アルビレックス新潟が鈴木体制になって2年。この2年間で、新潟がどんなに絶好調でノリノリの状態でも、このチームには勝てないな、と感じた試合が2つある。
一つは今年、ゴールデンウィークで4万人超が詰め掛けたホーム横浜FM戦。0-6でなす術なく敗れたあの試合だ。
もう一つは昨年、0-6で敗れたアウェー川崎戦ではなく、0-7で敗れたアウェー磐田戦でもなく、0-2で敗れたアウェー横浜FM戦である。この試合に負けたら、岡田監督辞任の噂が流れ、「新潟戦にあわせてこんなイベント用意するなんてずるいぞ」と新潟サポーターであれば誰もがそう思ったであろうあの試合。
大敗した川崎戦や磐田戦は自滅の感があるが、横浜FM戦2試合は新潟の出来も悪くはなかった。だが、横浜FMの2トップを始めとする全員の連動した激しいプレスに加え、素早い攻守の切り替えの前に、新潟は何も出来なかった。こんな良いサッカーをするチームがなぜこの位置(中位以下)にいるのか、まったく分からなかった。
そして、明日はその横浜FMとの対戦である。
今回も、横浜FMは中位に位置している。そして前節では闘病中のオシム日本代表監督に勝利を届けるべく、目の色を変えて挑んできた千葉に逆転勝利を収めている。今回も新潟戦前に調子を上げているようだ。例によって順位に比例しない驚異的なサッカーをしてくるだろう。
私は天皇杯・鳥栖戦に敗れた時点で、今期は残り全勝、勝点57しかないと思った。それは選手もサポーターも同じ気持ちだと思う。
残り2つ勝っても今の順位より上はもうない。でも、絶対に負けられない戦いだ。絶対に。