リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

ビジュアル系好きな娘

2011-11-15 09:06:28 | オヤジの日記
ビジュアル系バンドというのは、私の一方的な解釈では、見た目重視のバンドのことだ。

着飾ったり、メイクを施したり・・・・・。
ただ、ビジュアル系という割には、驚くほどのイケメンはいない。


何年前だったかは忘れたが、いま高校一年の娘とアニメ「ブラックジャック」を見ていたとき、その挿入歌で流れていた曲を聴いて、「この歌、いいね!」と、娘とふたり顔を見合わせたことがある。

番組のクレジットを見ると「ジャンヌ・ダルク」となっていた
曲名は、「月光花」。

翌日、ツタヤに行って、最新アルバムを借りてきた。
聴いてみると、演奏の上手い下手はともかく、バンドとしてのまとまりはあったし、何といってもボーカルの存在感が良かった。

娘も同じ意見だった。

そして、娘は、このバンドがビジュアル系と言われていることに興味を持ち、ビジュアル系バンド全体に興味を持つようになったのである。

アンティーク・カフェというバンドが、まず気に入った。
そして、プラスティック・ツリー。
ナイトメア、Rynch、アリスナインがお気に入りのバンドになった。


当時、ビジュアル系の専門誌が数冊出ていて、そのうちの「SHOXX」「FOOL'S MATE」を発売日ごとに買わされる羽目になった。

書店で、これらの本をレジに持っていくと、必ず「何? このオッサンがビジュアル系の雑誌を読むって!」というような顔をされた。

も、申し訳ございません、というような顔をして、毎回ひったくるようにして、本の入った紙袋を受け取った。
そして、逃げるように、書店を後にした。


なぜ、娘がビジュアル系バンドにはまったのか。
それは、「おまえの影響だろうが!」と娘は言う。

「だって、X-JAPANが、世界で2番目に優れたロック・バンドだって、いつも言ってたろ? あれは、もともとはビジュアル系じゃないのか? だから、俺は(娘は自分のことをオレと言う)ビジュアル系を極めようと思ったんだよ」


あら、まあ!


そんな展開で娘がビジュアル系を好きになるなんて、バカオヤジの頭では、想像もできないことだった。

「それに、あのマイナー感が、さらに興味深いんだよな」
そんな風に、したり顔で言うのである。

そのヒネクレ感は、なんか、俺そっくり!

こいつは、間違いなく、俺の血を引いた娘だ。
それを再認識した。


娘と私のビジュアル系への評価は、ほぼ同じ。

歌も演奏もアマチュアレベルだが、ビジュアル系全体を一つの個性と看做せば、とりあえず許せる、というものだ。

X-JAPANやラルク・アン・シエルは、特別な存在。

あの方たちは、始まりはビジュアル系のくくりだったかもしれないが、今は確実に単体のアーティストとして、それ自体がジャンルといっていい存在である。

あの方たちの立っている場所は、「選ばれし人」だけが達した極みだと言っていい。


しかし、すべてが、あの方たちと同じ領域に達する必要はない。

たとえアマチュアレベルだったとしても、エンターテインメントとして、それなりの域に達していれば、彼らはバンドとして存在価値があるのではないか、と私は思っている。

それは、娘も同意見だ。

「あれは、一つの個性。その個性を認めるか認めないかで、ファンの立ち位置が決まる。俺は、認めてるよ。きっと、これからも認めると思う」


高校一年の娘は、キッパリと言い切ったのだった。