐらいから激しい雷雨になりました。午後4時過ぎには、地下鉄丸ノ内線が豪雨の影響で止まる事態になり、都心では“ゲリラ豪雨”による影響が道路の冠水などと、いくつか出たようです。そこで「晴耕雨読」の日として、最近書き始めたミステリー本の話題を続けます。結果的には、8月15日にお伝えした「ミステリー作家の東野圭吾さん」の続編のような話です。

 書店で雑誌「日経おとなのOFF」誌を手にとって見ると、最新号の9月号は「おとなのミステリ案内」がテーマでした。



 内容は最近の読んで面白いミステリー本を紹介するものです。その中核は「情の加賀恭一郎 vs. 理の湯川 学 東野圭吾2大ヒーロー研究」という特集です。売れっ子ミステリー作家の東野圭吾さんが書く「新参者」シリーズの主人公の加賀恭一郎と、ガリレオシリーズの名探偵の湯川学を紹介しています。両シリーズともにテレビ番組となり、視覚的に説明しやすい点を軸に解説したものです。“加賀恭一郎” は俳優の阿部寛さんが演じています(最近のテレビドラマではです)。また、湯川学は俳優の福山雅治さんが演じています。どちらもテレビ番組の映像の写真を紹介し、視覚的に親しみを覚えるような誌面構成になっています。

 この「日経おとなのOFF」誌が9月号の特集として「おとなのミステリ案内」を構成できたのは、東野圭吾さんのミステリー3作品が次々と発行される事実を基にしていると背景を読みました(推理しました)。つまり、2011年3月3日発行の「麒麟の翼」(講談社発行)、6月6日発行の「真夏の方程式」(文藝春秋発行)、そして9月9日発行予定の「マスカレードホテル」(集英社)の3作品です(8月15日の本ブログご参照)。

 「日経おとなのOFF」誌の編集部は夏休みに読む読書を紹介する特集企画案を考えた時に、「楽しいミステリー本を取り上げよう」と考え、「東野圭吾さんの3作品が次々と発行され、ベストセラーになっていることと、しかもテレビ番組になっていて、多くの方に馴染みがある点を売り物と考えた」と、推理しました。

 ただし、特集はいきなり東野圭吾さんの作品に登場する名探偵の解説では、芸がないと考え、特集の導入部は「 『謎解きはディナーのあとで』は本格ミステリの王道 東川篤哉 × 有栖川有栖 × 辻 真先 本格ミステリ鼎談」という、ミステリー作家の対談から始まっています。この記事によって、辻真先さんのお顔を初めて拝見しました。

 特集後半の「名探偵30人をプロファイリング 名探偵の履歴書【海外編】 名探偵の履歴書【国内編】」を読むと、ほとんど読んだことがないミステリー作家の紹介文もあり、その内に読んでみようと思いました。以上のようなミステリー談義を、雑誌を見ながら考えました。蒸し暑い夏の夕方の雨宿りをしながら、あれこれとくだらないミステリー談義を考えて過ごしました。