![]() | V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)三枝 匡日本経済新聞社このアイテムの詳細を見る |
概略:三枝氏がコンサルティングを行ってきた企業をモチーフにし実話を基にした小説型の経営・組織再建のプロセス手法の書物。三枝氏の書物では、『戦略プロフェッショナル』『経営パワーの危機』に継ぐ3作目ということ。
読前の目的:
自分の勤める会社をターンアラウンド(再生)し、劇的V字回復へのヒントを得ること。
読後の感想:
組織・事業を変えるためには、経営リテラシー(戦略、マーケティング、組織変革)という知識の勉強とともに、自分が所属組織を変えるという覚悟を腹に据えることが重要だということ。
レジュメ:
[プロローグ:不振事業をいかによみがえらせるか?
不振事業をよみがえらせる前提:危機感をばねに「心」と「行動」を束ねひとつの方向に走ること。改革のタスクフォース(チーム)が、経営リテラシー(戦略、マーケティング、組織変革といった経営コンセプトに関する読み書きする能力)を経験を通して、ブラッシュアップしていくことが重要。
□ 改革を動かすリーダー像
Aスポンサー役(会長など本質的に事業を見守る立場)
B力のリーダー(自ら現場を含めハンズオンし、執行するリーダー)
C智のリーダー(知恵と知識と経験に基づき、客観的に改革を補佐する人物)
D動のリーダー(実質的に業務をリードし執行していく立場)
□ 強力なリーダー=エリートの姿とは?
選ばれモノというよりは、
・「集団への責任を自覚したモノたち」ということ。この企業を救うのは、自分だという使命感を持ったもの。
組織の「目標」や行動の「意味」の理解。
・変革志向の人物
変革の定理として、《変革者は外から来る》《新しい変革は組織の辺縁で起きる》ということ。