東京老人Tokyorojin

こごとじじい増山静男のブログです。

終戦の日など

2011年08月17日 06時44分52秒 | Weblog
終戦の日の数日まえ、
満州国新京市の中心地に住んでいたわれわれは、
明日の朝、南新京駅に集まれとの命令を受けた、
リュックひとつだけでの避難だ、

ソ連が攻めてくるのだ、

列車は北朝鮮の定州というところについた、
起伏のある町の小学校講堂にはいった、いまの避難所とおなしだ、
布団がなくて痛い思いをしていたら、母が、わらを拾い集めて、
藁布団を作ってくれた、
これはすばらしい、痛くなくて眠れた、

定州の小学校には赤とんぼが無数にいた、
きれいな川ではオンナが洗濯をしている、
いまとおなじ暑い夏だった、

数日して終戦の放送があった、
小学校1年生の私たちは理解できなかったが、
おやたちはいろんな心境であったと思う、

町に出てみて驚いた、
このときまで日本帝国民であった朝鮮人が、
各戸に韓国の旗を出している、
日本国旗を改造したのだろうが、
この速さ、

子供心に強い印象であった。