山本由伸が一寸だけ不安だ:
当方は心配性なので、昨日のように日刊スポーツが下記のように報じたのを見れば、ついつい「矢張りか・・・」と不安になる。
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ドジャース山本由伸投手(25)は、オープン戦2試合目の登板で、3回6安打5失点3四球4奪三振と、ピリッとしなかった。立ち上がりの初回、珍しくボールが先行し、3安打2四球で3点を失った。2回は無失点に切り抜けたものの、3回にも3安打で2失点。58球を投げて交代した。最速は96マイル(約155キロ)。
降板後は「ボール球が続いたり、四球を出したりしてあまりいい投球ではなかった」と反省する一方、6安打中4本が内野安打。芯で捉えられた打球はほとんどなく、4三振すべてをスプリットで奪うなど、要所で持ち味を発揮した。「5失点しちゃいましたけど、感覚的にはそんなにむちゃくちゃ悪いというわけではないです。いいところも感じられました」と、悲観する様子はなかった。
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何が不安材料かと言って、先ずは既に取り上げたことで「マスコミの過剰な持て囃し方」がある。あれでは当人が意識するか否かは別にしても、万人が過剰な期待を抱くだろう。高額な年俸通りの働きが出来なかった場合にアメリカで何が起きるかは、今更言うまでもあるまい。山本とても、それくらいは承知で転進したのでないと大変だ。
次は「あの綺麗な投球フォーム」を持ち出したい。山本はテレビ中継で外野のセンターから映した画面からしか見たことがなかった。今回、Dodgersに移ったお陰で、前や横からの投球フォームを初めてゆっくりと見ることが出来た。当方は野球部での野球の経験者ではないが、あの綺麗なフォームでは正面からは球の握りとリリースポイントが見えたのだった。専門外のことだが「これは不味いのではないか」と危惧した。
そう言う根拠は「打者に握りと、何処で球を放すかが見えにくい投げ方をする投手は、さして早い速球を投げる訳ではなくても、容易に打たれにくいし、三振も沢山取っているのだ。そういう点で評判が高いのが、ソフトバンクの和田毅だ。彼はその利点を活かしたMLBから戻って42歳になっても未だに通用している。
一方の山本由伸は希に見る素晴らしい投手である事は私も充分に認識している。だが、勝利数の割合には負けが多いのが気になる。その例としては、昨シーズンの後半だったか、ロッテの(ジャイアンツが手放す程度だった)ポランコや安田に打ち込まれて1回で8点だったかを失った試合と、日本シリーズのタイガースとの第1戦に先発して、矢張り8失点だったかの無残さが脳裏から消えないのだ「何故、打たれるのか」と。
その主たる原因はあの綺麗すぎるフォームだろうと、漸く読めた気がした。思うに、アメリカでは既に他球団のスカウテイング網が充分に調査を終えて資料も調っているだろうし、ビデオも仕上がっているだろうと思っている。マスコミの連中もそれくらいのことは承知しているのだろうが、現在の雰囲気では、とても「山本、危うし」と言い出せる状態ではないのだろう。現に、テレビ局はおおっぴらに「3回で5失点」を取り上げていないと思う。
最後にスポーツに明るいフットボール経験者の意見を紹介して終わろう。「山本由伸が優れた投手である事に異論はない。もしも何か不安な材料を挙げろと言われれば、178cmで80kgと公開されている体格だ。小さすぎる。野球はフットボールとは異なって体格の大小がそれほど重大ではないのだが、MLBの中に入っては小さいことが辛いこと(大きな負担?)になりはしないかと恐れる」という内容だった。
中学から大学までサッカーを続けてきた当方は、最高到達点でも157cmで50kg前後だったので、大きい者たちとの競り合いでは辛い思いをしたが、敏捷さと素早くトップスピードに達するダッシュ力で何とかしてきた。だが、野球という競技でしかも投手では、小柄で軽量であることを活かしたスピードを争うのではないだろう。山本由伸が一層の精進と努力で体格のハンディキャップを克服して、年俸に恥じない成績を上げることを祈っておこう。