世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

スコータイからシーサッチャナーライへ・#2

2016-10-05 09:36:51 | タイ王国
<9月29日後編>

歴史公園の北東隅のゲートを北上すると、左手に見えてきたのがパーヤン古窯址である。道路脇と云ってよく、道端より20m程度であろう。

陶片というより破片を探すが、目ぼしいものは落ちていない。僅かの破片を収集して引きあげた。つぎはシーサッチャナーライ61番窯博物館である。
何と入館料は無料であった。館内には窯址位置を示すジオラマ展示が在る。そこでスタッフに質問すると、42番窯博物館(下のジオラマの白い建物)周辺の窯址は見学可能とのことであった。
その見学可能な窯址に向かう。それは標識によると30番窯であり、比較的形状が保存されている。

ここでは、まさに陶片と呼べる青磁鉢の一部を採取した。今回の陶片収集では最良のものである。いよいよ最後の42番窯博物館である。

42番窯博物館に向かって後側にあたる位置にも窯址が存在していた。そこには陶片も合わせて展示されている。
61番窯博物館で見た最下層の窯を除き、シーサッチャナーライでみた窯は煉瓦を積み上げた地上式窯であった。北タイといっても諸窯があるが、それらとの相違を知ることができた。
今回のスコータイとシーサッチャナーライは、当然のこととして雨を心配した。運ちゃんのチャムさんに聞くと、ピサヌローク空港に到着(9月28日)する前日まで雨であったとのことだが、今回の見学を通して雨には遭遇しなかった。しかし見学を終えてピサヌローク目指して帰路につくと大粒の雨である。ラッキーであったと云わざるを得ない。
それにしても、今回のブリラム、中北部の一連の訪問は、個人的には極めて収穫の多い紀行であった。