新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月24日 その2 3月24日の思う事

2024-03-24 10:40:47 | コラム
あれやこれやと思う事があった:

朝日新聞:
1週間ほど東京を離れてYM氏と共に標高1,200mの高地で静養していた。その間に何日か読める機会があったのが朝日新聞だった。この新聞は半世紀近くの間ジックリと読むことなどなかった。朝日新聞については2008年まで某新聞社系のラジオ局に出演していた頃に、担当のプロデューサーさんと「新聞の批評論」をしたことがあった中でも取り上げていた。

私は当然のように朝日新聞を貶したのだった。ところが、プロデューサーさんは「朝日新聞は記事の内容は別として、我々の間では良い新聞だと認識されている」と言われた。「異な事を承る。同業なので遠慮されたのか」と訊けば「決してそうではない。我々の間では朝日新聞は紙面の構成が非常に上手で読みやすく出来ていると認識されている」と言われた。議論はそこまでのことで終わった。

そこで、本当に久しぶりに何日間か朝日新聞を読んでみた感想である。確かに読みやすいのだった。各頁に解りやすく項目別に記事が掲載されていて、次のページをめくれば何が出てくるのかが解る感があった。それに未だに意外な程全面広告が多いのも印象的だった。中でも他紙ではそれほど大きくはない週刊新潮と週刊文春の紹介の広告が異様に大きいのも面白かった。

特に取り上げる程の偏向した記事がなかったと読んだが、投書欄に「マルハラ」だの何のと、無闇に「~ハラ」とこじつけている風潮を批判する投稿が掲載されていたのが、私の興味を引いたし、良く言ってくださいましたと感謝したかった。私は「パワハラ」のように「パラ」も「ハラ」も英語の意味を取り違えたかのように恣意的に使う軽佻浮薄さを苦々しく思っていて、いい加減に止めて欲しいとすら言いたいのだ。

カリフォルニア大学:
英語ではUniversity of Californiaで、略称がUCの州立大学なのだ。何故、ここに取り上げたかと言えば、かの水原一平元Dodgers通訳がこの州内に9校もあるUCの中の「リバーサイド校」出身であると称していたからである。アメリカでは一般論として私立大学の評価が高く、州立大学が格下に認識されている。UCはその州立大学での評価は高く、特に1868年創立のバークレー校などは有名私立大学と同等に評価されている。

私はカリフォルニア州とは余り縁が深くない会社にいたので、バークレーとLA校(UCLAで知られている、バークレーに次ぐ評価を得ている)とアーヴァイン校しか訪れた経験がない。だが、何処に行っても羨ましいというか凄いなと感じたことは「アメリカならではの敷地(キャンパスとでも言おうか)の広大なことだ。私立の雄であるスタンフォード大学もそうだったが、校舎には高層建築が見当たらないのが、我が母校の上智大学などとの大きな相違だ。

事の序で、カリフォルニア州立大学(California State University、略称CSU)も紹介しておくと、この州立大学は我が国よりも面積が広い州内に23校もあるのだ。日本語の表現がカリフォルニア大学と一寸紛らわしいのである。ワシントン州にも数多数ある州立大学の中では評価が高いワシントン大学(university of Washington、略称UW)とワシントン州立大学(Washington State University、略称USC)ある。

ところで、その水原一平元通訳だが、昨夜何処の局だか失念したが、ご丁寧にUCのリバーサイド校に照会した所、水原一平氏は在籍していた記録がなかったとの回答を得たと報じていた。この事案の報道が不十分な割合には、こういうことは追いかけている辺りが我が国のメデイアの特徴なのだ。

自由民主党内の収支報告書不記載問題関連の議員の処分:
都内にいなくても報道には接していた。二階元幹事長や安倍派の誰を如何に処分するかとの容易ならざる難問を抱えて、岸田総理総裁以下が苦心惨憺しているかのようだ。YM氏とも語り合ったことは「会社組織であれば、重大な問題を起こした責任は社長以下担当役員が負うべきであるから、総理総裁が如何様に決めようともご自身を無罪放免とすれば、例によって輿論が許さないだろう」だった。

私が在職中の最大の取引先で三大秀才と言われていた部長氏は「輿論という名の新聞論調」という鋭い皮肉であると同時に新聞社に対して厳しい見方をされていたのを思い出した。まさしく岸田総理総裁の鼎の軽重が問われる事案であろう。成り行きを見ていることにしよう。

水原一平元Dodgersの通訳が起こした事案について

2024-03-24 07:34:26 | コラム
何らかの見解を表明するのは時期尚早だと思う:

先週一杯は友人のYM氏と標高約1,200mの高地に籠もって静養していたが、テレビと新聞からそれなりに情報を得て彼と共に分析しては見ていた。だが、私の結論としては「事態は未だ流動的である。それは、IRSとMLB当局が調査を開始した時点であり、確たる見解を述べるに足る情報を得ていないので成り行きを見ていることしか出来ない。故に、ここでは細切れの感想を述べるに止めることにする」のである。

私はこの件が何事もなく終わって、大谷翔平がDodgersという新天地で、昨年かそれ以上の好成績を挙げれば良いと希望している。だが、遺憾なことで、アメリカでは既に“Ohtani gate”という表現がでていると聞いている。言うまでもない事で、嘗てニクソン大統領が起こした“Watergate”のもじりである。

私として水原氏については気になっていた事が2点あった。

水原一平元通訳が屡々見せる何とも言いようがない暗い表情:
私には何故そうなるのかと奇異に感じていた。あれほど大谷翔平の活躍を陰日向に支え、我が国のマスコミにチヤホヤされていながら、あの目つきと表情の暗さがどこから来るのか」と奇異に感じていたのだった。だが、それだけのことで、何らかの問題を抱えているとは想像もできなかった。

大谷の結婚報告の英文:
これには「一寸おかしいな」と見ていた点があった。大谷の日本語の原稿を水原一平元通訳が訳したのか、あるいは大谷が英語で書いた文章に手を加えたとしか推定できない。だが、そこには極めて初歩的な文法の誤りが2箇所あった。他にも疑問に感じた書き方があったが、知り合いの大学教授の意見を聞いて公表は保留にした。恐らく、アメリカの記者たちは気が付いていただろう事は充分に想像できる。

通訳という仕事の大変さと辛さ:
この職務を経験したことがないと理解して貰えないと危惧する。その辛さの一例を挙げておくと「偶には俺自身の考えと意見も言わせてくれよ」と欲求不満に陥る事がある辺りだ。この事はこれまでに何度も発表してきたことでもあり、本稿では詳細には触れない。

水原一平元通訳氏はあれほどの年月大谷の通訳を務めていたので、欲求不満(フラストレーション?)のはけ口を探していたのかも知れない事は充分に推定できる。ではあっても、カリフォルニア州で賭け事が禁止されていたとは知らなかったという言い訳は通用しないのではないか。