ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

人気小説家のクライブ・カッスラーの「ハーンの秘宝を奪取せよ」を読み始めました

2014年11月19日 | 
 米国の人気冒険小説家のクライブ・カッスラーの小説「ハーンの秘宝を奪取せよ」を読み始めました。新潮社が文庫本として2008年(平成20年)4月1日に発売したものです。これまでと同様に、長編なので、文庫本は上と下の2冊で構成されています。

 先週から東京都内に出かける用事が続き、あまり荷物にならない文庫本の未読のものを、“積ん読く棚”から探しました。最近は荒唐無稽(こうとうむけい)な冒険小説を読んでいないと思い、クライブ・カッスラーの小説「ハーンの秘宝を奪取せよ」(上)を選びました。



 この冒険小説の冒頭は、1281年8月10日の日本の博多湾のシーンから始まります。モンゴル帝国が再び日本を征服しようと、モンゴル帝国軍の海軍船の大群を中国や朝鮮から送った弘安の役(こうあんのえき)のエピソードから始まります。巨大な台風によって遭難したモンゴル軍の司令官は難破してどこかの島(しま)まで流されます。中身は荒唐無稽な話ですが、ぐいぐいと読ませる迫力があります。

 さらに、冒頭の二番目のエピソードは、1937年8月4日の中国北部での話です。日本の日本帝国陸軍の関東軍が迫る中で、英国の大英博物館の考古学者のハントは元朝の遺跡の発掘を続けています。その中で、幻と考えられているチンギス・ハーンの墓所の在処を示す資料らしきものを掘り出します。ハントたちは小さな飛行機に乗って、北西にあるモンゴル国境に向けて避難する途中で、日本帝国陸軍の軍用機に見つかり、撃墜されてしまいます。

 以上のように、冒頭のエピソードは日本がらみの話です。その記述には日本史や世界史で習ったことが頭をよぎります。

 この冒険シリーズの主人公の国立海中海洋機関(NUMA)長官のダーク・ピットは、ロシア東側のバイカル湖で調査業務中です。そのバイカル湖を巨大地震が襲います。巨大自信による巨大な高波を、例によって獅子奮迅の活躍で切り抜けます。

 この高波から守った石油調査船の調査員は、その後に何者かに拉致されてしまいます。壮大な冒険談の始まりです。一連の事件の背後には巨億の富を握るチンギス・ハーンの末裔(まつえい)がいると匂わせます。冒頭の二つのエピソードとどう結びついていくのか、わくわくします。

 久しぶりに通勤電車の中で、冒険小説を読んでいます。文庫本は持ち運びが便利と再確認しました。この文庫本の下巻に早くたどり着きたいと願っています。