今年のFNS歌謡祭のことが、ネットの狭い世界で話題になっている。
ジャニーズのアイドルグループ・嵐が持ち歌を歌った時の音響が最悪だった、と非難が寄せられているらしい。
私の高校一年の娘が音楽が好きなので、FNS歌謡祭は見ていた。
しかし、嵐には二人とも興味がないので、その部分は見逃していた。
だから、本当にひどかったかどうかは、わからない。
昨今の、フジテレビといえば韓流絡みで何でも叩くという風潮があるから、私たちは嵐の件に関しては、静観を決め込んでいる。
もともと上手とは言えない嵐の歌に事件が起きても、私は少しも不思議に思わない。
果たして、ほかのテレビ局で同じようなことが起きても、同じように騒いだろうか。
仮定の話をしても意味はないのだが。
それより、娘と私が驚いたのは、郷ひろみ氏である。
その歌の劣化の激しさに、驚愕した。
郷ひろみ氏の歌を聴くのは、アチチアチ(曲名を忘れた)以来である。
アチチアチは、むかし息子と娘が、なぜか気に入っていた。
彼のことを「アチチの人」などと呼んでいた。
二人は、アチチアチの振り付けを覚えて、アチチの人が出るたびに、テレビの前で一緒に踊っていた。
しかし、そんな風に無邪気な子どもたちに向かって、私は言ったのである。
よく聴いてごらん。
ひどいリズム感だと思わないか。
前の言葉を引きずっているから、次にリズムが切り替わっているのに、まったく音が付いていけない。
伸ばした音が曲全体をルーズにするから、全てが間延びして、音程がないように聴こえるんだ。
バックの演奏なしで、ボーカルだけ聴いたら、きっとお経のように聴こえると思うよ。
娘は、当時ピアノを習っていたから、私の言っていることがすぐに理解できたようだ。
それ以来、アチチアチを歌うのをやめた。
そして、後日、私に向かっていったのである。
「ねえ、この人もアチチの人と同じだよね」
娘の指差す先には、テレビがあって、近藤真彦氏が歌っている姿が映っていた。
娘が言うように、その歌唱方法は、アチチと一緒だった。
というより、もっとヒドイものだった。
前の音階を引きずっているから、歌が、まったくリズムに乗らない。
そして、喉を使うだけの発声方法だから、高い声を出そうと思うと「叫び声」にしかならない。
だから、とても耳障りだ。
さらに、叫んでいることにより音程が不安定になる。
歌が一本調子になって、抑揚がない。
ワンコーラスを聴くのに、かなりの忍耐を要する。
「アチチより、ヒドイか」
娘が、苦笑した。
それ以来、近藤真彦氏の歌は、聴いていない。
聴くのが、怖い。
今回FNS歌謡祭で、アチチの人の歌を聴いたとき、思わず娘と顔を見合わせた。
娘が言う。
「チャンネル、変えたほうがよさそうだな」
無言で頷いた。
おそらく、娘と私は、アチチの人の歌は、二度と聴かないだろう。
ジャニーズのアイドルグループ・嵐が持ち歌を歌った時の音響が最悪だった、と非難が寄せられているらしい。
私の高校一年の娘が音楽が好きなので、FNS歌謡祭は見ていた。
しかし、嵐には二人とも興味がないので、その部分は見逃していた。
だから、本当にひどかったかどうかは、わからない。
昨今の、フジテレビといえば韓流絡みで何でも叩くという風潮があるから、私たちは嵐の件に関しては、静観を決め込んでいる。
もともと上手とは言えない嵐の歌に事件が起きても、私は少しも不思議に思わない。
果たして、ほかのテレビ局で同じようなことが起きても、同じように騒いだろうか。
仮定の話をしても意味はないのだが。
それより、娘と私が驚いたのは、郷ひろみ氏である。
その歌の劣化の激しさに、驚愕した。
郷ひろみ氏の歌を聴くのは、アチチアチ(曲名を忘れた)以来である。
アチチアチは、むかし息子と娘が、なぜか気に入っていた。
彼のことを「アチチの人」などと呼んでいた。
二人は、アチチアチの振り付けを覚えて、アチチの人が出るたびに、テレビの前で一緒に踊っていた。
しかし、そんな風に無邪気な子どもたちに向かって、私は言ったのである。
よく聴いてごらん。
ひどいリズム感だと思わないか。
前の言葉を引きずっているから、次にリズムが切り替わっているのに、まったく音が付いていけない。
伸ばした音が曲全体をルーズにするから、全てが間延びして、音程がないように聴こえるんだ。
バックの演奏なしで、ボーカルだけ聴いたら、きっとお経のように聴こえると思うよ。
娘は、当時ピアノを習っていたから、私の言っていることがすぐに理解できたようだ。
それ以来、アチチアチを歌うのをやめた。
そして、後日、私に向かっていったのである。
「ねえ、この人もアチチの人と同じだよね」
娘の指差す先には、テレビがあって、近藤真彦氏が歌っている姿が映っていた。
娘が言うように、その歌唱方法は、アチチと一緒だった。
というより、もっとヒドイものだった。
前の音階を引きずっているから、歌が、まったくリズムに乗らない。
そして、喉を使うだけの発声方法だから、高い声を出そうと思うと「叫び声」にしかならない。
だから、とても耳障りだ。
さらに、叫んでいることにより音程が不安定になる。
歌が一本調子になって、抑揚がない。
ワンコーラスを聴くのに、かなりの忍耐を要する。
「アチチより、ヒドイか」
娘が、苦笑した。
それ以来、近藤真彦氏の歌は、聴いていない。
聴くのが、怖い。
今回FNS歌謡祭で、アチチの人の歌を聴いたとき、思わず娘と顔を見合わせた。
娘が言う。
「チャンネル、変えたほうがよさそうだな」
無言で頷いた。
おそらく、娘と私は、アチチの人の歌は、二度と聴かないだろう。