新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

私の持論通りになってしまうのか

2024-03-29 06:28:45 | コラム
「マスコミ報道の過剰な礼賛と持ち上げ過ぎは不吉」が具体的になってしまった:

これまでに何度も繰り返して、見出しに掲げた「マスコミ報道の過剰な礼賛と持ち上げ過ぎに取り上げられた選手にとっては、好ましくない結果が出てくる不吉な前触れになる」と論じてきた。これは、仮令その選手が過剰な報道の為に慢心したか、自己過信に陥るという意味ではなく、何故か芳しくない結果がでたという事例がかなりの数多く現れたという意味だ。要するに、過剰報道とは何らの因果関係がなくても、宜しくない事態が生じるという事。

何が言いたいのかと言えば、この度の水原一平元通訳が引き起こした大谷翔平の銀行口座から6万数千ドルを盗んだという事件である。大谷翔平はLAエンジェルスに転じてからあれほど素晴らしい成績を残しただけではなく、全国の小学生にグラブを贈る等の善行というか貢献をしているような、非の打ち所がない立派な人物である。

だが、私は我が親愛なるマスコミは大谷を褒め称え、恰も神聖なる存在の如くに扱っていることには、何と言って具体的に表現すれば良いのか解らないのだが、目に見えない言い知れない不安を感じていた。大谷はMLB史上最高額の契約でDodgersに移籍し、肘の手術からも順調に回復し、結婚もするなど順風満帆の状況にある。それは慶賀すべき事だが、マスコミの褒め称えすぎに不安を感じていたが、敢えて特記する必要もないと考えていた。

ところが、現世では「禍福は糾える縄の如し」と言われているように、水原一平元通訳があのような事件を起こして、嫌疑は大谷にまで及んでしまっているかのように報じられてしまった。それかあらぬか、私にはソウルでのパドレス戦に見せた大谷の昨年とはやや感じが違うスゥイングに不安を感じたが「これは単に調整不足で大谷程の選手であれば、シーズン開始前には立て直す」と見ていた。そこに降って湧いたようなあの事件である。

大谷翔平があれほど懸命にプレーして立派な成績を残し高く評価され、賞賛され、ファンに好まれ、マスコミに尊敬される存在になっても、彼が与り知らなかったと主張した裏の面で、相棒だった通訳に裏切られてしまっていたのだった。それにも拘わらず、世間には大谷も関与していたと疑う向きもあれば、知らなかったなどという言い訳は通用しないという論を為す一派までいるのだ。

事ここに至れば、私の持論である「持ち上げすぎ、褒め称えすぎ」が矢張り不吉の前兆だったのかと考えざるを得ないのだ。しかも、事は大きくなる一方で、連邦政府の機関までが調査に乗り出すと報じられてしまった。しかも、容疑者である水原一平元通訳の所在も確認できていないと報じられている。大谷のあの「私は知らなかった」という報告を信じるべきだと思っているが、事を面白おかしくしたいような情報は未だに流されているのが実態。

大谷はリーグ戦が開始されたら、立派に復調して昨年までかそれ以上に打ち且つ走って、精神には何らの動揺がない事を見せて、言われなき疑念を晴らしてみせるべきだろう。だが、私はMLB当局今シーズンの予想では打率が0.266で、ホームランは18本というのが妙に脳裏に残っている。この点でも大谷の奮起に期待したい。彼にとっては「活躍することが疑念を晴らす最善の手段だ」と思うのだから。