蓬莱竜太作・演出の舞台『渦が森団地の眠れない子供たち』を宮城県多賀城市体育館で見ました。主演は藤原竜也と鈴木亮平。奥貫薫と木場勝巳が主要なキャストとして脇を固める。期待以上の素晴らしい舞台だった。
藤原竜也と鈴木亮平が小学校4年生の役で登場する。鈴木亮平が渦が森団地に引っ越してくる。巨大な団地だ。そこに藤原竜也がいる。この2人、実は母親同士が姉妹なのだ(奥貫薫が2役)。しかしこの姉妹は仲が悪い。鈴木亮平には妹がいる。この妹は親が連れ子同士の再婚だったために血のつながりがない。藤原竜也は鈴木亮平をいじめの対象とする。血のつながりのある2人はいがみ合い、血のつながりのない兄と妹は支えあって生きている。その子供たちに悲しい事件が起こってしまう。
子供も大人もみんな必死に生きている。しかし誰も器用になんか生きられない。必死に生きるからこそのつらさや悲しさが生まれる。そんな人生のドラマが描かれる。
死の影が背景にあり、死をにおわせながら生きることを描いていく舞台である。人生の奥底に誘われる好舞台だった。
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