外国人(移民?)を受け入れざるを得ない事態だが:
産経新聞に田北真樹子特任編集長が「都心ではコンビニや飲食店の店員・スタッフ、ビルの清掃員らで外国人を見ない日はない」という書き出しで「移民拡大」という問題を論じていた。「外国の事情と外国人とは」を一般の方々よりも良く承知しているからこそ、私は外国人受け入れに容易に「諸手を挙げて賛成」できないのだ。
外国人を見たら何と看做すべきか:
何度か述べてきたことで、私が無節操に外国人を受け入れる政策に反対するのには理由がある。それは「我が国にやってくる連中とは自国で正業に就けず言わば食い詰めた者たちで、日本は外国人に優しいし人手不足に悩んでいると知って付け込んできただけだから、受け入れるに当たっては充分に識別か選別する必要があるのでは」というところにある。
例えば、アメリカでハーバードのビジネススクールでMBAを取得した若手の精鋭が、我が国に職を求めて一旗揚げようかとやってくるかという問題なのだ。我が国に英語や英会話の教師になどと言って流れてくる者どもが、アメリカの支配階層の人たちに認められ且つ通用するような正統派の英語を教えられる訳がないのだ。厳しく選別すべきだ。
人手と若年の働き手不足の時代:
だが、最早我が国が外国人を働き手として受け入れざるを得ないことくらいは解っている。即ち、毎年のように人口の減少が続き、出生率の低下も止まらないことくらいは充分に認識している。だが、簡単に言ってしまえば、知識と経験の他に熟練の技術を要しない単純反復労働の分野では決定的且つ致命的に人手が不足しているので、正規か非正規か知らないが上記に田北氏が指摘されたように外国人が増えているのは紛れもない実態。
アメリカの事情:
そういう労働というか仕事の分野に外国人が増えたら治安問題等がどうなっていくかは、アメリカに行ってみれば簡単に解る。アメリカにも「駕篭に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋を作る人」的な流れがあって、単純反復労働の分野にはアフリカ系やヒスパニックや韓国等のアジア人が瞬く間に増えていった。その背景にはトランプ次期大統領が嫌悪される非合法のヒスパニック系の移民が急増していた。
その増え方たるや凄まじいものがあり、再三指摘したことで、私がリタイアした1994年頃のアメリカの人口は2億6千万人だった。それが約30年間で3億3千万人に達していた。白人の人口が6千万人も増えたのかという話だ。その流入した外国人に職を奪われたアフリカ系がLAで韓国人との間で大騒動を起こしたという事件があったではないか。
田北真樹子特任編集長が指摘された「コンビニや飲食店の店員・スタッフ、ビルの清掃員らで外国人を見ない日はない」は何年も前からアメリカでは日常茶飯事というか、ごく普通の事態なのだった。2010と2011年にカリフォルニア州を訪れた私は旅行記に「これからLA(ロスなんていう奇妙な略語は使わない)かカリフォルニアを旅しようとされるならば、先ずスペイン語と韓国語を覚えておかれると良い」と記載した。
このように人口が20世紀の頃よりもなお一層急増したアメリカでは、大都市における治安の急激な悪化が報じられている。トランプ氏が前任期中にメキシコ国境に壁を建設されても南アメリカから侵入してくるヒスパニックたちを防ぎきれなかった。そのこととの結果かどうか不明だが、治安の悪化が止まらないようだ。その悪化の傾向も我が国のような「匿名・流動型犯罪グループ」によるような性質ではないのだから、未だ州か連邦政府により鎮圧の方法がある。
我が国における窃盗犯の増加:
我が国では匿流の他に、太陽光発電施設の電線、果物や野菜の果樹園や畑からの窃盗、高級車の窃盗等の犯罪に不法滞在の外国人が加担した例が多すぎるのは気になる。彼等を受け入れた側の虐待がそういう犯罪に加担する一因になったと報じられている。私には人手というか働き手の不足に付け込まれてしまった気がする。
インバウンドの増加による問題:
本筋から外れる議論になるが、無闇矢鱈に「インバウンド様」を尊重し受け入れる政策に走った結果が「オーバーツーリズム」が生じて観光地を悩ます結果を招来したのではないのか。ハッキリ言えば、私は「外国人を見たら・・・と思え」と看做す方の一派に属している。だが、彼等に我が国独特の礼儀作法を周知徹底させる策を講じて来なかった政府にも責任があると見ている。知らなければ守れないのではないか。
石破首相にも望む事:
石破政権も「インバウンド様尊重政策」と「外国人労務者の受け入れによる人手不足解消策」を継承するのであろうから、何とかして可及的速やかに「外国人労務者を慎重に受け入れられるような政策と方式」を立てて頂きたいものである。さらに付け加えれば我が国は「性善説信奉」からの脱却も考えるべき時が来ているのだと思う。
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