今日から10月です。10月生まれの私にとっては、一番体調が落ち着くとき。あいにくの雨模様ですが、清々しい秋の訪れを期待しましょう。
今日、10月1日はご存知・日本酒の日。18時からはホテルセンチュリー静岡で恒例の『静岡県地酒まつり』が開かれます。9月末締め切りでタイムオーバーしてしまった原稿を、今朝5時起きで片付けて、なんとか夜はスッキリ気分で参加できそうです。
今週末には、静岡県の酒米・誉富士の稲刈りイベントが焼津で開かれる予定です。都合がつかず参加できませんが、誉富士については、日刊いーしずの連載コラム【杯は眠らない】で私見を綴っていますので、よかったらご覧ください。
今日は、今月開かれる朝鮮通信使関連のイベント情報をご紹介します。
静岡県朝鮮通信使研究会例会 『今絶・金絶・記松』地名考
■日時 10月10日(木) 19時~21時
■場所 アイセル21 4階45集会室 (1階案内板では『静岡に文化の風をの会』名義になっています)
■参加無料、予約不要。どなたでも気軽にお越しください。
■内容
朝鮮通信使は、浜名湖の「今切」を、今絶、金絶と呼びました。その理由から見えてくるものを北村欽哉先生が考察してくださいます。
私事ですが、脚本を書いた映画『朝鮮通信使』で、俳優の林隆三さんにナレーションを読んでいただく際、「今切」の読み方が、イマキリなのか、イマキレなのか、イマギレなのか判らず、東京の録音スタジオで大慌てして、北村欽哉先生にお助けコールをした覚えがあります・・・。
高麗美術館企画展 『朝鮮通信使と京都~「誠信の交わり」への道』
■日 時 10月19日(土)~12月23日(月・祝) 10時~17時
■場 所 高麗美術館(京都市北区紫竹上岸町15)
■入館料 一般800円
■内 容
京の名刹に伝わる書画や詩文、朝鮮通信使ゆかりの高麗茶碗等から、朝鮮文士と京の人々との交流を偲び、雨森芳洲(1668~1755)の唱えた隣国との「信(よしみ)」について、文化的な視点から考察する展覧会です。
こちらも私事ですが、映画『朝鮮通信使』のロケでお世話になり、その後、参禅に通っている京都・興聖寺さんから、松雲大師の墨蹟が初公開されます。映画では所蔵先を示すことをお許しにならなかった和尚さんが、展覧会の趣旨に賛同し、門外不出だった寺宝を初めて出品してくださることになりました。
日韓関係が難しい今こそ、秀吉の朝鮮侵略戦争という負の戦後処理にあたった松雲大師と、交渉相手の徳川家康―両者の政治判断を、改めて見直す好機です。このタイミングで松雲大師の直筆の書を間近に見るというのも、大変貴重な機会だと思います。
静岡県民はこちらの講座も必見です!
講座『四百年前の日朝国交回復の立役者―松雲大師と徳川家康』
■講 師 仲尾宏氏(本展監修者・高麗美術館理事・京都造形芸術大学客員教授)
■日 時 10月26日(土) 14時~15時30分
■場 所 高麗美術館研究所(美術館向かい)
■費 用 1500円(展覧会入館料込み)
■要申込 高麗美術館(TEL 075-494-2238)
講座は11月9日、11月16日、12月14日にも別のテーマで開かれます。詳しくは、高麗美術館のホームページ(こちら)でご確認ください。