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本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

超一流の思考原理③ : reProfesional#185

2009-05-14 23:51:24 | reProfesional
グローバル・マインド 超一流の思考原理―日本人はなぜ正解のない問題に弱いのか
藤井 清孝
ダイヤモンド社

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≪chap3 狩猟民族的資本主義の光と影
サブプライム問題を経て、資本主義のマイナスの面は、「過度なレバレッジを背負い込み,規制のゆるかった投資銀行モデル」にあるとし、プラスの面は「企業に健康的なプレッシャーをかけ、資金を循環させる」機能にあるとする。
日本では、上記の資本主義の機能はうまく機能せず、収益性を犠牲にしてまで、規模を追求するということが起きているという。

アメリカでは、資本市場が企業にかけるすさまじい企業価値向上のプレッシャーとそれへの投資活動で、IBMがノンコアとして切り捨てたソフトウェアビジネスが、結果として、マイクロソフトを生んだ。

藤井氏は一時期ウォールストリートの投資銀行に勤めるが、
=他人が地道に作った付加価値を売り買いする業。
付加価値自体を生み出す業ではない。
全体の富のパイの拡大には貢献しない。
既存の富を自分たちや株主に有利になるように再分配するだけというビジネススキームに、
サブプライムにつながる嫌気を感じ。退職をする。

≪chap4 巨大なイノベーション孵化器~アメリカの真の強さを知るシリコンバレー

シリコンバレーの本質とは、テクノロジーをベースにしたイノベーションの集積地であること。それを可能にするひとつのシステムが、アメリカ独自のリスクキャピタルにある。
日本のベンチャーキャピタルは、銀行の系列であることが多く、銀行の融資が難しいリスキーな案件に投資するノンバンク的要素であるのに対して、アメリカの場合は、A.厳しい投資先の選別とB.積極的な経営関与がある。
もうひとつが、モジュール化された専門家集団ということ。日本と違い、例えば、営業のプロ、人事、財務のプロなどが、ダイナミズムのある成長企業にまとまって転職するという人材の流動性がある。
後、1社1製品もしくは、1事業という垂直統合型の日本とは異なった体系でビジネスが営まれているということもある。



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